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Journal -坂口恭平の毎日-

2007年5月31日(木)

 ライブ用のトラック作成。色々考えるが、難しい。でも今回は本当にタイミングよく、ライブの依頼が入ってきた。なんだか僕も音を出したくなっていたのだ。最近は自分の仕事が、少しづつ回転してきているのは素晴らしい事だが、それだけでもないというのが、僕の考えている事である。もっとぐるんぐるんいきたい。そのためには音楽は僕の取って起爆剤の一つである。そして、ダンスである。踊り狂い、歌い狂い、スライドを流しながら、空間の事を話し(歌い)たい。訳の分からん、エンターテイメント講演会ライブトークショー座談会舞台ダンスのようなものを創造しているのだ。

2007年5月30日(水)

 亮太とDENが遊びにくる。山崎蒸留所限定モデルを飲みながら、熱く語り合う。しかし、熱くなりすぎるのが僕の常。問題はある。でもそこを話したい。しかし、それはジレンマでもなく、僕はとにかく言い続けるというだけである。でも、今は喋るのより、やろうと。実際に動いてやろう。それにしか興味はない事も確かなんであるが、やっぱり喋る。そうよそれでいいのよ。午前3時頃まで話し、寝る。DENは早急に漫画の編集者になると凄くなるような気がした。

2007年5月29日(火)

 増渕さんと西荻駅で待ち合わせ。そのまま喫茶店「それいゆ」で打ち合わせ。僕の気持ちがいい感覚で伝わっているようだ。概ねオッケーという事で、これはうまく仕事が始まりそうだ。僕が自分の中で無茶苦茶かなーと思っているところを面白がっている様子。それが、いつも面白い。他人にはまた違って見えるわけです。よい流れ。熱くなり、こっちも興奮し、改札で別れる。夜はふうと夢飯で、マレー風カレー。と麦酒。帰ってきて、カナダ旅行の詰め作業。こっちもやる事がたくさんある。カナダの友人にも招待状を送る。いよいよまたバンクーバーです。しかも、今回は日本の友人、家族と一緒という事で、面白いという事を伝えれる。それがなにより。各地の友人同士を合わせる事ほど、不思議な喜びは無い。

2007年5月28日(月)

 タンゴが遊びに来る。冷麺をつくってあげる。ふうとタンゴと3人で夕食。激励会。山崎蒸留所限定「山崎8年」をロックで。爆笑のまま寝る。須川さんからメール。受講生から早速、刺激を受けました的な興奮メールが届いたとの事。僕も読む。正直嬉しい。何か起こるかもしれない。この講座で。みんながそれを感じてくれているようだ。面白くなりそうだ。

2007年5月27日(日)

 午前7時半に起きて、チェックアウト。そのまま近くの喫茶店六曜社で朝ご飯&珈琲。旅先の喫茶店の朝食はいいね。腹ごしらえして、昨日行けなかった伊藤若冲リベンジ。開店30分まで既に並んでいる。30分ほど並んでようやく中に入れる。伊藤若冲の作品が堪能できる又とないチャンス。存分に楽しむ。そして、最後に皇室に入っていた三十三幅の動植採絵を見てしまう。僕は言葉を失い、ただ呆然と見ていた。なんか本物を見た時ってこうなるんだろう。その時間そのものをただ感じている。久々の感覚。これは滅多に出会えるものではない。午前中にして、一日、いや一週間分ぐらいの体験をする。作品集も購入。その後、京都大学の近くの白水に行く。ここは中華料理屋、餃子がうまい。いくと、イイ感じの店で、恐らくうまいんだろうと確信する。マスターと奥さんはとても愛想がよく。炒飯と餃子を注文。餃子も勿論柔らかくておいしいんだけど、僕は炒飯がびっくりした。食べたいんだけど、なかなか食べれないような味。って分かりにくいかな。ふうと二人で至福状態。今回は二人で食いまくりである。お昼を食べて満足して、次なる目的地は京都駅から離れて、隣町「山崎」へ。山崎と言えば、千利休の「待庵」。そして、サントリー山崎。今日はここ山崎蒸留所の見学を予約していた。綺麗な女性に連れられて、ウィスキーができるまでの行程を全て見る。蔵の中も歩く。そして、最後に山崎12年と白州をストレートで無料試飲。なんか心地よかった。記念に山崎蒸留所限定を3本購入。ウィスキー愛好会メンバーへのお土産とする。社会科見学が終った頃、近くに住んでいる親戚のあきちゃんと奥さんが迎えに来てくれていて、そのまま伏見の街を案内してもらう。寺田屋は時間が過ぎていて見学できず、月桂冠の記念館に寄り、日本酒も飲む。その後、普段見向きもしなかった京都タワーに登ろうという事になって、修学旅行でも行かなかったタワーへ。その展望所の高性能望遠鏡に興奮。人の動きを観察。アキチャン夫妻と別れ、伊勢丹の地下で弁当を買い込んで、新幹線に乗り込む。午後11時に西荻に到着。今までで一番計画を練った旅だった。僕の旅のしおり通りだった。決めていくのもやっぱりいいね。

2007年5月26日(土)

