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Journal -坂口恭平の毎日-

2008年1月31日(木)

終って気が抜けたのか、午前11時まで寝てた。お昼は昨日の豚汁の最後の残りに饂飩を入れて、食べた。で、作品の梱包作業。無事終了。完了。で落ち着いたので、近所のGRACEというマダム専用の紅茶サロンへ行き、なぜか僕はブレンド珈琲を注文し、チーズケーキを食す。広島市現代美術館の松岡さんより電話があり、集荷に来ます、ということだったので、早めに切り上げ、自宅へ戻る。クロネコヤマトの美術配達団と一緒に松岡さんも来る。我が家で、ちょっとお茶を飲んで、松岡さんと話す。安堵。カタログもかなり面白いものになりそうで、興奮してきた。エココロ編集長のイザワくんより電話。また面白い仕事が入ってきた。Tシャツのデザインを頼まれた。しかも、締め切りがかなりギリギリ。仕事は山積みであるにもかかわらず、受けてしまう。面白そうだもの。あるデパートとのコラボで作るらしい。その後、ある電話が鳴り、出ると懐かしい声。早稲田時代の先輩のリーだった。建築学科時代、その当時一年生で頭はモヒカンとか剃っていたりして、作務衣きたり、オランダ軍のツナギ着たりと馬鹿やっていた僕を暖かく迎えてくれたリー。二つ先輩にも関わらず僕はいい友だち見つけたなーと在学中は仲良かったが、その後、全く連絡取っていなかったが、本を読んでくれたらしく、向こうから連絡してきてくれた。あざーっす。来週会って飲むことにした。そして、ピザが食べたくなったので、そして、何となく乾杯したくなったので、イタリアンFBPへ行き、クルダイオーロとパンチェッタのピザを食べる。ハートランド生で乾杯。と食べながら話していたら、リトルモアの浅原さんより電話。何かと思い、電話に出ると「坂口君、今週の週刊新潮の記事よかったね」とのこと。しかし、僕は何のことか分からず、聞くと、闘う時評という文芸評論家、福田和也さんのコーナーでなんと僕の本が取り上げられているらしいとの情報。興奮し、やっぱりここは駅前ブックスオオトリ西荻窪店へ行き、週刊新潮を購入。レジには店長さんがいて、そのページを開き、紹介すると、店長さんは、「ほら、あれ見て、平積みしておきましたよ、へへ」との一言。見ると、高々と積み上げられた僕の本。何か横の有名作家より高く積んじゃってるけど、大丈夫なのかな、その勢いに感謝です。店長にお礼を言ってその場を去りながら、書評を読む。かなり熱い。こりゃヤバいよ。なんかゾクゾクしてきて、興奮した。僕の建築に対する思いをきちんと受けてくれていて、初めて批評された気がした。何度も読み返す。なんか今日も色々ありました。何かとてつもないことが起きるような予感が日に日にしているが、勘違いじゃないでほしいです。

2008年1月30日(水)

午前8時起床。午前中、吉祥寺へ買物。ユザワヤ。最後の材料購入。ミニーマウスのヌイグルミとか。鈴木さんの家の模型に飾るグッズ。昼飯は吉祥寺へ行ったので、前から気になっていた、葡萄屋でランチ。ハンバーグセット。アールヌーボーの雰囲気たっぷり。僕はブリュッセルのカフェを思い出した。いい感じのとこだ。デザートにクレーム・ブリュレ。なんで、クレーム・ブリュレというものはこんなにもおいしいんだろうか。クレーム・ブリュレばかり食べている最近。研究でも始めようかなと思いはじめた。家に帰ってきて、また作業に戻る。お昼過ぎ、大熊君に送った曲の歌詞を送る。エココロ編集長、井澤君から電話。連載とは別件の依頼。イラスト。面白そうなので、乗ってみた。とうとう、展覧会出品用の作品が出来上がった。夕方。泡盛、久米仙で一人乾杯。いやあ、終った。毎回、この作り終わった時の感じがたまらなく好きだが、作っているときの楽しいが、途方も無い、おわんのか、これっていう、たまに気が遠くなってしまう感覚がいつもくっついてくるわけで、そりゃ当たり前か。夕食はコロッケを揚げた。豚汁と一緒に玄米で。夜、亮太と麦酒。亮太の家へ行って、最近買った本などを物色。午前1時30分、帰宅し、そのまま寝る。これで、広島篇は終了。明日からは、小説の残り百枚へと間髪入れずに進むことになる。ひえぇ。

