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Journal -坂口恭平の毎日-

2007年8月31日(金)

 亮太の家を午前9時頃でて、家に帰って寝る。今日は、Dig-ital新作の大型スキャンをお願いしていたが、体が動かず、遅らせてもらう。その後、どうにか体調戻して、新宿御苑へ。キーストーンという小さな会社。そこでスキャンしてもらう。そこの社長が気持ちの良い人で、「タダでいいよ」と言われた。「はい?」訳も分からん僕。「宣伝しといてよ」と言われ、本当に一円も取らなかった。A1サイズのカラースキャンである。どんどん紹介しておきますと言って出る。そのまま中目黒のDEPOTへ。森さんがいるかと思ったら、森さん昨日の夜会のためぶっ倒れているらしい。大丈夫か。その後、色々となんだかある。小林額縁に電話。久しぶりである。元気にしているか心配してくれていたようだ。作品の扱い方についても怒ってくれる素晴らしい人。これは一回作品をまた見せに行かないといけません。バンクーバーのMaryonは早速入金してくれたようだ。なぜ、作品も届いてないのに。これでまた一時、作品、執筆に完全に集中できる。今週はどうかしている。二枚も絵が売れた。夜、メイとユメと姉ちゃんとフーの母さんとふーと僕とで、姉ちゃんの家で御飯。ヒレカツ。うまっ。メイとユメとまたとにかく遊ぶ。疲れ果てる。夜、マルサの女の今度はDVDを借りて見る。

2007年8月30日(木)

 朝から翻訳。お昼頃、青山出版社村上さんより電話。「今日のご予定は?」「ずっとカリカリやっています」この前言っていた京都のギャラリストを紹介してくれるのだそうだ。仕事が一段落したら行くことにした。午後8時に中目黒。駅前で集合。その人は、森さんという方でMORI YU GALLERYというギャラリーのオーナーである。村上さんと3人で、M3という店へ。麦酒で乾杯。のっけからかなり空間的な話しで森さんと盛上がる。作品なんか見せる前から話はヒートアップし、これはちょっと面白くなってきた。で、作品を見せた。で、瞬間的に「絵を買いたい」と。「ホントですか?」立体読書も見せると気に入ってくれたようで、DIg-italの二枚目と合わせて買ってくれる事になった。なんなんだこりゃ。でも気持ちの良い人だった。そのまま、二軒位梯子。タクシーで中野に帰る。なんか変な事が起きそうな日であった。村上さんのハプニングは何か起こる。

2007年8月29日(水)

 午前7時起床。午前9時より、ホームページの英訳バージョン作業。4次元ガーデンの英訳。慣れてはきたけど大変。午後2時に終了。昼飯食べて、エスプレッソ。その後、「貯水タンクに棲む」の英訳と画像の処理。夕食は、豚骨ラーメン&野菜餃子。キャベツともやしを炒めて入れる。食後、宮川さんよりメール。宮川さんは0円ハウスのデザイナーです。仕事の依頼。ありがたい。海外の映画祭用の日本映画のパンフレットの表紙に0円ハウスの画像を使うのだそうだ。来年は映画関係ももしかしたら面白くなってくる可能性があるのでなんだかいい流れかもしれない。アンソニーから謎のメール。またスケジュールが変更された。んー。なんでー。来年の4月か5月に変更されそうだ。色々自分の力ではどうにも出来ん事もある。全て身を任せてみます。ただただ流れに乗るだけにする。大和書房の増渕さんからメール。原稿概ね良好のようだ。大いに励まされる。ここもどんどんいきたい。なんだか最近はとにかく文章を書きたくなっている。また300枚挑戦したくなっている。次は庭だ。庭と立体読書だ。自分が頭にある物をどんどん出して、涸らしてみたい。カラカラに。そこからしかまた次のアイデアは浮かばんのだろう。自邸計画2007を考え中である。「30歳までに家を建てる」。これがひとつのテーマでもある。基礎を作らないで建てる。壊れてもいいものを建てる。エネルギー自給を目指す。0円ハウスならぬ、○○円ハウスと名付ける。裸の家。家原子、アトムハウス。素人でも建てれる。草原の中に建つ家。移動可能な家。段ボールなどを真剣に建築材料として利用する。その方法論が書かれた本を執筆する。30歳までだともうあんまり時間がないぞ。それを新しいウェブサイトの定期連載にする。

2007年8月28日(火)

 午前11時に目白駅集合。坂口家集合。ノノカも。目白駅探索。というか古道具坂田に行ってみたかったので行ってみる。以前、この人がやっている千葉の山の中の美術館「As it is」に行って衝撃を憶えたからだ。お店は目白のいーい場所にある。この辺も感じがいいね。こじんまりとした部屋にポツンポツンと骨董が置かれている。古ーい紙切れ一枚が何万円もしてびっくりしたが、気になる物は多い。ドゴン族の窓枠が一番気になった。この人と大竹伸朗氏にはある共通点があるように思える。千利休的編集。リキューエディット。そして、その感覚は、0円ハウスのオジさんや4次元ガーデンのガーデナーたちが持っている、昨日のコンセントたちが持っている。ある日本人の特質を示している。しかし、コンセントは日本人では無いはずだ。ということは、世界中の人間やモノたちが持っている、「ある日本人的特質」なる物があるのではないか。そこがリキューエディット。なんかその間にごろりと転がっている得体の知れない感覚こそが気になる。おいしいケーキ屋があると聞いて行くが、閉まっていて、隣の手打ちうどん屋で親子丼を食べる。ノノカご機嫌。その後、池袋のデパ地下で京粕漬けの鮭などを購入。バスで、西巣鴨。ノノカと戯れ、帰宅。夜は、その鮭、茄子と鶏肉とアスパラの味噌炒め、茄子の味噌汁、ツナサラダ、麦酒。最近またまたFELA KUTIが僕の中でキテいる。ドキュメンタリー映画を見ながら、腰をくねらせ、椅子の上に座りながら踊った。コーネリアスのチケットを取ったんだが、亮太の分を取り損ねていることが判明。うーん。今後の仕事の表を作成し、頭の整理。僕の趣味。計画表制作。暇さえあれば作り続けている。マクロとミクロの両方。一日から1週間から一ヶ月から3ヶ月~半年まで。期限マニア。