 起きたら、午前11時半。やべっ、チェックアウト過ぎてる。過ぎてるコールで起きる。それでもゆっくりいいですよと言われ、リラックスしてチェックアウト。ふうが新幹線で京都に向かっている。午後12時に京都駅で待ち合わせ。こちらは二日酔いで頭が痛い。フロントでもらったアスピリン飲む。京都駅からバスで百万遍。進々堂で昼食。カレーライスセット。ふうはカレーパンセット。ここの人間国宝の職人の机と椅子はいつ座っても気持ちいい。庭がイイ感じになっている。今日の日程を決める。バスに乗っていたら、鴨川沿いが気持ち良さそう。で、よく見ると川沿いになんか気持ち良さそうなカフェを発見。BonBon cafeという店。そこでフレンチトーストと生麦酒。あんまり期待しなかったが、意外にも素晴らしいロケーション。二日酔いも飛ぶ。そして、相国寺の承天閣美術館に行き、伊藤若冲展を見に行こうとするが、なんと80分待ちの行列で、やむなく諦める。明日の朝一で再チャレンジ。次に、洛北高校の近くの「宝泉」という和菓子屋さんにいく。ここではわらび餅が素晴らしいとの事。そこに着くと、静かな茶室のようなところ。なんか、ぴーんと勘が働きました。これは凄い店だと。中は、庭があり、そこをぐるっと回るように畳敷きの縁側廊下が続き、テーブルも無い、藤の敷物が敷いてある。座布団に座ると、目の前が壷庭になっている。冷抹茶とわらび餅を注文。なんだか凄いとこに来ちゃったな。マッサージされたような気分。ふうと二人でポカポカしてくる。至福の空間、わらび餅も美味い。一番好きな場所かもと、興奮。これだけで今日は満足した。その後,北大路のベーグル屋ブラウニーで、プレーンベーグル等を購入。帰りにいつも寄る、器屋「草星」で器を見る。バスで一度ホテルに帰り、夕食はどうしようかなと色々考え、焼肉屋の「有楽」にした。ここは知る人ぞ知る的な焼肉屋。狭い路地にある。普通はこんなとこ気付かないよ。塩セットが名物だが、今日は売り切れ。ハラミ、天肉(ほっぺ)、テッチャン、上ロース注文。卵スープも。腹へりすぎていて御飯大盛り2杯と、普通盛り1杯の子供食い。今日は信じられんぐらい食った。帰りにスターバックスで、ダブルエスプレッソをテイクアウトして、寝る。今日の京都観光はよかった。食ってばっかりだけど。面白いところを回れたのではないか。

2007年5月25日(金)

 午前中、京都旅行の下調べ。昼過ぎに出発。新幹線のぞみで京都へ。午後4時に京都駅到着。そのまま三井ガーデンホテル京都四条にてチェックイン。落ち着いたいいホテルである。そして、タクシーで京都精華大学交流センターへ。熊倉さん、須川さんと会う。近くのシュークリーム屋さんで打ち合わせ。と、いうか士気高めあう。午後7時に講座開始。20人を超す参加者。一万五千円もするのに多くの方が参加してくれた。今日は自己紹介と、熊倉さんによる講義、その後、みんなのやりたい事などの個別で発表。皆色々面白い事を考えており、こちらが興奮。とにかく直感のワークショップになりそうで、武者震い。皆も興奮していたようで嬉しい。今日の講座のアシスタントは前回京都精華大学で講演会をした時に参加してくれたタローが撮影隊で手伝ってくれている。こいつはホントいつも応援してくれるので嬉しい。講座終った後は,須川さんと、熊倉さん、タローと僕で乾杯。場所は「吉田屋」という店。ここがまたすんごいところで、狭ーい路地を抜けると小さな入口が出てきて、中に入ると、壁も無い、広ーい(感じがする)一間が出現。庭もあり、何とも言えない心地よさ。熊倉さんの知り合いのダムタイプの舞台美術を担当していた方が内装を担当したらしい。いいです。麦酒で乾杯で、その後、熱い語り合いが始まり、最後は店主の吉田さんも混じっての熱いトーク。ワインも4、5本空けていた。須川さんとはこれからもずっと面白い事を続けたいと思っているわけで、その辺の事を色々と。僕の京都方面の素晴らしいパイプでもあり、始めて講演会というものの興奮を味割らせてくれた人でもある。なんか具体的にオモロい事やっていきましょと言う事に。そのまま、腹にまだ入りそうだったので、長浜ラーメンを午前3時頃。その後,熊倉さんと須川さんは帰宅。僕とタローは、その後、3軒目UNITYというバーへ。スコッチは置いてなかったので、テキーラショットで、その後、芋焼酎。ズブロッカ。途中からタローの彼女のナリちゃんも参加。結局ホテルにみんなで帰ったのは午前7時を回っていた。みんなで、三井ガーデンホテルの共同浴場で、朝風呂し、リフレッシュ。帰ってきて、マッサージをしてもらいながら、僕だけ獏睡してしまった。寝ぼけながら、二人とバイバイする。今日、夕方トミーから連絡があり、来週の土日、伊豆で彼がオーガナイズしている素晴らしいイベント「SUPERFRESH」が開催されるとの事。しかも、また僕にライブの依頼。ちょうど歌いたがっていたので有り難い。今回は変なところを貸し切ってやるらしい。音も出し放題だってよ。これはまた面白くなってきたね。亮太からも吉報が届く。

2007年5月24日(木)