2008年1月29日(火)

午前8時起床。朝、原稿。その後、展覧会用の作業。ひたすら作業。昼食は青葉西荻店にて、つけ麺。その後、郵便局へ行き。DIg-italの注文分を送付。Dig-italを卸販売したいと言ってくれた所もあり、今後展開を見せそうなDig-ital。その後、西荻周辺を気分転換で散歩し、帰ってきて、また作業。日刊ゲンダイの野村さんから電話がある。書評コーナーにて著者インタビューの申し込み。これは非常にありがたい。良いスペースでの生地になりそうで期待。1日に西荻にてインタビューされることに。その後、東北新社の大熊君より電話があり、この前、下北で僕が歌った音源を曽我部恵一さんのやっているレーベルから出すコンピレーションに入れるか検討したいとの事で、送る。ホントにできたら、面白いよ、これは。で、その後、ひたすら作業。夕食は、豚汁、焼鮭、玄米。今日も、終始家内制手工業。夜10時にほぼ完成の見通しが立つ。よかった。注文していた、本の中に出てくるイラストの額装も完了し、送られてきた。本を読んだ読者からもいくつかリアクションが来ている。これは非常にありがたいことだ。小松さんからもまた連絡が。色々と宣伝をしてくれていて、もう、何といっていいのか分かりません。本の販促活動も本腰を入れたい所。今日は午後10時半に作業を終らせ、後はゆっくり。ケニアの政治で、大統領選の不正が発覚し、暴動、略奪、虐殺が行われている。大晦日からだ。僕がよく行っていたキベラがその戦場となってしまっているようだ。隣人間での殺人も行われているようで、かなり心配である。キベラに住む、トニーに連絡をしたら、すぐにメールが返ってきて、僕が会っていた、みんなは生きているよとのメール。生きている、というメールを送る事自体に、その現状の酷さを感じる。こちらは皆の安全を祈るしか無い。しかし、トニーのお母さんの店も壊され、ほとんどの人が仕事どころではないようで、金銭的にもかなり苦しいようだ。ホテル・ルワンダの映画のシーンが蘇ってくる。こちらでできることがあれば、したいとのメールを送る。

2008年1月28日(月)

午前7時起床。朝、原稿。FEDEXでフランスから展覧会の出品作品が返却されてくる。Dig-italは無事に運ばれてきた。世界堂で注文していたアクリル板が届いたらしいので、12時新宿へ。超巨大アクリル板を抱えて、帰ってくる。お昼は、萬福飯店で、豚肉と卵と木耳の炒めランチセット。美味。帰ってきて、ひたすら作業。コヨーテ稲澤さんより、電話。次回連載等の話。なかなか手をつけられないでいる。とりあえず、月内は展覧会と執筆に充てます。青山出版社村上さんより励ましの電話。屋上でスプレーかけたり、押しピンを地図上に打って鈴木さんのアルミ缶拾いルートを作成したり、ただひたすら作業。夕食はおでん。フー作。なんかいい調子だったので、もうこれはやるしかないということで、ガッとやりまして、なんと、出品予定の二つのうち、なんと一つが完全に出来上がった。自分でも驚く。今回はかなり大きいものなので、それに合わせた額縁が見つからず、額縁も全て自作。なかなかいいんじゃなかろうか。いいペース。これでメドが立ちました。で、亮太を呼んで午前12時半乾杯した。スマスマにジェーン・バーキンが出てて、適当で、無茶苦茶で、コンバースの靴を、バレリーナみたいに、足首まで、ぐちゃぐちゃに結んでて、エルメス・バーキンには、汚い書類や、なぜか靴下等が乱雑に入れ込んであり、パンパンに膨れ上がって、ハーモニカとかがぶら下がっていて、完全に開いている姿を見て、とにかく痛快で、これを見てから、とにかく盛り上がっちゃって、ペースが上がった。

2008年1月27日(日)

