ル・クール・ピュでまた夕飯。今日は赤かぶのリゾット。とにかく今リゾットにハマっていてとにかく研究。ケーキは野菜のケーキ。僕のはセロリケーキ。
その後渋谷に向かう。けいちゃんに会う。今度のスペクテイターでも立体読書を連載することに決まる。今度はズッコケ三人組にしようと決定。12月中旬までに仕上げる。この企画はゆっくりだけど確実に進めば面白くなるかも。
夜、新宿むるちへ。おつまみ頼まずSと鍋と三人。ビール二杯でそのまま残波に突入。その後、マックで腹ごしらえてタクシーでゴールデン街。鍋の行きつけの店、JAZZ シラムレンへ。nikka ロック。マスター非常に熊本詳しく鍋と三人熊本トーク。jazz喫茶おくらを知っていてびっくり。
其の後、mailes davisのin a silent wayかけてもらう。その狭いjazz barで鳴る。マイルスのアンビエント前夜の音は渋く鳴る。暗い店内。あかりのバランスがちょうどいい。あとCD棚の感じが凄くいい。
隣にお客さんがはいってきた。写真家のようで話をしたら「混沌を往く」という写真集を出している小川節男さんだった。僕は作品を見ていたのでびっくりして話す。僕は今、上海に行ってみたいと思っていたので色々聞く。今、国立近代美術館でアウグストザンダー展をやっているのがよかったそうだ。僕も行ってみたいと思っていたので、こりゃいかなきゃな。
なんかその言い方が、あのライブよかったよ的な言い方で美術館の催しでこんないいかたっていいなあと思った。終電で帰る。
家で午前中一杯糊で貼付け。6冊仕上がる。ずっとthe bandのthe bandばっかり聴いている。これやっぱりいい。van morissonのmoondanceもそう。最近こういうのなんだよね。
夜、「茶の味」観る。川辺でダンスしているシーンが一番良かった。あれは日常の小さな世界の静電気を貯めたようなシーン。金森穣かと思ったら違っていた。あの人誰なんだろう。アニメーションの動きのシャキシャキした感じ、それに合わせてその映像を観ながらみんなが効果音を口で言っているところとか凄かった。くるりの音楽にも通じるところあり。
でもまた夜もthe band.
昼、ベーグル屋さんに行くが、またシナモンアップル味が無い。12時に焼き上がるらしいが、買えた試しがない。タカの家で一回食べてうますぎたので買いたいのだけど、かわりにマロン味を買う。
帰りに近所の古本屋「花鳥風月」の店前のワゴンに原色日本の美術があって、「桂離宮と茶室」「近代の洋画」の二巻購入。原色シリーズは印刷がいい。レイアウトも普通では使われないような、でも使われたら凄くうれしくなるような図版を断ち切りの見開きで載せていたりするのでいい。
そのまま六本木へ。食べたかった北欧料理屋のランチは休みだった。で六本木ヒルズの杉本博司「時間の終わり」展へ。友人が面白いから行ってごらんと言っていたのでいった。展示がいいし、写真を見る前に作者自身のコメントがパネルになっているのだがその説明がとても簡潔で分かりやすくそれを見た後で写真をみると世界が変わる。
デュシャンにすごく影響を受けているようでその空間認識の点においてすごく理解してさらに自分の作品に昇華していて見ていると自分もその思考に一緒に載っていけそうで頭がかゆくなる。
そのあとまた銀座に行って画材屋にいったらそこの店員のおばちゃんが、資生堂で面白いのやっているわよと言われ、よく考えると昨日宣伝をみた「アールブリュット」展であることが判明し、今日が最終日だということもさらに判明し、行ってみた。ビル・トレイラーの原画も見れたし、メキシコのラミレスという人の絵が気になった。アウトサイドアートという枠で括るというは違うとは思った。もっと一人の画家にきちんと焦点を当ててほしいと思った。
帰って青椒肉絲作る。
近代の洋画の本で高橋由一、万萬五郎、岸田劉生見る。青木繁の日本の神話の絵が凄くいい。熊谷守一の「陽」という娘さんが亡くなったときの絵があって、それは殴り書きで描いてあって始めは抽象画と思うんだけど、だんだん焦点があってきて娘が寝ている姿が出てきてこんな動きは初めてで驚く。
PET SOUNDSずっと聴いている。今更なんとか書いても仕方ないが、このTHE BEACH BOYSのアルバムが「良い」と感じ始めた頃の感触は、なんか耳の裏あたりにもう一つの自分が知らない世界があることを発見したような目が覚める思いをした。印象派の絵を感じるようになったのと似ている。日本人の明治期の洋画家の絵を知った時にも似ている。
そうすると自分でも音を作らねばと思ってしまう。私は何をやろうとしているのか。ほっとくことにした。
夜、タンゴの友人のライブがあって東銀座へ。シャンパンをごちそうになって酔っ払う。ファミコン使ってライブをしているカナダ人を見ていたらブライアン・ウィルソンに見えてきた。