 朝から面白そうなメールが二つ入ってきていた。一つはカナダの原さんから、Centre Aという原さんが現在キュレーターをやっているカナダのギャラリーでのイベント「OUR TUBE」というものに参加依頼。これはYOU TUBEを使ってキュレーションをするというもので、まぁ映像のDJみたいなもんだろうか。今月から毎月開催されるようになったらしく、僕は二回目のゲストとして。ちょうどバンクーバーに行っている間なので出てみないか?とのこと。僕にできるかわからんが、面白そうなことには何でも顔をだしてしまうので、O.K.メールを出した。しかし、僕は今回、カナダのバンフで展覧会をやった後に、バンクーバーで結婚式をやることになっている。それが、OUR TUBEの前日なので、相当酔っ払っていること間違い無しなのだが,,。まぁよかろう。と、一昨日の日記にも書いたが、やっぱり流れはあるもんで、依頼は二つ同時に起こる説、ここでも適用される。もう一つはTOKYO SOURCEというウェブサイトの編集部からで、インタビューの依頼。面白そうなサイトだったので受ける。午前は読書に当てる。久々の読書。「花森安治の仕事」。二時間で読み切る。これがホントに面白い。自分なりの仕事の作り方とでも言おうか、なんというか、自分の中のマイノリティに商店を当てて、それをアングラではなくて、表舞台に平気な顔で出す。その時に人は、傷口がぱっくり割れている人が普通に電車のホームで電車を待って並んでいる人を見たときのように、驚くが、興奮して見てしまう。やっぱり生ものでいたいし、甲殻類の中身のように、ドロドロで、固まっていない軟体動物でいたいなどと、昼間から気合いが入る。そのまま読書引き続きで、次は、シービオク著の「シャーロックホームズの記号論」。これもヤバい本。人間は真実はこうだと断定することができないわけで、要は真理はないわけだ。というか常に「こうじゃないかという」推論に頼っている。そして、その推論は人間にとってはいわゆる「直感」と呼ばれる分野に任せている。そして、その推量は実はとんでもなく、高度な知覚で、ほとんど間違いがないのだということを言っているように見える。これももうあとちょっとで読み終わる。とにかく本を読み出すと、興奮して止まらない。その後、忘れていた。いそいで六本木へ。クミちゃんのところで髪切り。いつも通り喋りまくって終る。帰りにノノカに会いに西巣鴨に。途中で、トイレに行きたいが、どこにあるかわからず、漏らしそうになって焦っていた小学生と出会い、僕によってきたので、しょうがないので、裏技を教えてあげた。そして、無事すっきりした小学生と喋る。「何年生?」「一年生」「入ったばっかりじゃん」「どこ?」「慶応だよ」「うぉっ、秘密基地つくったことある?」「家の中」「外には、秘密基地っていうか分からないけど、段ボールがいつもたくさん並べてあるところがあって、その箱の中に隠れる」「誰から隠れる?」「いや、ただ友達とふたりで隠れる」「いいな。そういうの」「どこで降りるの?」「西巣鴨」「一緒じゃん」「オーじゃあ一緒に帰ろーぜー」と完全に意気投合し、都営地下鉄の外れでミョーな時間が流れた。創造の薫りがぷんぷんとした。親友ノノカと戯れる。その後、帰った後に、寂しくなったのかノノかから電話があり(母である美帆が代電)。わかるよ。その悲しみ。耐えろ、また遊ぼう。と、精神年齢の低さにただ納得した一日。というかノノカと、慶応幼稚舎のガキンチョが、精神年齢が高いということもある。夜は、盛岡冷麺。来週から、新しい仕事の打ち合わせも始まる。明日からは、2泊3日の京都の旅。仕事&遊び&若冲。

2007年5月23日(水)

 図書館に行く。本を借りてくる。「花森安治の仕事」、「シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店」、「百代の過客」など。今は変な組織体がどうやってできていったのかという過程が気になる。百代の過客は、ドナルド・キーンさんの日本人の平安時代からの日記の研究。これは面白そうだ。参考にもなりそうである。田中一村の評伝も借りてきた。何か、違う感覚をもたらしたいのだろう、いつもと選本が違う。須川さんからメール。結局、京都精華大学の一般講座の受講者は20人を超えてきたらしい。これはしっかりやらねばと、引き締まる。京都は明後日から。若中も見れるので、楽しみは多い。増渕さんからもメールが入る。概ね良いとのこと。これから組み立てていかねばね。夜は、もぐもぐのベーコンと、ナモのズッキーニ、トマト、ピーマンでパスタ。ショウガスープ、キャベツ。恵比寿麦酒。食後、読書。その後、それいゆに駆け込み、珈琲&チーズスコーン。この季節のそれいゆはホント気持ちいい。コレは名建築だな。

2007年5月22日(火)

 ナモで買い物。生姜焼きを食べる。煮豆、高野豆腐とひじきの煮物。読書したいので、色々調査。動きに関する文献。外国人から見た日本の文献など。ノブが持ってきたNICOのチェルシーガールばっかり聞いている。適当なフォークみたいに聴こえるのに、何だか深遠に感じられる。それは一体なぜだろう。シュトックハウゼンの言論集を見たいが、杉並区中央図書館にはないようだ。いくつかのメールを見ていて思ったのだが、なぜか人から連絡がある時や、仕事が発生するときというのは連続性がある。広がりがある。逆に何も無いときは本当に何も無い。なんかこれは伝染するものなのであろうか。流れは感じるが、いつも不思議である。だから、何事も焦っては駄目だ。そして、色々いいと思ってもそれは流れの為す業だと思え。でも、いつも僕の周りでは唐突に物事が生じる。予定も計画もへったくりも無い。でもそれが微妙にいい緊張感を持続させてくれる。が、先はいつも見えない。でも、真っ暗じゃないような気がする。気がするのが重要であると思うわけである。朝方、NHK俳句に赤瀬川原平さんがゲストで出ていた。朝の5時半からである。しかも、朝っぱらから凄く刺激的なことを静かに喋っていた。そういうのは見ておかなくてはいけない。僕の古河林業の一瞬を勝手に思い出した。ああいう一瞬の空気。大事だと思う。終ったから平気で言ってるけど、やる前は結構心配していたもんな、と。

2007年5月21日(月)