2007年8月27日(月)

 午前中から取り掛かり中のDig-ital#2を描き続ける。もう最後の仕上げ。午後3時に書き上げる。今度は街が人になってきた。さらに彩色してみた。面白くなっているかもしれない。このシリーズはとにかく描き続けたい。30~40枚の連作にしたいとは思っているが、爪がおかしくなってしまうので、なかなか進まん。これはうまく操作してあげないと、数が増えない。昼飯は福岡ラーメン。仕上がりは上々。ご褒美にそれいゆでチーズスコーン。帰ってきて、汗を吹き出しながらプレミア麦酒。夜はふーと「とん八」に。西荻のとんかつの店。ヒレカツ定食を食べる。これがうまい。いい店であった。で、その店の中でふとたくさん延長コードを付けているコンセントを見つける。形になにかソソル物があった。ピンとひらめく。コンセントについて作品や写真集など作れんかなと妄想。帰ってきて興奮のままアイデアを殴り書き。日常のドローイング。これが目下のテーマである。夜、マルサの女を見るが、ビデオデッキ破壊。テープも切れるという惨劇。

2007年8月26日(日)

 部屋掃除。西荻散歩。翔丸に行くが店休日、青葉西荻店にてつけ麺。吉祥寺、家電見る。なぜなら、うちの今年の冷たい恩人である扇風機が今、話題の燃えるSANYOの機種とほぼ同じだからだ。うちも燃えたらちょっと怖いので見に行った。だけど最近のデザインは洗練しすぎてどうもしっくりいかない。結局まだ買わなかった。点検してもらおうかな。SANYOに。A SONY とも読める。吉祥寺ヨドバシ。上はタワレコ。しかし、欲しいのが無かったので、だめもとでBOOK OFFに行ったらあった。恐るべしBOOK OFF. そして、ROUNDABOUTに久々に行ってノート類購入。革の表紙のものと、手作りノート。家に帰ってきて作業少々。夜は高円寺阿波踊りを見に行く。祭りの日の高円寺はなんだか大昔のええじゃないかの時代と同じじゃないだろうかと思うほど変なフリーダムが漂っている。オヤジと、母ちゃんと亮太とふーと5人で。つくねと焼き鳥とワイン。大将南口の周りは楽市楽座状態。カルカッタみたいでもあった。その後、今日ばったり昔乱入していたバンドと遭遇。僕の家の近くのライブハウスでやるということで、そのまま午後10時ターニングへ。誰も前に出て来ない中、一人で頭降って、彼らに応えた。まだやっているんだね。そういうのいいね。僕もとにかくやめないことだけを心に決め、家に帰ってベランダで深夜ギターを弾いた。オ・レ・コ・モラ。

2007年8月25日(土)

 12時に巣鴨駅。美帆とリキとノノカと待ち合わせ。親父と母ちゃんとふーと僕と総勢7人で。今日はノノカの赤ちゃんスイミングの日。リキと一緒に入るらしい。見に行った。叔父馬鹿炸裂。ガラス窓からプールを覗き、ファミリー全員、泳いでいるノノカに手を振る。ノノカ、泳いでいるのに、サービス精神旺盛で毎回手を振ってくれる。まだ一歳8ヶ月。やるね。泳いだ帰りは、オジ、オバ、ジジ,ババ、ママ、パパと言葉を憶えたノノカは、ランダムに呼んでくる。それに合わせてそれぞれ手を上げて、白旗赤旗状態。指揮者となったノノカ。美帆の家で、続けて遊ぶ。とうとう帰るって時にノノカは号泣した。ノノカな一日。

2007年8月24日(金)

 午前7時起床。鈴木さんについての記事の英訳。オヤジの足の調子が悪いようで、病院に行った。僕は家で英訳。後で電話がかかり、大丈夫との事。安心。夕方帰ってきて、食材を買い込み、夕食の準備。今日は農家から買ってきたトマトのサラダ、アサリのバター&ウィスキー炒め。オクラ、葱、アスパラ、えのきの豚肉ロール。味噌汁、玄米、サンマ焼き。プレミア麦酒。オヤジと母ちゃんとフーと4人で。後で亮太が来る。スコッチも飲む。いくつかのメール。処理する。次のDig-italもドンドン描かないとね。

2007年8月23日(木)

 午前7時起床。午前中は、ウェブサイトリニューアル作業。昼飯は母ちゃんがなぜか富士そばを食べたいとの事。西荻駅前に行く。オヤジと母ちゃんそばを食う。僕はカツ丼。今日は親の物件を案内する。まずは国分寺。西国分寺の物件を見に行く。広い部屋。しかし駅からかなり遠い。その後、三鷹へ。まぁまぁ。駅からもまぁまぁ。特徴無し。もう一つの駅近物件はあんまり綺麗じゃない。スターバックスでフラペチーノ三人で飲んで休憩。今日はイマイチ見つからなかった。夜飯はフーと母ちゃんと三人でバルタザール。唐揚げ定食とハートランド麦酒。オヤジは仕事へ行った。夜、ジャックの奥さんからメール。実はこの人が購入したがっているそうだ。なんだかすごいところの出の人らしい。興奮しているとの事。うれしい。

2007年8月22日(水)