ウェス・アンダーソン監督「天才マックスの世界」を見る。かなり微妙な世界を表現していて予想外に面白い映画。劇中劇の要素が様々な場面に挿入されていて、最後には本当に劇中劇をする。それが、戦争ものでかなりリアルにやっていて不思議な映像。映画の意図が見えてこないので、どこにもいけないのだが、それが嫌ではなく、心地よい。意味深である。
六本木のアニエスbの中での展覧会のオープニング。フランス芸術週間のイベント。原さん、小倉さん、ひこちゃん、ジャンフランソアに会う。フィリップにも久しぶりに会う。その後、うどんやさんで食事。バンクーバー美術館の展覧会のサインをする。これで書類は終了。でもこういう風にきちんとしてくれて信頼できる。
ジャンは僕のヴィデオに興味を持ってくれて来年フランスとスペインの国境で行う展覧会に提案してみないか?と言ってくれた。貯水タンクと移住ライダーを合体させた編集盤を送ろうかなと考える。
J WAVE聞いていたら大貫妙子さんの番組でプリンスのSTROLLIN'という曲がかかっていて、というかはじめはプリンスと分からず、何だこの曲と思って調べてびっくり。今までプリンス聞いてなかったので久しぶりに新鮮に音楽に会った。さらにトーキングヘッズのベースのバンドtomtomclubも今日のラジオから聞こえてくる曲は今までとは違う聴き方ができた。
このようにラジオに限らず、僕は人から教えてもらう今まで聴こうとしてこなかった聞かず嫌いだったミュージシャンのいい曲とかを教えてもらうのが大好きだ。
プリンスのdiamonds and pearlsというアルバムを聴く。
起きてそのままコピーを続ける。セブンイレブン大活躍。10冊分の印刷終了。そのまま紙を切る。内職だな。こりゃ。
夜は、小ざさの羊羹もってフウの姉さんの家へ。メイとユメと遊ぶ。
鍋が入っていた、段ボール箱をかぶったりしているうちに、それが建物にみえてきて、窓を一杯開けたらますますアパートになってきて、中にエレベーターもつけてあげたらメイ大興奮状態で、そのままそのアパートから道路を作る!とか言って段ボール切って道作り出したので、僕も負けずに標識や並木さらには富士山まで作って、噴火までさせたらいつの間にか世界ができてきて、遅れて入ってきたユメもすぐその世界の住人と化し、
みんなでそれぞれのミニチュアの車を作って、走らせて浸っていた。4歳児とハマる27歳。がんばれ。
「島」と「アフリカの印象」の本の一冊目完成。これを100冊つくるぞ。いつになることやら。仕上がりはいい感じ。これを作れば、今度のバンクーバーの展覧会のときのカタログ作りの参考にもなるだろう。いわゆる出版社から本を出すというのも様々な行程があり、その道のりは面白いが、もっと本能的に出て行く本というのもないのか?というのが、僕には引っかかっている。
それでも色んなパソコン、プリンターなどを使っても簡単にできるのだろうが、まずは、どこまで自分の手だけでできるかということを試してみよう。
完成後、ナベゾが来たのでそのまま駅前の「戎」にいく。二件目は、お好み焼き。ここは少し高円寺のなじみの店、「最後の二ドル」を彷彿させて、良い感じの店。
朝7時に起きる予定が寝坊して八時半。そのまま吉祥寺の小ざさに向かう。ここの羊羹を買いに並びにいく。もう駄目かと思ったけど、なんとあと一人分残っていたらしく、ラッキー。前の人は朝4時から並んでいたそうだ。毎日150本限定の羊羹。この並んでいる行列にはコミュニティのようで興味深い。僕はおばあちゃんとバックトゥザフューチャー3の椅子を持ってきているおじさんと喋る。初めてで8時半にきて買えるなんて幸せモンだといわれる。
今日はとなりでチャーシューも買って帰る。
夜は妹夫妻、亮太とノブ、ふうと母、父と僕の8人で「のらぼうや」へ。とにかくここはうまい。さりげないおいしさ。三鷹産の野菜がふんだんに使われている。盛り上がる。
かえってきて買っておいた小ざさの羊羹。これまた甘さ控えめでうまい。なんだかいろいろこだわっていそうだ。
ベルクでカレー&生ビール。MICHEL GONDRYのミュージックヴィデオ見る。スパイクジョーンズより緻密でさらに実は手作り感もある。色々凄い人がいるもんだ。
stevie wonder の key of life聞く。knock on my feetこれは凄いね。
以前、伊豆大島に行った時に作った「島」という本があるが、20ページほどの小品なんですが、これもカラーコピーでどうにかできないものかと考え中。アフリカの絵と同じく、一貫性というモンからは遠く離れていってしまっているので、どうなのか不安でもあるが、それよりもとにかく出したい気持ちの方が勝っていて、とにかく出すしかないんじゃないのと開き直る。
北斎の挿絵の絵を見る。展覧会で感じたことは、北斎の絵がどうこうというより、北斎の絵が入っている本自体がとても魅力的だなということだ。そこにはなにか意味がありそうだ。この大量生産された北斎のコピーでは伝わらないことが展覧会では感じれた。
そのことも今自分がやろうとしていることも繋がってはいる?