 午前中、段ボールを使ったアイデアが浮かび、ノートに取る。書きながらよく分からんが、それでも何か出てくる。和室。これは自分の家。その中に段ボールでできた物体が横たわっている。そこから異星人のような僕が出てくる、というモノになってきた。スケッチは色々出てくる。書きながら適当ではないなぁと、自分では感じつつも出てくるモノは適当に見える。まぁよかろう。庭の写真を形にすることがなかなかできないでいるのだが、色んなところで発表はしているのだが、なかなかできない。取り組み始めたのが、2005年。僕が始めて東京の中にある庭に興味を持ち始めたのが、早稲田の石山研究室で、卒業後忍び込んでやっていたときなので、2002年からとなる。そうしながら、これもまた2005年頃の発想なのだが、小学生の秘密基地を探すというプロジェクト。こちらもそろそろ真剣にやってみようかと思い始める。まず、人の秘密基地なんか見たことが無い。どうやって探すか。今は小学校の周りをウロウロしていたりすると完全に不審者なので、そこら辺を気をつけないと。それでも、今の子供たちも、学校が終ったらそのまま真っすぐ帰っているわけではなく、必ずや秘密の場所を作っていると見られる。まぁこれは希望的観測なのではあるが。東京の庭と同じように、他の人から見たら、全く基地に見えないが、当人たちには秘密だったりするわけで、、。僕の記憶をよく考えても、秘密基地と言っても本当誰からも見えないところに作っている場合は少なく、それは人から見たら、タダの木陰だったりした。本当に見つけたい。そういうこと考えながら、近所を歩きながら、やんちゃな小学生グループいないかなぁと歩いていた。今日は収穫無し。

2007年5月20日(日)

 Keith Jarett

 新宿で亮太と会う。バンクーバーについての話をする。まずは、紀伊国屋に行って、漫画ショッピング。僕は、ジョーサッコというアメリカ人の描いたルポタージュ・コミック「パレスチナ」と、一條裕子さんのそろばん漫画「スワンパン」。僕の漫画の趣向もまた少しづつ変化している。また漫画の波が押し寄せてきている。今は、INPUTしたいのだろう。亮太とその後、ヒューガルデンカフェに行こうとしたが開いてなかったので、近くのベルギー麦酒屋でドイツの白麦酒をキングスカップで飲む。つまみはドライフルーツ。その後、ラフロイグストレート。亮太と旅行の話と、さらに僕のこれからの連載していきたいネタの話。二つの大きな議題が飛び出る。これは面白いかもしれん。というか亮太は現在は営業をやっているんだが、僕と話すときは完璧な編集者である。今日出てきたテーマを10回分作ってまた誰かに持っていってみよう。その後、帰るとノブがまた来ていて、白ワイン買っていたので、ふうがオニオンディップを作って、皆で飲む。胡瓜とプレミアムをつけて食べる。途中タンゴから電話あり、家に来るというので、買い物に行き、鍋の準備。またまた鳥団子の水炊き。5人で食べる。またラーメン入れたらうまい。今日は悲しい出来事があった。しかし、皆で鍋食ってどうにかしようとした。

2007年5月19日(土)

 親愛書店で岩明均氏の「ヘウレーカ」購入。ヒストリエの原型になった漫画だ。夕方、出版社の方と電話で話す。今日はふうの母さんとノブが遊びに来た。ノブはふうの結婚式のドレスを作ってくれている。きょうもその話。ノブが、エココロ買ってきていたので、見る。僕の描いたカットもいい感じで載っていた。展覧会の紹介もいい色だった。よいよい。夕食は鳥のハーブ焼き、ひじき、インゲンの白和え、西瓜。恵比寿麦酒。亮太も夜10時過ぎに遊びに来る。その時に、ノブが持ってきたCDをiTunesに入れて、シャッフルで聞いていたら、Keith JarrettのGod Bless the Childというビリーホリデーの曲をやっていて、それがぐっときた。気付かずに酔っ払って聞いていたのだが、だんだん入ってきた。シャッフルマジック。iTunesのシャッフルは何を言おうとしているのだろうか。自分が意識的に集めた音楽を無意識的に展開していく。そのランダムな順番はフリー状態なのだが、そのどれもが僕が集めたものであるという枠の中で行われているので、ラジオとはまた違った聴き方なのである。音楽とは、知っている曲を聞くのはなく、全く知らない曲を聴くということに意味があるように思えてならない。そのスィッチが入る瞬間を記録していたいと思わせる。

2007年5月18日(金)

 高城剛さんの「デジタル日本人」というのを買いにいこうと思ったが、無かった。と思ったら新書で新作が出ていたので購入。「ヤバいぜっ!デジタル日本」という題名。どう見ても怪しい。でも読んだらオモロい。この人は何をしているのか全く分からないのだが、ずっと気になる。雑誌の細かいところでインタビューを受けていたりしていたら、僕はついつい見ていた。そういう感覚がある。新宿の街を歩きながら、この視点の動いていく様を連続的な絵にできないかと考える。っていうかこのアイデアは3年前くらい前からあるのだが、また新鮮に飛び込んで来た。いつもいつもアイデアはゆっくり進む。それでも動いているのである。で、ついつい動いているのに気付く。それでもその瞬間を冷凍することはできず、それらは逃げていく。憶えておこうと思ってもいつもどこかへ行ってしまう。しかし、その感覚だけはその後も、少しだけ残像が残っている。夕食は鳥の唐揚げ、胡瓜の酢の物、インゲンの白和え、ひじき、味噌汁。

2007年5月17日(木)

 はつねで昼飯食べる。Dig-ital次作制作少し。これはほんとノッテ来ないと筆が載りません。信愛書店で浅野いにお氏の「虹ヶ原ホログラフ」購入。そして、読みながら慶応大学三田キャンパスへ。午後4時に三田の家に到着。熊倉さんと助手の石渡さんと会う。一緒に講義をやっている坂倉さんとも挨拶。今日は講義の中の一コマで、つまりは授業。大学の教室はあんまり好きではないので、少し緊張する。今日は、ドラム缶の家から話し始めて、早めに貯水タンクを見せてみた。人に話すのも毎度毎度本当に勉強になる。というか、いつもいつも難しい。一番前で聴いていた熱心な学生が3つぐらい質問し、そこからみんな発言が飛んで来たので、よかったのかな。結構突っ込んだ質問も飛んだ。よい傾向である。その後、三田の家に戻り、麦酒で乾杯。学生たちも何人か来た。みんな4年生だったが、なかなか就職とか大変らしい。しない、という人もいた。久々に僕も自分の卒業時の様子を思い出したが、全く参考にならないはずだ。ナンにも考えてなかったもんなー。でも話していると、ピュアな発言多し。いいねぇと思った。夜8時過ぎに出る。三田の家にはひっきりなしに人が出たり入ってきたりしていた。不思議な場所であった。