 午前7時起床。ウェブサイトのリニューアル作業。0円ハウスの英訳を打つ。表紙のデザイン。諸々出来て、ハザマに送信。早いリアクション。すぐに表紙のデザインが完成する。良い感じになっていると思う。午後2時に母ちゃんが熊本から上京。新宿駅まで迎えに行く。家に帰ってきて、冷麺を作る。サンドイッチと一緒に食す。腹一杯。その後、またしばし作業。フランスとカナダの展覧会の件のスケジュール調整のメール。バンクーバー新報の三島さんよりメール。もうすぐ僕のインタビューが掲載されるらしい。要求されたいくつかのイメージを送信。ありがたい。その後、L.A.のコープランドからメール。彼は僕の0円ハウスの図面に興味をもっているようだ。映画会社に投資したいのだそうだ。どこか紹介しろと言われる。昔、一度お会いしたことがあった蔭山さんからメール。来年一月から滋賀県の近江八幡のギャラリーNo-Maで開催される展覧会に出品しないかとのご依頼。ありがたい。なんだか面白そうな企画である。ギャラリー自体もアート・ブリュットを中心に取り上げているようだ。4次元ガーデン、0円ハウス、シュバル、アンリ・ルソー、三軒茶屋のギターハウス職人など、いろんなことが関連してきそうだ。いつものことながら、連絡が来る時は信じられないくらいいっぺんに来る。これはなにか法則があるのではないだろうか?誰か知っている人がいたら教えてほしいです。テレパシー連鎖反応。国も関係ないのが特徴。しかも、いつも海外が先。そのあと、日本人から幾つかの連絡が入る。夜は、この前、はなまるマーケットで憶えた冷しゃぶの作り方を試す。あと、オクラと紫蘇の豚肉巻き。トマトときゅうりと玉葱のスプーンサラダ。プレミア麦酒。後で、親父も来る。今日はいい風が家の中を通っていた。快適な睡眠。

2007年8月21日(火)

 バンクーバーのジャックからメール。Dig-italの絵を購入したいとのメール。すごい。僕はまだ勝手が分からず、しかも間には誰もいないので分からないことも多いが、とにかく自分が納得できる分をメールで返してみた。よい反応であるといいが。そんなことがあるもんである。っていうかジャックだけだと思うけど。ウィニペグにいるアンソニーからも次の展覧会の日程の変更のメール。なんと今年の12月になりそうだ。大分早くなった。しかし、その時期はフランスのクリストフの企画する展覧会とカブッテしまう可能性があるので、クリストフにも連絡。うまくスケジュールが調節できればいいけどね。そう願います。面白い動きが徐々に具体化している。今年の年末にフランスとカナダで展覧気となるとこれは結構大変かもしれない。しかし、自分が無茶苦茶やってきたことがこうやって形になっていっているのでここは踏ん張って無茶苦茶にやろう。とにかく、なんでも考えたままぶっ飛ばせと考えて続けている。自分が放っている問題も放ったまま思考しようと。全ての企画と考えを同じ空間にベチョって放り投げている感覚。秩序を吹き飛ばし、無意識上に持ってくる。全てを了解し、全てを忘れる。寛容と拒否反応のバランスを保たない。バランス無視。代官山に行き、青山出版社の村上薫さんと会う。駅前のSIGNでカルボナーラをごちそうになる。で、企画会議の結果報告。ウーン。そうはうまくいきません。まだ通らず。企画は面白いが、中身はあんまり面白くないとのこと。一ヶ月後にもう一回タタキ台を持っていくことに。いいんですよいいんです。これがなんかの始まりになるんでしょう、と思うことにした。自分の考えが生まれ変わるキッカケになるかもしれない。とどこまでも勘違い。勘違いしていきましょう。帰ってきて、お好み焼きを作った。山芋のおろしをたっぷり入れてあげた。豆腐とオクラの味噌汁と。最近珍しく家で麦酒。シップでサタデーナイトフィーバーーを借りてみた。これは、ダンス映画というより、ニューヨークのイタリア人街の青春群像なんですね。なんか意欲向上。そうそう、無から何かを作ろうとするんじゃなくて、無のままで突っ走っていこうじゃないですか。×0の毎日。最近自邸の思考にふけりまくり。2万3058円ハウスとか作ってやろうかと思っている。草原の中に屋根だけがかかっているイメージ。柱も無いイメージ。床もないイメージ。サイトのリニューアル。カフェのボーイの感覚を忘れそうになり、ふーに向っていらっしゃいませを連発。声出していこう。ギターの練習。桃を食べる。麦茶。暑い。枕にはアイスノン。Natural Calamityっていいですね。Night is Indigoを買おう。

2007年8月20日(月)

 午前7時に起床。午前中原稿。午後12時に最後まで到達。もっと変化させる必要ありであるが大和書房の増渕さんに原稿送信。次は挿絵、スケッチ、写真の方に移る。ホームページの改装。これは今週中にはある程度やっとこう。そばを食べる。チュートリアルの昨日のスキューバーダイビングのネタにハマってしまい他の作品も見まくる。電動歯ブラシのネタもよかった。カフカな匂い。家が暑い。桃を食べる。夜は冷麺。スケッチのアイデア出し。ジンジャーエールを買いにいく。枕を二つ買う。西友で涼しむ。夜、意外と風が吹き快適。

2007年8月19日(日)

 午前8時に起床。朝食は、サラダ、トースト、ベーコンエッグ、紅茶。食べてゆっくり。お昼はひつまぶし、冷や奴食べてゆっくり。そのまま昼寝。2時間。昼寝なんかホントに久しぶり。電車で戸塚から帰宅。桃が届いていた。ビデオを返し忘れていた。夜は貰って帰ったひつまぶしと豚の生姜焼きを作る。わかめの味噌汁。色々たまっていること多し。8月中に終らせるように。

2007年8月18日(土)

 午前8時に起床。銀月を出る。途中「スエヒロ」という喫茶店でモーニング。コーヒーとトーストとポテトサラダ。新聞読む。歩いて東大路まで行き、バスに乗車。京都駅へ。京都も行きたい所があったが、今日はお預けで電車に乗る。1週間日本をぶらりすることなんてあんまりなかったと回想。今回は珍しい旅だった。午後7時に戸塚に到着。ふーの実家へ帰る。夜はふーの母さんと3人でイタリアン、タッキーへ。アサヒ麦酒で乾杯。チーズカナッペ、大蒜ポタージュ、渡り蟹のトマトパスタ、トマトとバジルのパスタ、若鶏のローストを頂く。白ワインボトル注文。うまい。最後にエスプレッソとアフォガードを注文。足と腰が少々痛い。風呂に入り、そのまま即寝。

2007年8月17日(金)