午前9時起床。朝から作業。その後、材料を買いに中野の島忠へ。諸々購入。帰りに、佐世保バーガー屋に行こうと思ったら、混みに混んでいて断念。老舗、美登里にて鰻重を食す。その後、百円ショップにて、また材料を探す。今回は四分の一のスケールの、いわばドールハウスなりものを作っているのだが、なかなか面白く、ハマってきた。家に帰ってきてからは、キセルがカウ゛ァーした四面道歌を聴きながら、作業。また今日も家内制手工業。大分、家が出来てきた。今日は、バッテリーとラジカセとラジオと携帯テレビと買物ビニール袋と紙袋と野菜と鏡と煙草とトイレットペーパーを作成。疲労。ギター弾く。そろそろ、2月16日に同時に開催される展覧会の阿佐ヶ谷、ギャラリー香染美術に出品予定の新作Dig-italを書かねばいかんのだが、こちらはなかなか筆が進まない。日曜美術館で、長谷川等伯の松林図屏風についての特集。僕は京都の承天閣美術館にある、竹林猿猴図屏風がたらまんかった。そこには、伊藤若冲の水墨画、芭蕉図と葡萄図もある。そんな水墨画たちを見ると、僕はDIg-italを描きたくなるのであります。それと、アコーステーィックギターと、機械音が混ざった、暖かい色した感じの曲を聴くと、これまた描きたくなる。水墨画とエレクトロニカの間に、転がる感覚の空間を、僕は、ペンとインクだけで、人力で描きたいなと思っている。

2008年1月26日(土)

午前9時起床。外出。新宿世界堂本店。昨日と同じ店員。ちょっとデジャウ゛。色々購入。その後、ハンズ。色々購入。その後、京王線で初台。歩いて、ハザマの家へ。グーグルマップの航空写真をプリントアウト。展覧会用。で、その地図を広げてみると、これが、本当に壮観。グーグル、恐るべし。意外に早く終ったのが、気持ちよくなり、お昼はいつもの桔梗で、塩ざるラーメン大盛。その前に、瓶麦酒。茹で餃子。早いが、乾杯。ハザマと、盛り上がった話。ハザマにホームページを御願いして、一年半が経ったが、現在、僕の仕事は全てこのホームページのメールコーナーより入っている。それ以外はほとんどないと言っていい。これは大変なことだ。現在、40カ国ほどの方々が見てくれているようだ。これは何ともありがたい。頑張ります。桔梗で盛り上がった後、ハザマが、冷蔵庫の中より、僕が来るというので冷やしておいてくれたらしい、シャンパンが登場する。35歳の女性が作ったシャンパンらしい。渋谷東急のソムリエのおすすめとのこと。乾杯。さわやか。旨い。プリントアウトした、航空写真を広げながら、それを肴に飲んでいた。地図って、ホント、酒が進みます。家に帰ると、またDIg-italの注文が入っていた。郵便ポストには、小包があり、中を開けると、細野晴臣さんの事務所からで、四枚もCDを頂く。感謝。細野さん、さとみちゃん、ありがとうございます。これは近いうちにお礼を言いに、伺わないと、、、。と、どさくさに紛れて会いたい僕。で、HARRY HOSONO & THE WORLD SHYNESSを聞きながら作業。展覧会の準備。BODY SNATCHERSって曲、ヤバいです。その後、トリビュートも聴く。いやあ、気付いたら、まだ一月ということでビビっている僕。もう3月ぐらいの密度。一月で展覧会用に四メートル強の巨大ダンボールモンスターと、鈴木さんの家のミニチュア&地図。さらに、原稿250枚と、これまでだったら、絶対気絶するか、泣いていたが、今は意外に、飄々としている。ただ、少し浦島的時間の経過。ふーは横で、パン生地をこねている。最近、料理に入り込んでいると思ったら、パンまで作り出したようだ。夕食は昨日のカレー。で、また作業。かなりいい調子かも。終りそうな予感が少ししてきた。ミニチュアハウスの達人、ふーが途中より、仕事場に参戦し、半ば、家内制手工業的状況。達人は、買物ビニール袋から、四分の一の買物ビニール袋を作成していた。達人本領発揮で、既製品のような超ミニビニール袋完成し、感心する。午前12時過ぎ作業終了、風呂に入って寝る。

2008年1月25日(金)