2007年5月16日(水)

 バンフでの展覧会の書類を送る。ホントに英語の書類は大変である。今回は一番はじめは、報酬等の話で少し納得がいかないところがあったが、それも全部きちんと申請したら納得する形にすることができた。毎度毎度それは大変でもあるが、やればきちんと結果をだすことができる。製作費、報酬に関しては最近は大分ストレスがなくなってきた。作品を、純粋な状態で作るには、こういう事務的なことが意外と重要になってくる。そして、それは今まで僕は結構すっぽかしてきた。貰えるなら貰う。貰えなくてもやる。というスタンスだったから。地震EXPOの百田さんから連絡があり、展覧会の諸々の話。それもうまくいきそうでなにより。原さんからもメール。オークションの絵は、NYの女性コレクターが1300ドルで競り落としたようだ。初めてこういった感じで作品が売れた。まずまずではないでしょうか。 次はDIg-Italシリーズを展覧会ができるぐらいのボリュームにする予定だ。夕食は夢飯で、マレーカレー。熊本から西瓜第二弾送られてくる。ありがたい。早速食べるが、やっぱり甘い。「愛娘」。明日は慶応で講義。何を話そうか思案する。

2007年5月15日(火)

 新宿でオヤジと待ち合わせて、高円寺で下車。久々の高円寺。今日は美帆のために堀之内のマンションを下見。新高円寺駅の裏の方はやっぱりいい感じです。下見後、ハートランドを買って、帰宅。今日はミートソースパスタと、クレソンパスタ、ジャーマンオムレツに、豆スープ、昨日のカレーの残り。オヤジ、飯を食べにくる。甘王も食べる。食後はBlackBottleをストレート。亮太も途中から参加。焼うどんを作ってやる。今日はオヤジに料亭の家の作品を手渡した。買ってくれたのである。紅さんより連絡が久々にあり、ある依頼を受ける。どうなるかな。来週行く京都では、僕の大好きな承天閣美術館で伊藤若冲展が開催されているようだ。しかも、皇室から珍しい絵も、その後あるか分からないくらい珍しく来ているようで、これは絶対行かねば。ふうも連れて行こう。

2007年5月14日(月)

 今日はカレーパーティー。ハザマとリッチャンをご招待。ワタクシ特製のキーマカレー。と、ズッキーニとインゲン豆のオリーブオイル炒め、ふうスープ、ナモの苺、酢の物、麦酒はハートランド。二人とも気に入ってくれたようだ。久々に人をもてなした。こういうのも大事だね。ハザマはスコッチのブレンドウィスキー「Blackbottle」を買ってきてくれた。これはアイラ島の7つのシングルモルトをブレンドして作ったものらしい。飲みやすい。今日も夜まで気持ちいい風が吹いていた。

2007年5月13日(日)

 11時ごろ起き出す。チーズケーキを食べて、紅茶を飲む。午後1時に飯田橋で、熊倉さん、京都精華大学の須川さんと待ち合わせ。須川さんは、打ち合わせのために今日、京都から上京。僕が店の選定係だったので神楽坂「くるみ」へ。ネギ焼き、くるみ焼きうどん、肉玉そばを注文。麦酒三つ。須川さんと講演会以来、一年半ぶりぐらいに会う。ホント今考えてもよく僕を講演会に呼んだものである。彼女は。他のラインナップは皆さん凄い人で、僕だけ無名の人間で。にも関わらず150人以上の聴衆が集まったのは素晴らしかった。あれは快感だった。で、そこでまた講座を受け持つことになったので、その打ち合わせ。とかいいながら実際は喋ってただけなんだけど、今日も色々面白い話が飛び出てきて、そういう曖昧な世界をこよなく愛するものたちの集まりでもあるのだなと感じた。熊倉さんとはまだ二回目だが、それを感じさせないノリを感じます。須川さんは相変わらず変なことを追い求めていてよかった。その後、くるみを出て、近くの饅頭カフェ「麦丸2」にて喫茶。具体的に講座のことを話す。少しだけ。でもそれ以外の関係のないような話の方がほとんどで、しかもそれが僕にはインスピレーションを感じさせてくれる。色んなアイデアが出る。夕方別れる。今週は、慶応大学での講義もあるので、準備しなくては。来週の京都行き。楽しみである。家に帰ってきて、エンドルフィン系の読書。夜はふう特製ミートソース、セロリを多め。あと、ハンサムスープ、南瓜のサラダ、大根と夏みかんの酢の物。料理が最近また変化してきている。よいことだ。その後、読書。夜はレンタルシップに行き、STAYという映画のDVDを借りてくる。

2007年5月12日(土)