 午後5時半起床。タクシーで午前6時熊本駅へ。勿論鈍行で帰京。途中五日市で午後2時下車。えっちゃんの子供を見に行く。えっちゃんの旦那さんのマッチが駅まで車で迎えにきてくれていて、それにのってえっちゃんの実家へ。実家は海の目の前。ハワイのハイアットリージェンシーの部屋を彷彿とさせる瀬戸内海の家。ベットが並ぶ部屋。みんなでごろ寝する。えっちゃんの赤ちゃんに初対面。名を「恵空(えくう)」という。恵空は生後一ヶ月。3日連続の赤ちゃん紹介。笑っていいとも的でもある。とにかくこのえっちゃんの実家が居心地よすぎて帰りたくなくなる。が、電車の旅は長いので、滞在は二時間。その後、恵空も一緒に駅まで送ってくれて、また鈍行。途中岡山から京都まで新幹線に乗り、午後8時京都着。そのまま叡山電鉄「茶山」駅へ。小山田さんに電話。今日は小山田さんがリフォームした伝説のアパート「銀月アパートメント」の一部屋に宿泊。ここは、小山田さんが借りている部屋で、彼が自分でリフォームし、友人たちが宿泊できる施設になっている。以前お邪魔した時にぜひ一度は泊まってみたいものだと思ったので、小山田さんにお願いしてみると快く承諾してくれた。小山田さんとフーと僕とで、腹が減ったので近くの料理屋「猫町」に行く。ここは小山田さんの友人がやっている。料理が無茶苦茶おいしいし、店の雰囲気、内装も素晴らしい。途中から、呼び出したタローが来た。ナリも遅れて来る。最後はストリップ論のような話になる。その後、みんなで一度銀月へ。その後別れる。小山田さんが銭湯へ連れて行ってくれるがどこもお盆休み中。が、諦められずにふーと歩いて探す。一軒おそくまでやっている銭湯を発見。長旅の疲れを癒す。蝉が凄い。夜は意外と涼しく、疲れていたのもあって貘睡。

2007年8月16日(木)

 午前7時に起きて母ちゃんの仕事場に車で送る。その後11時に高校の同級生が子供を連れて遊びに来る。赤ちゃんも今日は僕に慣れてくれべったり。外に出て、草鞋屋に行く。フーが買い物。その後,サンワ工務店の社長が初めて作ったお店に食事に行く。オーガニックレストラン。お肉ランチ頂く。オニとは午後2時に別れ、その後シャワー通りを歩く。acorsticという服屋を見る。やっぱり熊本はセレクトがいい。東京とはちがうベクトルの力をかけている。いい頭の運動になる。その後、器屋さんのMOEに行く。オーナーの人と熱く話す。この店もセレクトが信じられん位いい。全て自分の目で選び、直接作家にあって仕入れているからだ。現代美術館と化している。そのままニューヨークのギャラリーとかでやったら大変なことになるのではないかとMOEさんにけしかけたら「そうなの!今行きたいの!」と興奮状態に入られた。とてもオープンしている方だった。熊本の底力感じる場所。その後、サンワ工務店の藤田さんと連絡を取り、打越の事務所まで会いにいく。僕の原点。サンワ工務店。横のスタンダートの信也さんにも会う。この人たちはみんな僕がまだ18歳の馬鹿野郎の時に、気違い寸前になっていた僕を見て、「スゲー」と言ってくれた人たちだ。この人たちおかげでその後の方向性が見えてきたわけで、恩人でもある。それで近況の報告。僕の相変わらずの訳の分からない仕事の動きに、爆笑しながらも「スゲー」と言ってくれる。素晴らしい。藤田さんは、僕に御飯をごちそうするからと地図を書いてくれ温泉まで浸かってこいと言った。地図を頼りに菊池温泉にまず行く。「城の井温泉」。ここのお湯は抜群だった。そして湯上がりにふーと櫻花鍼灸院へ。ここは藤田さんのパートナーの菊千代さんの家。勿論サンワが作っている鍼灸院。こんなぶっ飛んだかっこいい鍼灸院、どこ探してもないでしょう。脈診を行う素晴らしい技術を持っている人である。感覚がぴったしかんかんで、藤田さんが会わせたがっていたのもすぐ了解する。ちらし寿司、揚げ春巻きなど頂く。4人でディープな集い。家の横を流れる小川は、夜でも分かる位透き通っている。蛍がしっかり見れるらしい。全てが直観のまま何も考えずに会話が弾む。爆笑、感動。藤田さんと会って本当に自分は良かったなと思った。この人たちば見とったらどんな国のどんな凄い人に会っても何というか物怖じしなくなった。みんな同じ面白い人である。なにも区別する視点が無くなった。そういうことおさらいしたような宴会だった。午前2時まで続いた。明日は午前6時に出発するのでこれぐらいで。色々収穫があった故郷巡りでした。

2007年8月15日(水)

 午前7時に起床。朝食たっぷり食べて母ちゃん、ふーと街へ繰り出す。鶴屋デパートでお土産やら果物やら買い込み。その後BON ETO でフーが服を物色。昼過ぎに帰宅。午後2時に高校の同級生斎藤が奥さんと子供を連れてくる。僕になつかず大変だった。僕だけキッチンに隠れて声だけの出演。最後に少しだけ心を開いてくれてちょっとだっこ。午後4時に斎藤たちとは別れ、そのまま河内のおばあちゃんの家へ。ふーとおばあちゃん初対面。もちろん夏目漱石ゆかりの地、那古井館の温泉に浸かる。ここは本当に気持ちいい。温泉三昧。夜はおばあちゃんの手作り料理。運転してたので麦酒が飲めず。しかし美味い。腹一杯になる。午後9時頃帰宅。久々の車の運転が楽しい。

2007年8月14日(火)