デビットホックニーの「ひとつの回顧」読む。これはデビットホックニーが50歳の時に企画された大回顧展のカタログで僕は何かとここに載っているホックニーの言葉に空間的なものの考え方のインスピレーションを得ている。この人は画家であるが、それだけでは言えない。彼は、ピカソの画集を見ながら、キュビズムを再考察しながら、その本からチラリと見える、自分の部屋の風景に注意を持ってくる。
そして、彼はホイットマンのような詩人に影響を受けているが、そういうことを考えながら、彼の鉛筆で書いた絵を見ると、それだけで脳みそが軽くなると言うか、すっきりする。
プリントゴッコで版を作る。表紙部分。あとは自分で描いた絵をまたサンプリングして拡大コピー。そうするとまた印象が変わる。プリントゴッコは直接的でいい。そのまま定着される。コンピューターのプリンターとは違う。その質感がどうかというより、もっと手に近い。肌感覚。
ポールサイモンがいい。サイモン&ガーファンクルは中学校と高校の時は聞いていたが、ポールサイモンのソロにまで手を出してなかった。ソロが凄くいい。もっとポップ路線。ポップなんだけどグルーヴがしっかり後ろで鳴っていて、民族音楽に向かっているけど、しっかりそれを押さえつつ次の世界に目は向いている。聞きやすいがヒッカカルところもある。というか単純にいいのだ。
ポールサイモンベスト、XTC、THE BANDのセカンド。ベルクでカレー食べる。午後は、アフリカの印象挿絵の作業。コピーをして見本となる本を作る。半日がかりで完成。100冊できるんだろうか。THE BANDのセカンドいい。一見、オーソドックス。実は正反対。正変態。明日は、表紙と裏地をまとめる予定。
夜、aphex twin umbient works, mattew herbert, urban soul.
新宿でJOHN SIMONの「JOHN SIMON'S ALBUM」買う。さらに、吉祥寺のROUNDABOUTで買い物。珍しく買ってばかり。
勝手に描いていた、アフリカの印象の挿絵を久々に出して見る。これをコピーで摺ってみるかと思ってきたからだ。今見てもなんでこんなもの描いたのかと思うけど、なんか気になる。そのわからなさを信用してみた。でももう少し、数が足りない。現在55枚。80ページでいってみようかと考えている。
バンクーバー美術館から展覧会をするスペースがスライドで送られてくる。ようやくイメージできる。僕にとって十分すぎるスペース。書類なども原さんがまとめてくれた。展示用の立体、手作りにする予定のカタログなどまだまだ考えることはたくさんある。カタログは特に楽しみだ。どういうことができるか?