 今日は久しぶりの「のらぼう」へ。本当に久々だ。今年は何回か電話したのだが、その都度満席で行けなかった。今日はふうの母さんの誕生日&母の日ということで、ふうの母さんをご招待。のらぼうの素晴らしいカウンターでの会食。エーデルピルスで乾杯。お通しは「春かぶらのマリネ」。薄味なのに無茶苦茶、味がする。久々ののらぼうグルーヴ。のらぼう3人組も相変わらずのいいコンビネーション。全ての野菜が誰から買ったかを説明してくれる。素晴らしい店長。なんというかここはホントノッテくる。食べている方が。器もいいなと思っていたら、やっぱり「魯山」で買っていた。」西荻グルーヴ。やっぱり西荻はいつかきちんと図鑑にでもしたい。三鷹産のトマトを食べ、次ぎに来たのは「筍ときのことエンドウ豆の卵とじ」。これも味は絶妙。少し薄いんだけど、素材の味がグワーって立ち上がってくる。筍も三鷹産らしい。ココで使われている野菜はほとんどが三鷹産である。その日に仕入れに行っているのだ。取れ立てを食べてもらいがために三鷹産。だから野菜の味が違う。「春野菜のかき揚げ」これが信じられんくらい美味かった。中には、空豆、かぶ、ニンジン、玉葱、いんげんが入っていた。カブの天麩羅は初めて食べた。今の季節のかぶは、柔らかいため、葉っぱも、皮も剥かずにそのままで美味しいらしい。すげー。芋焼酎「三岳」ロックで。その後「豚肉と新玉葱の生姜焼き」いつもの定番が来て、「豆腐の野菜あんかけ」と「生姜とお揚げの炊き込み御飯」がセットで来た。この炊き込み御飯がまた絶品だった。生姜と御飯ってこんなに合うもんなのね。泡盛「萬座」を飲む。3人とも至福に浸る。また今日も帰りは見えなくなるまで見送ってくれて、毎度ここは素晴らしい。で、室町時代の市での食事みたいと訳の分からんことも創造した。ここはやはりベスト1かもしれない。味と雰囲気と人間。どれをとっても気持ちいい。しかも徒歩5分もない。帰ってきて、家で珈琲とふうの手製チーズケーキ。これがまたうまい。のらぼうにはこういう、人がお店とかじゃなくて、身近の人間のために作ってあげるという料理がもつ「おいしさ」をお店であるにもかかわらず、持っているのである。その後、飲み足らず、亮太を誘って、中野のBar Brickへ。ラフロイグストレートと、ボウモアストレート飲む。ここもここでいい。アイラウィスキーもそういう「おいしさ」を持っているなぁ。

2007年5月11日(金)

 午前中、国領駅から歩いて、慈恵医大病院。ふうを皮膚科に連れて行く。京王線のここら辺は、緑が気持ちいい。かなり並んだが、昼前に終了。モチベーション高めの谷戸医師。いいかもしれない。昼は、近くのそば屋「星月」でうなぎ御膳。麦酒。帰りに、吉祥寺に寄り、Roundaboutで買い物。手縫いの手帖。釣り糸で縫っている。パンケーキを食べて家に帰る。今日はカナダのウィンザーアートギャラリー用にデータ作り。0円ハウスの展示はバンフでやってしまうので、他の案を考えたいとのこと。Dig-ital、4次元ガーデンなどアイデアを出してみることにした。どこが向こうの気になるかは分からないので、自分の判断では選ばないようにしてみた。キュレーターのJamesに送信する。中沢新一氏の「芸術人類学」をしばしの時を経て、読み出した。神話論理のところにハマる。音の繋がりと、意味の繋がり。それらは一緒でないようでいて、関連がある。それは僕にも体験がある。今、ノノカを見ていてもたくさん思うことがある。無意識の世界では部分が全体であり、全体は部分である。綺麗は汚く、汚いは綺麗なのである。僕のオヤジの実家は「キヤマ」で、母さんの実家は「カワチ」だった。それらは漢字で、木山、河内と書くのだが、僕の頭の中では河内は漢字で思い浮かべていたが、木山は、漢字じゃなくて、「キヤマ」だった。あとは、僕が幼少に過ごした場所は福岡県の新宮というところなのだが、それと和歌山県の新宮という地名が一緒なのがなぜだか分からなくて混乱していたのも思い出した。僕の勝手な思考では、和歌山の新宮は教科書では有名だったが、ニセモノと思っていた。そして、僕に曖昧で複雑な世界を意味するものは、いつも「カタカナ」で響いていたのが今になってみると不思議だ。その僕にしか分からない、人になかなかその当時は自分のその分かりにくい感覚を説明できなかった。それはまさによく見る夢を人にどういう夢か説明できないのと僕は同じだと、その時は思っていた。夢については、僕は小学校4、5年生の時、よく見る夢があり、一つは飛行機の中に座っていて、飛行機は空を飛んでいるのだが、そのうち変な気体の中に突入していき、その機体は飛行機の中にまでなぜか浸透していて、それは気体なのに、触ることができて、その感触が現実の世界では体験できないと思った。それで、よくあの夢を見たいと願いながら眠りに入り、たまにそれに出会えたときは至福だったが、それを誰にもうまく説明できなかった。もう一つは土管の中に家を持っていて、したから潜水艦風の覗きレンズで地上の様子を探っているというやつだ。何だかよく分からなくなってきたが、自分が現実の世界で、「カタカナ」で入ってくる名称の物体や事柄は、夢の中でしか体験できない「あの感覚」に通じているというのが、あのときからの僕の確信である。その曖昧知とでもいうものが、僕は不思議でしょうがなく、なんかワクワクしながら不安を感じていた。僕はそれが、今僕が突き詰めたいと思っている空間というものの目に見えないサイドの重要なファクトだと思っている。明日はオークション&のらぼうだ。

2007年5月10日(木)

 今日も墨繪で林檎パンとオニオンパンを買って、美帆の家へ。ノノカに会う。シマジロウのDVD。新しいやつに変わっていた。ノノカと戯れる。かなりヘトヘトになる。こっちも手を抜けないので、二人で汗をかく。後で,オヤジも来て、ハートランド麦酒。ひつまぶしをちょっと食べて、家に帰って、バルタザールで夕食。ジョンから電話。飛行機でたまたまあったアメリカ人兄弟は知らない間に、二人とも日本で職を得て、働いている。来週、西荻で会うことにした。弟のジョーも今年から英語の先生をしているらしい。アフリカの旅が気になってくれているようで、これはひとつ、話をしなくちゃいけないね。高校の同級生、スグルからライブのお知らせ。彼は、音楽をやっている。これは今週。この前高円寺でバッタリ会った。今回は行ってみるか。エココロから、バンクーバーの展覧会の紹介ページのレイアウト届く。いい!で、大体スペクテイターもエココロも終了のようだ。出来上がりが楽しみ。