 午前7時起床。朝食。かに玉作る。今日は、弊立宮にお参りに行く。久しぶりに車に乗る。阿蘇方面へ。やっぱり東京と熊本はもっとバランスをとって住み分けたほうがいいなぁと。やっぱり阿蘇はいい。涼しい。弊立宮に到着。今日はハザマから教えてもらっていた東御手洗の湧き水を飲みにいく。横には古い池があり、龍神様がいるという。中国の始皇帝も求めにきたという不老不死の水を飲む。母ちゃんとフーも飲む。池がいい。龍神、つまりナーガの歴史は仏教だけでなく、ヒンドゥー教など他のあらゆる宗教の元となっている神様である。水と、ナーガ。そういえば大学時代ここらへんのこと少し研究していたなと思い出す。カンボジアもそんな所に繋がっているんだよなぁ。そして、ここには伊勢神宮にあるはずの内宮、外宮もある。元々はここにあったようなのだ。そういえば、漫画「ヤマタイカ」にもそこらへんのことが書いてあった。弊立宮、なんだか色々な謎が隠されていそうである。湧き水の辺りは、まるで縄文時代みたいな風景だった。その後、水引というレストランで、キーマカレーを食べる。バンフみたいな眺め。ブルーベリーおいしい。摘みたてらしい。帰りに高森温泉の、「月廻り温泉」に行く。ここはなんといっても眺め。露天風呂からは阿蘇の山々が見える。なんかジュラシックパークみたいです。阿蘇も調べると面白いのかもしれない。ASOとか、岐阜のENAとか、ISEとか地名も気になるところ。その後に、白川水源にも行って家に帰る。夜は、泥武士を予約。ここの野菜はうまい。ハートランドで乾杯。水餃子、野菜のグリル、豚肉と茄子の辛みそ炒め、ズッキーニとトマトのピザ、そしてビーフwithライス。中学校から食べてた味。やっぱりうまい。それが今もクオリティを保っていることに驚く。無農薬シャルドネを飲み続ける。みんなで熊本の街を歩いて帰る。

2007年8月13日(月)

 午前7時に起きて、ホテルの朝食ブッフェ。良い感じ。広島風お好み焼きまであった。食後、そのまま広島市内を散歩。今日の目的は原爆ドームと資料館。中学生ぶりにイサムノグチの橋を渡り、丹下健三の資料館に行く。資料館は午前8時半にも関わらず凄い並んでいた。資料館は綺麗になっていた。1時間半みっちり見る。原爆ドームも。また年とって見に行って衝撃を受けた。時間が迫っていたのでホテルに戻りタクシーで駅へ。またまた鈍行旅行は続く。九州からは電車が本当に遅い。午後6時にようやく熊本に到着。チンチン電車で実家へ。家で飯。ピーナッツ豆腐、ゴーヤと豆腐のチャンプルー、牛肉ステーキ、ハートランド。ゆっくり風呂に入って寝る。フランスのクリストフからメール。展覧会は11月頃始まる予定らしい。ぜひ一緒にやりたいとのこと。これは面白くなるかもしらん。

2007年8月12日(日)

 朝やっぱり寝坊して午前6時に出発。鈍行でいざ広島。久しぶりに青春18してます。なんか最近のぞみ乗りすぎていたので、鈍行はいいです。風景が見れます。インドのカルカッタ~ベナレス間のゆらゆら電車旅行を久しぶりに思い出し、あのチャイ屋のオヤジを思い描く。電車が停まったら、日本も掃除をして小遣いをもらおうとしている子供や、いきなり入ってきて駄菓子を押し売りするおばちゃんとかいないもんかと思う。キヨスクばっかりじゃ日本は滅びるぜよ。昼飯は大垣の駅ビルの地鶏屋で、ひつまぶしと親子丼。ふーも久しぶりの電車にのって興奮している模様。夕食は広島焼きを食べる予定が、結構遅くなり、三原で祭りをやっていたのでそこで降りて、祭りの出店で焼きそば類。ついでに電車の中からどでかい花火大会をプチ体験。満足。広島着はなんと午後11時。しかし、そこに2500円でいける素晴らしさ。タクシーでオリエンタルホテル広島へ。ここは元はワシントンホテル。それが、デザイナーズホテルに変わったらしい。部屋はなんてことないワシントン風。しかし、一階ラウンジとエグゼクティウ゛ルームと23階のスカイラウンジが感じが良い。23階で夜プレミアのドラフト。飲む。美味い。電車に乗ったが、今日は全く疲れず。明日は熊本。その前に福岡で大竹伸朗展見たいな。見れるかな。

2007年8月11日(土)

 午前9時より原稿。午後12時まで。原稿用紙300枚突破した。しかし、もうちょっと書いてみよう。しかし、ここまで来るとなんというかライティング・ハイ的な感覚になってきて、気持ちもいい。お昼に亮太が、手伝ってほしい仕事があるらしく来西荻。まず、坂本屋にいって焼き肉定食を注文。麒麟瓶麦酒を二人で飲む。帰ってきて作業。午後2時まで。そして、NPO法人POSSEの人たちと西荻駅で待ち合わせ。今日は彼らが発行している小冊子用のインタビュー。自分の仕事の事などを二時間喋る。ちゃんと記事になるかな。午後5時に亮太戻ってきて再度作業。午後6時半終了。午後7時に今日はバンクーバー旅行団の打ち上げ&誕生日会。僕、亮太、フー、タンゴ、まゆみん、あっちゃん、そしてNOVの7人でイタリアンFBPへ。今日はコースセットを予約していた。麦酒で乾杯。一ヶ月ぶりぐらいの再会。ハザマとマコが参加できなかったので、またやろう。白ワイン、シャンパンと飲む。最後はデザートも付いていた。午後10時までそこでその後、うちで二次会。カフェオレで。午後11時半位まで話し、それぞれ家路に帰った。明日はふーと一緒に鈍行で広島へ。遠いな。

2007年8月10日(金)

 午前9時から原稿。今日は狂ったようにやってみる。青山出版社用の企画資料送信。京都の銀月アパート予約する。だらとだらと書き続ける。でも気持ちもよい。吉祥寺で支払い。宇宙旅行のパンフレットに目を通す。夜尾崎豊のドキュメンタリー。十七歳の地図を一人で家で熱唱。疲労。ばったり。就寝。

2007年8月9日(木)