午前8時起床。原稿、少し。その後、午前10時に外出し、新宿世界堂本店。展覧会用の材料を購入。相当でかいダンボールも3枚買う。色々と買う。アクリル板の大判をオーダーカットする。これが、自家製の額縁を塞ぐことになる予定。うまくいくかは、知らん。でもいつも大体うまくいくはず。って、なんか何を作るか、頭の中で反芻しながら、でも、あんまり決めずに、決め過ぎても、面白くないし。大体、面白くしてやらんと、盛り上がらんからね。なんか、凄い大荷物で、風に吹かれながら、慌てて地下鉄に逃げ込み、西荻バック。お昼は、フーが焼きそばを作る。一人前半。考えると、腹が以上に減る。なんか、僕は専門家でもないのに、何を作ろうとしてんのか、美術家でもないのに、何を美術館に飾ろうとしているのか、よく分からんが、そのよく分からなさに、僕は毎度、希望を持っている。希望しかないよ、この子供の遊びには。で、昼飯後、頑張る。青山出版社の村上さんより御メール。健闘してくれていらっしゃる。ありがたい。Dig-Italの注文はいる。近所の郵便局に行き、配送する。無事届きますように。僕は、作品購入の注文が来たら、もちろんですが、自分で梱包して、送ってます。銀行に入金されたかも、自分でもちろん、チェックしてます。なんか、この何でも屋加減が悪くない。自分で原稿書いて、自分で写植して、自分で印刷して、製本して、車に積んで、本屋じゃなくて、車の後部座席とかに自力で作った本を並べて、誰が買いにくるか分からんでも、来る人を楽しみに待ちながら、ぼけーっと生きていきたいという、欲望もある。その欲望は出来るだけ、実現に向けて頑張らねばということで、変なことを色々とやっていきたいわけです。郵便ポストに、昨日の中日新聞の朝刊が送られてきた。関口さん、ありがとうございます。素晴らしい記事になっていた。もう一つ、小さな茶封筒。中を開けると、以前、メールをくれていた、名古屋市立大学院生の大角君からだった。ドラムカンの家と幻庵の調査を小さな小冊子にまとめていた。それを送ってくれたのだ。一度も会ったことがないのに、ホームページを見ていてくれたらしい。その手作り小冊子に僕は感動したよ。こういうの、そう、こういうのだよ、人間が作らんといけんもんは!僕は刺激を受けたよ。こういうのをまだ二〇歳代前半であろう、キッズが作ってくるとは。こちらもビビるぐらい気合い入れていかんといかんね。こりゃ。ありがと。小松義夫さんから、今日も暑い厚い篤い熱いメール。なんかテンション上がります。で、作業。進む。作業。少し、アドレナリン。大分エンドルフィン。エココロエリちゃんより、原稿受け取ったとの電話。原稿気に入ってくれたみたい。ギターの練習。いかん、いかん、作業。弟より電話。僕がけしかけた案件に着手する気ありとの連絡。いい感じ。そのため、さとみちゃんに電話。興奮。その後、また作業。午後11時まで、だらだらと。しかし、いよいよ、姿を見せ始めた。次の作品。展覧会とかあると、僕は前に作った作品はほとんど出さないので、必然的に新作発表になる。必然的にそうしている。そうすれば、自分が作りたかったものを、ある意味、強制的に面倒臭くても作らなくてはいけない。締め切りももちろんある。それが、いい。そのために、仕事を色々と受けるようなもんだ。でも、こうやって、毎日、ふらふらしながら、作品作ったり、読書したり、ぼーっとしたり、ググッたり、曲作ったり、していることを、そのうち作品として、記録していきたい。日常の方が、僕にとっては意味があるからだ。ギターをがーって弾いていたのに、いきなり、ドローイングでもするか、と思い始める瞬間のことを、考えることが、気になることなのだ。作品なんか、ある意味どうでもいい。なんか話は堂々巡りの様相を呈してきているが。夕食は、高山なおみさんの料理本より、カレーライス。フー作。なんや、これ、旨すぎる。その後、玄米無くなったので、ルーだけを飲む。須川さんより、熱いメール。なんか、みんな、盛り上がってきてませんか?と色んな人のことを思い浮かべる。絶対に盛り上がっちゃっているでしょ。みんな。今、その別々に盛り上がっちゃっている人たちを一堂に介したい欲望に駆られる。うちで、寺子屋でもやろっかな。勝手に妄想。寺子屋といっても、僕が教えるんじゃなくて、僕が教えてもらいたい人を毎回呼ぶとか。逆寺子屋。いやあ、そういう盛り上がっている方達のおかげで、エンドレスに盛り上がってしまっている、僕がね。