その話を考えながら、自分がこれからやろうと思っていることも別に印刷所に出してきちんと製本するということに全くこだわらずやれないかときちんと思えるようになってきた。プリントゴッコも見てみたが、コンビニの10円コピーでいいんじゃないかと思っている。これでボリュームのある本を100部とか作ってみよう。「立体」の雑誌の企画から色々流れて今こういうことを考えている。そろそろシンクロしてきているので、うまく行きそうだがどうかな。
僕の場合はとにかくなるようにしかならないので、自分のタイミングをゆっくり待つしか無い。でも、もっとどんどん作りたい。
高円寺のプールへ。一時間ゆっくり泳ぐ。1キロ。まわりはおそらく50歳代後半以上の人ばっかり。その横で気にせずがんがん泳いでいた。煙草やめて水泳へ。いつになく体を使いたがっている。
「ギンガ」読む。山本氏やっぱり面白い。北斎の本の挿絵についての永田さんの本。その中の絵が凄い。AKIRAの1シーンのようなものまである。それが木版だもんね。何かのアイデアになる。
夕食食べに飯田橋へ。
もちろん「くるみ」。肉そばダブル&生ビール&豚キムチ。やっぱり旨すぎて、もう一枚頼みそうになるが、そこを我慢するのがいい。そのあとは上島珈琲で一服。ここはUCCなのです。
旨い店というのは、なんかある。飯もうまいし、人も特徴がある。店の雰囲気、綺麗か汚いか、最近はちょっと綺麗目だけれど、気取って無くいたって平凡な佇まいをしている店がはまる。
荻窪「ル・クール・ピュ」高円寺「イワン」「最後の2$」、西荻「ノラボウ」、飯田橋「くるみ」、新大久保「カボチャ」、新宿「ベルグ」っていうか中央線ばかりです。どこも高くない。のんでも一人2千円ぐらい。そこがいい。パリのシュバルという亜鉛のカウンターの立ち飲みも思い出した。あとla forumというカフェも。あとNYのサンドイッチやさんも。
ホイットニー美術館に近かった。ウィリアムズバーグから外れたところのチーズケーキ屋さんも。ブリュッセルのサラが連れて行ってくれたワッフル屋さんも。インドはバラナシのゴードリヤ交差点に行く途中のいつも寄って二時間ぐらい話せないけど笑いあっこしていたチャイ屋。カンボジアは宿泊していた寺院の近くのオールドマーケットの中の深夜まで営業している半屋外カフェレストラン。ここのサンド旨かった。ここは空間として最高だった。
サンフランシスコのスーパースターカフェ。ロスはBENWAY RECORDSとその横のSUBWAY。フランクフルトのザクゼンハウゼンの居酒屋も。熊本はサンワ工務店が作った店たち。これが僕の空間にさらに興味を持ったきっかけになったところ。尾道の山根大将もそうだし、さらに普通のおばちゃんの表札がでているだけのお好み焼きや。これは驚いた。
とにかく、店というのはなぜこうも人間を盛り上げてくれるのか。しかし、こういうものを特集した本というのはまたどうしてつまらないのか。でもこっちは作りたくてたまらない。だからどうしたらよいか考えよう。
長谷川堯氏の「都市廻廊」。ここには、フラー、永井荷風、今和次郎、高村光太郎「狂者の詩」、パンの会、曽根中條建築事務所、カフェキリン、「それから」、モリス、万鉄五郎、岸田劉生、が出てくる。しかも、それらがいつも通りではなく登場する。そこが面白い。今和次郎は最初期の論文にスポットを当てている。万鉄五郎の自画像シリーズも初めてみた。
夜マッサージやさんに行く。気持ちいいがこれではなんの解決にもならん。そしたら、そこのマッサージ師が「体が動きたくてうずうずしてまっせ」と一言。うーん。うごいているつもりだったが、、、。使っていないところも多い。全身を使う、、、水泳か!。
レナード・コーエンのセカンド、ベック「STRAY BLUES」。
杉浦日向子氏の百日紅を買おうと思ったら、無く、隣に並んでいたのが、杉浦茂氏の「猿飛佐助」でつい買ってしまった。しかし、やっぱり面白すぎて一瞬のうちに読み終わる。この人の、「誰も知らないし、無視されているような場所で出会った、出会うべきだった何か」感はなんといったらいいのか。×0の世界というか。それが、昔はしっかり少年少女に厚く支持されていたのだから凄すぎる。今見ても何も遜色無いアイデア。もうアイデアとかいう言葉じゃないな。さらに人間をオープンにさせてくれるヘルプ機能もついている。
夜、亮太がビール持ってくる。久々に話す。