 午前9時より原稿。昼飯豆腐炒飯。いまいち。その後もずっと仕事。段々調子が良くなってきている。もう目標ページまでもうすぐ。というかまだ書き足らなくなってきており、量は増える予定。なんだかいいオーバーフロー状態。とにかく裸で書きまくる。熊楠の気持ちが少しわかった。書きものは裸でやってなんぼである。と勝手に思いつく。亮太から色々提案。乗る。夜はふーとバルタザール。飯をつくる気はあるが、もう夜になるとくたくたになっており、無理。バルタザールで唐揚げ定食。玄米。帰ってきて、作業とするが、もう頭がボカン。ゆっくりする。テレビ見る。つまらん。そんだから、自分でテレビの番組のアイデアを練る。ふーさんにマッサージをお願いした。で、夜。うちは東南アジア。喉が渇いて、うちは水だし麦茶なんだけど、今日はもうちょっと激しいヤツが飲みたいと、相棒とフンフン言い出す。これではいかんと、モスバーガー。ジンジャーエールを頼もうとするが、シェイク。しかもポテトS。ハンバーガー屋の恐ろしさを思い知る。そして、店の中で食べようとするが、二人して、ブルブル。やばい、クーラーってこんなに寒かったのー。憧れていた人が性格悪くて落ち込むように、モスから逃げ出す。生温い家に戻る。これでないと、ジュース買った意味がない。プラスマイナスを味あう。うめぇ。うちのマックもヒートアップしていた。左手の手のひらを載せるところがちょうど40度ぐらいになっていた。パソコンをあげて机の天板を触ると、あつっ。いかんいかんと、電源を落とす。扇風機が一番いいなぁ。

2007年8月8日(水)

 午前9時より原稿。昼飯高菜炒飯。その後もずっと仕事。最近動きすぎていたので今週はお家の中でスパートせねばならん。鈴木さんについての原稿は今週までで終らせないと。あと30ぺージぐらいでなんとか形になるのではないか。必死にやってみる。途中水風呂に入る。うちはクーラーがない。気持ちはいいが、やっぱり汗は凄い。マックがべとべとしている。最近Mのキーが剥げてきた。そして、合間にウェブサイトアイデア出し。これも仕事をしながらちょっとづつせんとね。今日はフーの誕生日なので、西荻のフレンチ、サン・ルー・スーに初めて行ってみる。結構家から近い所にあった。いくつものコースがある。僕は前菜に田舎お惣菜サラダ、メインは豚バラ肉のコンフィとソーセージ添え。デザートはクレームブリュレ、アールグレイ風味と珈琲。乾杯はパイパーで。たぶんこういうもの出すところとしてはかなりリーズナブルかもしれない。料理は全ておいしかった。サービスがもう少し感じがいいといいかなと思ったが、全体的には好感触。でもそれを考えるとルクールピュは相当に安い。そしてうまい。パイパーの後、赤ワインも頂き午後11時までゆっくりと過ごす。ボリュームはかなりあり、大満足。パソコンに向かい過ぎで、偏頭痛。夜はヘバル。

2007年8月7日(火)

 午前9時より原稿。午後1時終了。昼飯は納豆御飯に海苔、冷や奴、味噌汁。その後、フランス人ディレクター、クリストフに渡す資料作成。資料作成後、4次元ガーデンの企画書用アイデア出し。村上さんにメールを送る。午後4時に外出。代官山で青山出版社村上さんと会う。近くのカフェで打ち合わせ。マンゴージュース。4次元ガーデンの本の話。こちらは完全に企画が通っていない。のでそれをうまく決定させるために打ち合わせ。タイトル見当し直し。イイものが一つ二つある。目次提案。かなり面白くなって来そうだ。村上さんとボクの趣向は思考はいい意味で正反対なのでうまく反応させれば面白いものになる。ふたりとも熊本人。盆前に色々資料揃えましょう、ということで一時間半で終了。真っすぐ家に帰り、明日のためにフランス料理のおいしそうな西荻の店を予約。ベーコン買って帰ってパスタ。来週出発するぶらり電車の旅のために、宿泊地を探索。息は広島で一泊、帰りは京都で一泊にしようと思っている。広島はオリエンタルホテル広島というホテル。感じよさそうなので予約してみた。京都は、小山田さんデザインの銀月アパートメントを体験させてもらいたいと思い連絡してみる。途中で花火が見れたら最高である。広島の福山でかなり大きなやつがあるが、広島から二時間。うーん。山鹿の花火大会にするか。その前に、盆までにある程度書いておかなくちゃいけないものを終らせないと。12時きっかりに暴睡。

2007年8月6日(月)

 朝起きて、朝食。目玉焼き。ソウは一度ホテルに戻った。午前中書く。午前11時にソウが戻る。高円寺のレコード屋巡りしたいとの事なので午前中の高円寺へ。まだドコモ開いてない。よって最後の2$へ。なんと潰れていた。焦って工事していたオッちゃんに聞くと、「阿佐ヶ谷に移転」なのだそうだ。安心。よって、富士川食堂へ。久々にオッちゃんオバちゃんに会う。ソウと二人で二人とも焼き肉定食。やはりうまい。大盛。その後、アニマル洋子に行くが、やっぱり閉まっていて、Be-In Recordsに行くが、やっぱり閉まっていて、駅ガード下の高円寺レコードへ。ポールマッカートニーのソロアルバム「Mccartny2」と、ロバートフィリップとブライアンイーノのアルバム購入。ソウもなんか買ってた。その後もとにかくぐるぐると高円寺巡礼。二時間半ほど歩き、西荻バック。ソウは、来年上京時にまた会おうということで別れる。その後,午後3時に外出。ハザマ宅へ午後4時。珈琲メーカーを頂く。ウェブサイトについての考察。打ち合わせ。今度、9月4日にハザマが僕のウェブサイトを手掛けてから丸一年が経つ。このウェブサイトになってから本当に色々な事が発展した。ハザマには感謝している。で、一周年の記念にウェブサイトを少々リニューアルする事に。英語版を新たに作るのと、日本語版も少々コンテンツをいじります。9月4日リニューアル予定。やっぱり日本語版だけだと、海外からの読者は見るのにストレスがあったようで、これを解消すればもっと面白くなるに違いない、はずだ。数点イメージスケッチを描いてハザマに渡す。お願いします。その後、約束通り「桔梗」で、麦酒、茹で餃子、いたわさ。塩つけ麺。相変わらずのおいしさ。そして帰宅。帰って来てから、coyote原稿で少々難あり。修正。午後10時頃決着。午後11時半に就寝。