2008年1月24日(木)

午前8時起床。展覧会に出品する予定の作品の構想。鈴木さんの家の断面模型と浅草の都市模型の二つ。これから7日間で完成させる予定。なかなか頭に描いていることを、どう具体的に出していくか、定まらず。焦るが、おそらく次第にうまくいく。この前NHKを見ていたら、赤ちゃんがどのように知能を身につけていくかという番組で、生後すぐの赤ちゃんの動きと、生後5ヶ月の動きに違いがあり、あんまり成長して無いどころか、逆に動く範囲も小さくなっているのだが、その後、また何ヶ月かして記録すると、動きは遥かに良くなっていた、という結果が。つまり、成長するために、一回ダウンさせてピョーンと飛ぶようなグラフを示すらしい。というか、僕はこれを見て、かなり納得した、というか、実際自分の動きがこうだなと思ったわけである。大体、原稿や、立体物を作るとき、始めは何か手探りでちょっと進めることができるが、すぐに、行き詰まる。そして、そこからは、一歩も動けないような時期があり、そこは非常に苦しく、もう二度と作品を作ることはできないんじゃないだろうか、という考え方になってしまう。しかし、それが嫌だから考え出し、最終的には、新しいものを生み出すことができる。だから、できない時は、「できない」んじゃなくて、「成長するために力を溜めている」と解釈したほうが内容は合っているのだろう。というか僕はそう勝手に認識し、励まされた。一日何もできない日があってもいいじゃないか。頭の中ではちゃんと思考がされているわけだ。表に具体的に表現されることと、脳の中で高速回転で考えていることにタイムラグがあるわけだ。こんなの普通の機械だったら、熱を発してショートしちゃいそうだけど、人間の頭は、燃費もよく、消費電力も極端に少ないため、あんまり活動して無いように、人は勘違いしてしまうのかもしれないなどと色々考える。午前11時、そうなれば、やっぱり思考している時はサンポだということで、荻窪ル・クール・ピュにて、ランチを食べる。今日のピュは、過去最高の出来。豚肉の煮込みと大根とバターライスとサラダと野菜たっぷりのミネストローネ。パンはほかほかだったし、最近、ホールの技術が格段に向上。ケーキはタルトタタン。ラヴァッツァ珈琲。奥さんと新年の挨拶。その後、蜂蜜が切れたので、馴染みの蜂蜜屋で瓶に詰めてもらう。あんま天気がいいので、と思って、吉祥寺へそのまま行ってしまい、井の頭公園を一時間歩く。途中からすんごい風が吹きはじめたので家に帰る。午後5時、コンビニで東京新聞夕刊を購入。僕の記事が文化ぶんぶん人類学欄に掲載。かなり大きく取り上げてくれたようだ。嬉しい。これはかなりの反響があるかもしれない。帰ってきて、作業。図書館に行って、資料作成。広島に行った際の宿泊場所を探す。夕食は、さんまの蒲焼きと味噌汁と玄米とキャベツサラダ。蒲焼き劇旨。鰻とまた違った世界。その後も色々と、今日は、思考日。何も産まれないが、明日のためにと思って、意外と長引き、午前2時頃まで。写真家の小松義夫さんからメール。本を差し上げていたのだが、一気に読みましたとの反応。素直に嬉しい。小松さんは世界中の家を撮り歩いている偉人で、吉阪隆正の話で盛り上がって以来、非常にお世話になっている。その方が、本を送ったのにも関わらず、さらにまた購入してくれ、それを親しい編集者や翻訳者などへ送りました、というメールをくれる。なんか、じわーと込み上げてくるものがあった。いいぞ、やれ、やれとハッパをかけながら、刺激のある近況などを教えてくれる。ただ感動である。いや、こりゃ、マジでやらんとな。気合いが入る。

2008年1月23日(水)

