04.November,2006
ついに4次元ガーデンもここまで来ました。
もはや土地を必要としません。何もいりません。
既存のコンクリートブロック塀で十分なんです。
奥行きのある庭なんかいらないんです。
遠近法で描けますから。
そうやって考えると、遠近法は偉大だ。
コンクリートブロックも時にはいいものです。
その格子状のラインのおかげで容易に絵が描けます。
本物の緑もいいけど、
それで自分のユートピアを作ろうとしても限界があります。
しかし絵だったら、どんな壮大な庭も実現します。
これはまさに現代の枯山水ですね。
油性ペンキとコンクリートブロックで、
厚みがゼロの、極薄の庭を作り上げた。
デュシャンだったらアンフラマンス・ガーデン(超薄の庭)と呼ぶでしょう。
中には鳥もいますね。
さらにまわりのコンクリートブロックも一役買ってます。
白く塗られたブロックは意図したのか適当か知りませんが、
まるで雪山を思わせます。
その下の道路と接するところに塗りたくられたコンクリートは
その雪山から解けて流れ、作られる川のようにも見える。
模様を形どったよく見る飾りブロックは三角の山を連想させる。
かと思うと今度は視点を遠くさせると、
白い板張りの家の中から見ているようにも感じられる。
窓の向こうには雄大な景色が、、。というわけだ。
家と壁はしっかりくっついている。
つまりは庭に使える土地が全くないのだ。そんなところにも庭がある。東京とは素晴らしい街じゃないか!