2007年8月5日(日)

 午前7時に起きて、旅館の朝ご飯。そして、朝露天風呂。ナベと。ヤギさんも来た。まだ酔っぱらってらっしゃる。午前9時に貸切バスで次の目的地に向かう。しかし、僕だけは東京に帰るため土岐駅に送ってもらう。貸切バスに送ってもらう感覚は変だった。名古屋駅まで電車に乗って、名古屋駅から午前11時に新幹線に乗る。午後1時過ぎに品川。フーから連絡があったので、そのまま六本木に。新国立美術館のジュエリーの展示を見に行く。変な展示であった。新国立美術館の「新」は、ただ建物が新しくなっただけで、「新しい」美術を扱っている美術館ではないように見えた。はっきり言ってなぜ作ったのかがイマイチピンと来ない。んー。2004年、ロンドンのブリックレーンの通り沿いに、普通の一軒家風の入口にギャラリーの名前が書いてあり、そこをノックするとスタッフが出てきて「さぁ入っていいよ」と言われて入ったあのギャラリーでみた作品から衝撃を受けたのを思い出した。いつものこのズレは一体何なのか。苛立たしいが、文句ばっかり言っても仕方がない。それよりは自分の仕事を進めねば。代替案を出さねばいけないわけです。午後5時に帰宅。従兄弟のソウが我が家にやって来た。彼は今年、高校を卒業する。録音技師になりたいのだそうだ。僕なんかより音楽は詳しい。ニューウェーブなんかめちゃくちゃ詳しい。僕が18歳の時を考えると、これはすげーな、と思う。盛岡冷麺をふーと僕とソウと3人で。夜、レンタルシップにビデオを借りにいく。シップの洗礼をソウは受けていた。ソウが借りたがっていた、「エルトポ」を3人で見る。西部劇宗教誕生マジカルミステリーツアー。感覚的であった。夜は、やっぱり僕は馬に乗っていた。自分の家は、現在東南アジア化しているのである。

2007年8月4日(土)

 午前9時に起きて、まだ寝不足であるが朝食ブッフェへ。しっかり食べる。午後11時チェックアウト。そのまま地下鉄で京都駅。再来週の旅行用の青春18切符を購入し、そのうちの一回分を使って鈍行に乗る。今日は ナベに誘われて、愛知県瀬戸市に遊びに行く。何をするかは知らされていない。電車の中で原稿。3時間ほどで瀬戸に到着。瀬戸の新世紀工芸館に行く。そこにナベがいた。ナベは一人ではなく、欧米人10人、日本人10人のグループでいた。ナベが住んでいる常滑市に陶芸をしにホームステイをするワークショップの中の一環で行われている瀬戸ツアーにどうも僕も誘われたようだ。誰も何も知らないがまぁあんまり関係ない。ひっきりなしに色んな人と話し続ける。ホームステイしている人たちはみんな陶芸家か陶器の彫刻家のようだ。その後も道具屋などに行く。そして、午後6時頃に今度は岐阜県土岐市の山の中の旅館に着いた。どうやら今日は宿泊も着いているらしい。鬼岩温泉という温泉地のようだ。よくわからず事態は進行している。ナベは笑っている。まずはとりあえず温泉に入った。露天風呂もある。なんだか、思いもよらんところで休養。一緒にいる人たちも興味深い。ヤギさんは陶芸家で、この前西荻の魯山という陶器屋で僕は常滑に住んでいる作家の陶器を購入したのだが、その作家の名前を知っていた。彼らのコミュニティの一員のようだ。色んなことが繋がっているのかもしれない。温泉後、ずばり「ザ・温泉旅館の宴会」とも言うべききちんとしたコテコテの宴会。築地以来だな。これは。料理はおいしい。カラオケもやっていた。となりのルーマニア人のロクサンヌは何も食べれない様子。僕が食べてあげていた。お父さんみたいだった。ピザは?とか言っていた。なぜか最後は全員でWe Are The World を合唱。ずばり国際交流風な雰囲気に引くかと思っていた僕は、一番前で浴衣の裾をマイクに見立て熱唱してしまっていた。まぁいつものこと。その後、個室に移り二次会。いろんな話をする。なんだか自分がどこにいるのかが全く見当がつけられなくなる。一体なんなんだこの交流。でもまた常滑にも拠点ができたのかもしれない。ギャラリーをやっているナオチャンとも熱く話す。なるほど色んな人間がいるのである。結局午前3時までワインと梅酒を飲みながら。最後はヤギさんとナオチャンと三人。なんだかオレは旅芸人か?とか思って来た。そうやって体を動かし続けつつ仕事を行い、移動中パソコンで原稿書きながら、ホテルの部屋でドローイングしながら生きていくのもいいなぁと思う今日この頃である。こんな訳の分からん機会を与えてくれたナベに感謝せねばと、思いながらも、結局あいつはすぐ寝るのよ。明日は東京に帰る。

2007年8月3日(金)