午前8時起床。珈琲飲んで、フーと外出。今日は、フーが、妊娠5ヶ月目に入ったというので、今日は、戌の日というので、水天宮にお参りに行ったのでした。そういうことをすることなど、今の今まで、何も知らずに生きて来たが、なにやら、そういうのがあるらしく、言われるままに、僕は付いてきたのだが、なんというか、そういうことを、やってみるのも、面白いな、と思うように、確実に最近なってきている。僕は成人式もいかず、正月もろくに帰らず、盆とかも全く、なんというか、そういう行事なるものに、全く興味を持ってこなかったが、最近、かなり、まっとうな感覚を持ちつつある。自分でも、想像できなかったが、やってみると、しゃんとするから、案外気持ちいいものだと、思った。そういうの、どんどん、これからは、やっていこうと、逆に、気合いまで入ってきてしまっている。季節感、節目感にかなり敏感になってきている。その勢いで、一昨日、伯母ちゃんさんに教えてもらった、水天宮周辺にある、玉ひで、にて、親子丼を食すべし、との食通からの伝令。これは、季節感、節目感、が増してきている、僕としては、食さねばと、お参り後、人形町周辺で人形焼をつまみながら、歩いて、目的の、軍鶏鍋を食べるような、昔の日本橋の香りたっぷりの店構えの、玉ひで、前には、長蛇の列。はあ?と疑ったが、どうやら、この列は親子丼を食べるための列なんだそうだ。しかも、ここかあ、長げえなあ、嫌だなあ、雪降ってるし、と思っていた場所は、どうやら、途中の列らしく、最後尾は、角を曲がったところにあった。しかし、色々な感覚が増しており、待つことにもマヒしていたようで、何食わぬ顔で、待った。ようやく通された所は、やはり、昔の日本橋の香り、たっぷり。僕のイメージとしては、なぜか、漢方の、八角の匂いがするのだが、それが、した。で、極上親子丼というのを、お祓いを受けた直後のフーさんと、二つ注文しようと、メニューを見ると、なんと、一つ、1500円です。ん?。しかし、繰りかえすが、なんとか感などが、たくさん、増してきているらしい僕は躊躇せず、「はい、極上で」と言った。運ばれてきた、極上親子丼は、まずは鶏肉が軍鶏で、卵が何ともうまくて、半熟で、醤油の味付けが甘くて絶妙で、フーは濃かったとのことだが、僕にはちょうどよく、つまり、旨かった。しかし、日本橋周辺で育った、吉野家牛丼が今でも格安で、売られているのに、親子丼の方は、今やセレブ丼になっている。昔からそうだったんかもしれんが、色々と考えるキッカケになりました。しかし、安いのも好きだが、格式があって、なかなか手が出せない雰囲気も好きなのが、人間。それは、僕が興味を持っている空間という観点からも考えることができるような気がする。その後、水天宮と言えば、マタニティ用品店ということで、その中の一軒に行き、色々と、購入。なんか周辺の空気は、大学の入学式のようだった。僕は、早稲田の入学式で、サークルなんて、全く入るつもりなかったくせに、そういう勧誘している空気は、結構好きで、というかお酒が飲めたので、勧誘されてる雰囲気たっぷりに、お酒を飲んでいたら、入学式が始まる時間を過ぎてしまい、あっ、そういえば、オヤジは?と思って、急いで、講堂に行くと、早稲田卒でない、オヤジが校歌を熱唱していた。なんかわからんが、その瞬間、僕は、オヤジを尊敬してしまった。脱線したが、その後、最近、Macを買い直したいと思っていたので、外出次いでに、銀座アップルストアへ。しかし、MacBook Airは銀座でもお試し用も無かった。その後、喫茶店へ行き、パンケーキを食す、京都精華大学の須川さんが、東京に来ているというので、その後、品川で会う。本を買ってくれていたので、署名させてもらう。ありがとね。須川さんと、現実化したい、どでかいことを話す。須川さんが、京都精華大学に講演をやってくれないかと、依頼してきた瞬間から、何かが始まっていると、僕は勝手に思っている。須川さんはさらに、京都の美味しいパン屋さん、ぷちめっくのパンをたくさん持ってきてくれた。なほちゃん、サンキュです。さらに、宝泉の黒豆も。ありがたや。その後、僕はまっすぐ帰って、原稿を書かねば、と思いながら、なんか書きたくなった日記を書いている。夕食はツナとトマトのパスタと、味噌汁、キャベツとタマネギと卵のサラダ。今から、原稿。