2007年5月9日(水)

 墨繪でチョコパン買う。家に帰ってきて、何か考えている。お店が出てきている。そして、ヤクルトのおばちゃんが出てきている。宝くじを売っているおばちゃんや、靴磨きとか、はつねとか、狭いお店。極小のお店、なんかそれが田宮模型のプラモデルの説明書のように描かれている図が出てきた。なんかそういうの作ってみようか。後は、前ボロ市で見つけた、ギターの中に家を作っているオジさんなどの「日曜芸術家シリーズ」も、そろそろ取り掛かろう。一つのことに集中していると、前に考えていたことが無条件に、お蔵入りになり、きちんとウィスキーのように熟成されていくもんである。で、そろそろまた次のループが始まりそうな予感がしている。今は、昨年末からのバンクーバー、ナイロビ、AERAグルーヴで来ているが、ココでまた新しいものを入れていきたい。ドラクエで言えば、レベル20になって、賢者に転職して、一人だけレベル1の人間を連れているパーティーのようなものか。そうすると前のループに引っ張り出され、新しい動きも活性化される。それで、今はいくつか研究したいと思っていることも増えている。体内の事、それに大昔から日本にはどんな変な職業があったのか。この二つが気になる。夜は豚肉とさやえんどうときのこのパスタ。昨日の高野豆腐も一緒に食べる。一日置くといい味染み込んでいる。高野豆腐。たまには新しい素材を試すのもいい。西瓜が美味すぎて、止められない。一玉あったけど、もう無くなるかもしれない。月曜日の解体作業での筋肉痛が痛い。

2007年5月8日(火)

 吉祥寺に行く。無印良品で買い物。コンタクトレンズ購入。エンドルフィン関連の本注文。ビーチボイズのSURF'S UPという無茶苦茶暗いアルバムがあり、聴いたことがないので気になる。ブライアンウィルソンが麻薬中毒でどん底だった時のアルバム。ジャケットがうなだれている。でもその曲をピアノで弾いている映像は美しかった。だから気になる。夕食は焼うどん、高野豆腐のみぞれ煮、昨日のジャガとゴボウの煮物、味噌汁、苺、一番搾り。食事中に待ってましたの西瓜が熊本から届く。今年の初西瓜。品種は愛娘。早速食べるとムチャンコ甘い。やっぱり西瓜は5月です。この時期は皮も薄くて、非常に甘い。食事後、外も気持ちいいので、それいゆで一服。それいゆは窓が全開になっていて俄パリのよう。ブレンドとチーズスコーン。置いてあった、ブルータスの中国特集を読む。北京特集。家に帰ってきて、ケイちゃんとエリちゃんとやりとり。テキスト数点と展覧会写真とポートレイト写真を送る。来月号では結構取り上げてもらっています。寝る前に我慢しきれず西瓜。「のらぼう」を久々に予約した。電話の声だけで、誰だか分かるのは凄い技術である。対応毎度のことながら素晴らしい。

2007年5月7日(月)

 午前中、ぼーっとする。サンボマスター聴く。細かすぎて伝わらないモノマネ見る。落合の人すげー。本屋で漫画買う。デンが読んでたセクシーアンドボイスロボ。読んでるこっちが漫画を描きたくなってしまうような嫉妬させる漫画。なぜかアンディーウォーホールだなと思う。意味は僕もよくわからん。うまいんだけど、ヤレがあるっていうか。昨日の夜に、貯水タンクと移住ライダーの続編を作ることを構想し、興奮状態に入っているところにいいパンチが入った。11時に家を出て、新宿の東急ハンズで買い物を済ませ、そのまま横浜は馬車道へ。BankART NYKでの展示の撤収作業。今日はマコトが来れなくなったので、一人で黙々とやる。いい汗かいた。午後4時半終了。プラスアーツの百田さんに挨拶をして、横浜を出る。京都精華大学で講演会をした後の打ち上げで一緒に飲んだ人と、ばったり会う。というか一緒に展示している人だった。
 東横線で渋谷に着いて、麦酒飲みたくてたまらん状態であったが、エココロ編集部へ行き、エリちゃんにカットを渡す。ケイちゃんもいたので、スペクテイターの打ち合わせも兼ねる。ナイロビの写真もどこかに使おうとなり、楽しみ。スペクテイター用の表紙のカットや、文字を数点描いて渡す。エココロではさらに見開きでカナダの展覧会の紹介をしてくれるそうだ。ありがたい。午後8時半ごろ、渋谷を出る。家に着いて、ジャガイモとゴボウと鶏肉の煮物、納豆、大根の味噌汁、鶏肉のハーブソルト焼き、玄米、プレミア麦酒。終ってNHKの新日鉄のドキュメンタリーを見る。夜はカナダなどいくつかメールを送る。次なる映像作品を作りたいと、日増しに思う。とにかく絵コンテでも漫画として描いてみるか。

2007年5月6日(日)