 午前9時に家を出る。午前10時ののぞみ211号で京都へ。午後12時半京都到着。四条へ。三井ガーデンホテル京都四条の前に建築中だったハンバーグ屋がオープンしていたので行ってみる。750円で、結構いい肉を使っていて肉汁たっぷり。二杯おかわりしてしまう。ホテルに帰ってシャワーを浴びて、原稿。午後4時まで書く。午後4時半に堀川今出川交差点で京都精華大学の須川さん、講師の熊倉さん、ジュリさんを待ち合わせ。ブラッセリー小屋というカフェで生レモンスカッシュ。講座の打ち合わせ。今日はいつもの教室ではなく、受講生が選んできた、「西海岸」という場所で行う。ここは、二階建ての普通の住宅で、4人でシェアしている。そして、1階をフリースペースとして開放しているのだ。みんなで料理などを持ち寄って話をすることにした。みんなお手製のそばがきや、チリソースやら、茄子やら、ゴーヤチャンプルーやら凄い豪華なラインナップ。ワインで乾杯しながらのリラックスした最終回。それぞれの感想を一人一人聞いていく。一番始めに5月にあったときとはまるで違うやる気満々の彼らの姿勢に、やられてしまった。やってよかったな、と。そして、この企画を考えた、須川さんに感謝である。午後9時半までそこにいて、その後吉田屋に移り、打ち上げ。ほとんどみんな参加する。こんなことも珍しいなぁと思った。飲み続ける。午後12時ぐらいでお開き。みんなと別れる。二次会はタローと二人で、タクシーに乗ってやっぱり「bar しまうま」へ。久々にトモさんに会う。コロナ麦酒。ともさんは相変わらず元気そうだ。横で飲んでいたのは京都府立の大学病院の皮膚科の先生方。皮膚について色々話をする。その後、ナリも合流。トモさんと、4人で店をほっぽり出して鴨川へ。鴨川マジカルツアー。川縁は気持ちいい。大分酔っぱらって来た。店に戻り、飲み直す。午後4時半に店を出る。タクシーでホテルへ。毎度毎度のホテル朝帰り。たまにはゆっくり寝てみたかったな。まぁそれは無理か。しばし寝て、大浴場へ。京都の講座も終った。でもまた色々新しいことが始まるだろう。いやぁ、面白かった。僕もこの3ヶ月で多いに成長したのではないか。

2007年8月2日(木)

 午前10時からcoyote原稿書く。午後1時に完成。送信。昼飯はカレー。その後、西荻街案内用の写真をいくつか撮影。そして、西荻駅前の浜商不動産へ。オヤジと母ちゃん用の物件見る。オヤジたちも中央線に乗り込んでくる模様。なかなかいい物件見つけるのは難しい。タイミング、あんまり長い時間をかけない。一日、二日でビシッとやる。そのためのリサーチ。盆明けにスパートをかける予定。午後3時に西巣鴨の美帆の家へ、親友のノノカと久々のご対面。もう「オジ」と言えるようになっている。さらに勘がよくなっている。オヤジも後で来た。二人でハートランド麦酒。美帆がハンバーグを作ってくれた。三本飲んで帰る。家で、鯵の干物と、トマトとツナの前菜、味噌汁と玄米。夜、ノノカの「勘」が気になっているので、近所の古本屋「音羽館」にて、「勘の研究」購入。あと、小松左京と高階秀爾の対談「絵の言葉」も購入。明日からの旅行用。まぁ読むか知らんけど。写真を送信。明日からは、京都と常滑、瀬戸へ行ってくる。今日は現代生活学講座最終日。愛知県へは東京から引っ越したナベに会いにいく。常滑にいたのだ。今、僕が結構気になっている街、常滑。僕のイメージとしては、日本のアントワープ。どうかな、違うかな。瀬戸で一泊の予定らしい。ナベプロデュース。フリーター問題などを考えるNPO法人からインタビューの依頼。来週末に行うことに。どんな話になるのかな。

2007年8月1日(水)

 朝起きて、午前9時半外出。午前10時、渋谷グランベルホテルで小倉さんとLe Lifeディレクター、クリストフと待ち合わせ。ダブルエスプレッソ飲みながら、挨拶。クリストフ想像通り、ざっくばらんで気持ちいい人。創造的な仕事をしている人は、いつもこんなふうに気持ちいいんだよな。近くのカフェに移動して、プレゼンテーションスタート。0円ハウスから説明し、4次元ガーデン、ケニアでの仕事、ビデオ作品、立体読書、Dig-italなどのドローイング作品。クリストフは丁寧に話を聞いてくれ、興味津々状態であった。これはなんだか色々動きそうだ。0円ハウスだけでなく、他の作品もドンドン出した方がいいと言われた。なんとそこでの展覧会は、今年の12月に行われるらしい。もし参加するということになったらまた年末にかけて忙しくなってくる。2時間以上も話した。かなりの好感触。これはひょっとするかもしれない。紹介してくれた小倉さんに感謝。その後、お昼を食べて、そのままカフェに残って原稿を書く。二時間書いてから、午後4時に築地市場前の朝日新聞社へ。矢部さんと朝日新書編集長の岩田さんと打ち合せ。社内のカフェで。矢部さんが岩田編集長を紹介してくれた。その後、岩田さんと二人で今後の話。多少の課題ありでなかなか難しいなぁと思っていたが、ぎりぎりで新しい案を思いつく。その案でいけるかもしれない、と岩田編集長。これは今後も思考していかねばならん。一時間ほど話して別れる。その後、日比谷線でそのまま、恵比寿へ。代官山まで歩いていって青山出版社の村上さんと打ち合せ。こちらもひとつプロジェクトが進行している。資料の提出&話し合い。途中から山明さんという販売企画の方も、僕が「猫楠!猫楠!」と騒いでいたら、なんと持っていたそうで打ち合せに参加してくる。ここでもかなり面白そうになってきた。よしよし、この調子である。今は複数のプロジェクトがいい感じで動いている。それがまた僕自身を興奮させて、前へ突き動かしている。国内でも海外でも何でも来いである。一人のディレクションでどこまで対応できるか試してみるのも面白い。しかし、今日のクリストフには本当に勇気づけられた。ヨーロッパ上陸に向けて少しづつ準備をしていこう。青山出版社の打ち合せ終了後、仕事終わりのフーと代官山のUNICOで待ち合わせ。家の中にソファが欲しいので、ぶらりお店探索。一つイイ感じのが見つかる。それより、今僕は仕事場の椅子が小学校の図工室の椅子のなので、もう少しふんわりしたのがいいなー、と思っているのだがお金もあんまりないので、こうなったら自分で作るか。その後,井の頭で吉祥寺の新しくできたヨドバシカメラへ。買い物。そして、吉祥寺の鰻屋、「うな繊」で上うな重をふーと食べる。雰囲気もいい。味もいい。柔らかい。西荻の「田川」で注文するつもりだったが、もう売り切れていたので諦めた。夜、coyoteの稲澤さんとちょっとやり取り。明日までに原稿は書いてしまおう。風呂入って寝る。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-