原さんと南千住で待ち合わせ。隅田川沿いを一緒に歩く。ソーラー0円ハウスのおじさんのところに話を聞きにいく。もう一年ほどでここの場所の0円ハウスも無くなってしまうらしい。おじさんはそのまま安い家賃でアパートを借りれると言っていたが、複雑な表情。
その帰りに泪橋交差点の喫茶店「バッハ」へ初めて行ってみる。そこでペヨトル工房の今野さんとばったり会う。僕は初めて会う。横に座って色んな話を聞く。打ち合わせのはずが話は色々膨らんでいく。しかし、展覧会のカタログについて僕は迷っていたのだが、アドバイスをくれてすごくいい刺激になった。初めてなのに熱く話してくれて、気づいたら3時間ぐらい経っていた。
気合い入る。よし。
今日は朝早く起きて上野に直行。北斎展行ってきた。国立博物館。もう上野駅から凄い人。中に入るともう大混雑。すごいね。北斎。誰がみてもおもしろいのか。いろんなおじさんからおばさんからおじいちゃんからおばあちゃん、若いヤンキー風のカップルもいたりと、江戸モノはやっぱり強い。世代を選びません。でもグローバリズムとも少し違うんだよね。そんな薄っぺらくないんだよな。
今回の北斎展は、よく見る富嶽三十六景とかばっかり見せるのではないそうで、20歳の春朗という名前でやっていたときから、晩年の「画狂老人卍」というなんだかもの凄い名前でやっているときまで全ての時代がまんべんなく見られて、作品というよりは生き方のほうに重点が置かれているようだ。90歳まで生きていてびっくり。
変化をし続ける、そして有名になってもどんどん自分の名前を変え続け、作風も変化、対象も風景から、美人画、今回は春画は全く見れなかったけど、鳥の絵もすごいよかったし、青の色がやっぱりいい。ゴッホのあの変な顔の自画像の背景の青緑の色もここら辺から影響受けているんじゃないだろうかと思った。
しかし、作品もさることながら、自分としては北斎の生涯の方が気に入って、資料を色々読んでみようと思った。なんせ、画狂老人卍だもんね。最後は版画ではなく、肉筆にはまっていく。そのはまっていく姿勢がいい。挿絵にはまったり、よく北斎はハマる。
それで、夕方に帰ってきて、展覧会用の資料を作る。自分の履歴書などを書きながら南方熊楠の履歴書が頭にチラつく。
細野晴臣氏の「地平線の階段」というエッセイ集を読む。その中で、アメリカのポップスの歴史を氏が探っている箇所に目が止まる。1920~30年代のマーチとコンチネンタル・ミュージックが面白い。そこに日本のポップスに原型もあるという指摘があった。しかも、そういうときはどちらかというと短調のメロディーのものが多いらしい。
その中で横尾忠則氏との対談が載っていて、横尾氏が、自分は音楽を聴きたいのではなく、ソウルでも演歌でも、クラシックでも何でもいい、自分の深いところに感応してくるものだったらなんでもいい。という文章があった。
夕方から、ハンサム3にいってシンハー飲んでいたら、僕の本を買ってくれた青年にばったり会う。
「hosonohouse」を聞く。カントリーではないカントリー。なぜ、人は「○○ではない○○」に惹かれてしまうのか?惹かれているのは僕だけか?世界を分けて、枠にはめていくのも好きなんだろうし、そこから自由にもなりたい。そのどちらかだけを求めているのではなく、常に動いていきたい。しかも、縛られたい。花と蛇のSMシーンを思い出す。
吉祥寺バウスシアターにテリーギリアムの最新作を観に行く。しかし、あんまり面白くなかった。でも、あとでよく考えると一回も眠くならなかったし、飽きもせずに観ていたことは観ていた。でも、やっぱり特に何も感じなかったので面白くなかったのだろう。ロスト・イン・ラ・マンチャというテリーギリアムのドキュメンタリーを見て、もう早く次を見たいと思っていたのに、、。うーん。
青山にセバスチャンのデザインタイドの展覧会のオープニングに行く。セバスチャンはアニエスBの中に、折りたたみができる家を作っていた。ハウスレスというテーマでやっていた。クオリティは凄いいい。
自分も来年バンクーバーで立体を作る予定なのだが、結構難しいかもしれないと思った。どうつくればいいのか!
原さんとそのオープニングで待ち合わせて、近くの木こりの店(笑)にいく。バンクーバの展覧会の打ち合わせ。少し、本格的になってきた。これからは、展覧会の企画だけでなく、その費用の捻出、援助、支援を求めていく。巡回する予定の美術館、ギャラリーに提案もしていく。どうなっていくのか見当つかないが、色々いい経験になるだろうから、どんどん僕も顔を突っ込んでいこうと思っている。
読むメモ 吉本隆明「アフリカ的段階」 山本精一「ギンガ」