 朝8時に起きて、戸塚に来ているにも関わらず仕事。スペクテイター用のスケッチ一点。一時間半ほどで仕上がる。不思議なもんだといつも思う。僕は完璧な朝型野郎なのだが、夜寝る前に、どういうものにしようかという想像を明日の朝のためにする。そうすると、朝にはすっきりそれに向かってちゃちゃっとやり終えることが多い。一日溜めこんだ情報は、その日には整理されない。デスクトップに新規ファイルがたくさん溜まっているような状態だと自分では想像している。それを夜の睡眠は、きちんとそれぞれに名前を付けて、フォルダの中に分類、整理、編集していく。夜の睡眠は、ただただ休息するだけでなく、実は物凄く創造的な作業をしている、というのが僕が感じていることである。次の日になると不思議と全てが分かったような状態になっている時も少なくない。そのために寝る前に今日考えて欲しいと思っている議題を挙げたまま寝る。そうすると、きちんと夢の中でそれが議論されているのだ。まっこれは勝手な素敵な勘違いであるかもしれないけれど。だから僕は夜は重要な仕事はしない。ただ自分にとって必要な情報を陳列する作業を行う。で、実務は絶対的に朝。僕は小学校から日曜日の朝は最高に、絵を描くのに適していると感じていた。あの時の興奮は、休みの日だからゆっくりしたいという欲望よりも勝っていた。日曜日の朝は6時ぐらいに起きていた記憶がある。
 ふうの母さんが朝食を作ってくれた。パンに、阿佐ヶ谷で買ってきたオリーブオイルと、ドライトマトとオリーブのペーストを付けて食べる。うめー。サラダには、そのオリーブオイルとお酢をまぜたドレッシング。本当にこのオリーブオイルはうまい。高いけど、、。珈琲飲んで、僕だけ先に地下鉄で関内へ、馬車道のキンコーズに行って描いたスケッチをスキャンして、ケイちゃんに送信する。無事仕事終了。そのまま、鎌倉に電車で向かう。今日はふうと母さんと3人で、鎌倉の器屋もやい工芸に行く。ここはふうの友人のシュクが教えてくれた所で、鎌倉駅からちょっと歩いたところにある。ここいいです!気持ちいいです。奥でお茶まで出してくれた。器は手頃な値段。沖縄の茶碗二つと、大分の小鹿田焼の塩入れ壷を購入。倉敷の芹沢デザインの敷物も欲しくなった。その後、以前から気になっていた鶴岡八幡宮そばの蕎麦屋こ寿々で昼食を食べる。「こ寿々そば」を注文。これは美味しいです。店内も気持ちよく、お茶の入っている急須もいい。トイレも気持ちいい。蕎麦だけでは足りずに、ゴマだれうどんも注文。これもうまい。それで、食後に知らなかったのだが、他のみんなが注文するので「わらび餅」と「まめかん」を頼む。実はわらび餅が名物だったらしく、これもまたうまかった。僕の名店リストに載ることになった。帰宅後、また原稿書く。今日で、横浜BankARTが終了する。明日は撤去だ。今度カナダで開催されるオークションの知らせが届いた。何気に楽しみである。僕は立体読書の原画を出品する。あのオノ・ヨーコさんなども出していてどんなリアクションがあるか楽しみだ。売れればいいけど、、、。

2007年5月5日(土)

 今日は横浜の実家に帰る。ケイちゃんから電話があって、はやくスケッチ頂戴とのこと。やべ、忘れてた。明日中に提出しますと言いました。近日中に入稿するようだ。今月号は、立体読書と他に移動住居のテキストも書いているので楽しみだ。夕食は、徳島の鶏肉の塩胡椒焼きとズッキーニ。味噌汁、煮物。クリームチーズで作ったディップ。セロリと合います。恵比寿麦酒。BSで手塚治虫の特集をやっていた。それを見ながら何にも考えずに獏睡。

2007年5月4日(水)

 今日はボーリングに行こうと思ったが,連れがパチスロで大当たりしたので、それどころではなくなってしまい、西荻に帰り、親戚の佐々木さんの家で開催されていた麻雀大会に参加する。佐々木さん夫妻、スミ子おばちゃん、ふう、ふうの母さんと僕。手短かに食事を済ませて、と言われチラシ寿司を頂いた後、麦酒、スコッチウィスキーを飲みながら、居間に設置された麻雀セットで座る。久々の麻雀。牌を握るのが気持ちいい。一回目、一位。次は駄目だった。彼らは午後イチでずっとやっていたらしい。今度は熱海でやろうと言っていた。午後11時過ぎに終了。家に帰り、寝る。

2007年5月3日(木)

 夕方、気持ちよかったので、ワインでも飲もうと思い、亮太を誘う。ナモのところで買ってきた豚肉で生姜焼き、空心菜の炒め物、大根とちくわの煮物、冷や奴、花豆の煮物、豆腐とエノキの味噌汁、玄米。イタリアのスパークリングワイン、プライム麦酒。なんだかいい季節になってきたな。スペインの学生がメッセンジャーで講義をやってって言ってるんだけど、これはどうしたらいいのだろう。変な仕事が多い。

2007年5月2日(水)

 五月になり執筆が落ち着いてきたら、今度はカナダ周辺が騒がしくなってきた。まずはバンフの展覧会について、アントニーから連絡。そして、一度は諦めかけていたウィンザー美術館のキュレーターから、やっぱりなんとか展覧会をやりたいとのこと。嬉しい限りである。しかし、展覧会自体はもう他の場所を巡回することが決まったので、新たに鈴木さんの家についての展示に変えれないか提案する。こんなに食い付いてくれているので、ぜひやりたい。 ウィンザーはアメリカのデトロイトとかなり近い場所であり、もしも展示ができればまた面白い反応も期待できる。うーやりたい。新たなプレゼンテーションを考えなければ。しかも今年の9月である。
 今日は、ふうと丹羽先生に会いにいく。アトピーについて話し合う。強く言い過ぎたところもあったが仕方がない。3時間ほど話して、家に帰る。

2007年5月1日(火)

4月の集中執筆活動が終わり、また日常に戻る。先月の仕事は、今までやったことがないことだったので、今後にも役立ちそうだなと思う。夕食は皿うどんを食べる。次は、6月のカナダでの展覧会に照準を当てていこう。アーサーラッセルのオーケストラでやっているバージョンを聴く。子供が妄想して、しかも現実に指揮をしてプロが弾いているような、素人の喜びに満ちた音楽。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-