2008年1月22日(火)

午前7時起床。午前中原稿。落ち着いて書く。午前11時、外出。フーと、美帆の家へ。昼飯にゴボウハンバーグを頂く。美味。ノノカ嬢と遊ぶ。ノノカは2歳になり、魔の2歳を満喫しているようだ。言葉もだんだんと助詞を交えながらになってきており、なにやら、凄いことになっている。ノノカ嬢には、僕、たぶん、テレビで踊っているお兄さんよりも、踊っているお兄さんみたいに思われたおり、というかただ、僕が踊りに踊るから、そうなっているだけであるが、今日はポポちゃんの新曲まで生まれ、二人で唄い続けた。僕が、逆に嬉しい。こんなに、疲れを忘れて、遊びに付き合ってくれる人なんて、そうそういないから、逆に僕が嬉しい。それで、エネルギー全開で、使い果たし、電車にのって、仕事舞い戻り、新宿、世界堂にで、広島市現代美術館ようのスケッチ等の額装を注文する。巨大額も注文しようと思ったが、気に入ったのがなく、これは自作するしかないと思い始める。思い始めると言っても、もうあんまり時間はない。どうしよう。っといっても、いつも、時間通りにおわるじゃないか、大丈夫だと、自分を落ち着かせる。月末までに原稿も渡さんといかんし、とか思っていたら、エココロ編集部より電話。明日が締め切りなのを、忘れていた。四次元ガーデン。やらんと。しかし、帰ってからも、頭はぼーっとする一方。しかし、これは、何か産まれる寸前のような気がしてきて、そのまま、続行させてみた。どうなってんのかな。しかし、この色々とやることが詰まってきている時は、逆に僕にとっては、発想のチャンスなので、いつも、変なふうになる。忙しいのに、僕は、終らせたくなくて、ぐずぐずしている。これって、農家学的に、いや、脳科学的になんか、あるのかな、とかなんとか思いながら、ただひたすら、思考を、固定させずに、ふらふらと、ぶらつかせている。これっって、TOKYO SOURCEのインタビューの題名にもあるけど、あいまいに興奮している、のである。カオス状態の時でないと、僕は思考ができないのだ。とか、思ったので、TOKYO SOURCEのインタビューを初めて、ちゃんと読んでみた。僕が読んでも、訂正したくなりそうだったから、チェック一切無しでアップしてもらったのだ。悪くないかな。でも、刀田さん、ホント、よくまとめてくれている。僕は、述べ、八時間ぐらい、これよりもっと、カオス状態で、ただべらべらと喋り続けていたというのに。編集の美で、ございます。サンクスです。で、夜に至っても、その、曖昧な時間は、終わりを告げず、永遠と、今日はぼーっとしたのでした。明日できることは、明日しろ、ですか。

2008年1月21日(月)

午前7時起床。午前10時半まで原稿。10枚書いて、135枚。ここで、とりあえず、青山出版社の村上さんに、データ贈る。受け取ったとの電話。家の掃除。トイレ掃除。その後、午前11時外出。焼肉屋、明月館にて、フーと、焼き肉盛り合わせ定食。その後、欽三さんとミチコさんに会いに歩いて松庵へ。欽三さんとミチコさんは、フーの伯父さん、伯母さん。欽三さんは、今年80歳!であるが、信じられないくらいのエネルギーを放出して生きてらっしゃって、こちらもビンビン刺激を受けている。欽三さんは、NHKのテレビ黎明期からのディレクター。日本の素顔などのドキュメンタリーを作っている。本も出版しており、以前、0円ハウスが出版された時も、興味を持ってくれ、色々と話したので、また今回も本を持って行く。二人とも、喜んでくれて、面白い話が炸裂する。NHKの方も紹介してくれることになった。三時間ほど、お世話になる。歩いて帰宅。オーストリアの学生に返事。TOKYO SOURCE後半がアップされる。午後5時半、西荻窪で村上さんと打ち合わせ。ヴィレッジヴァンガードで、麦酒。麦酒。ズブロッカ。クエルボゴールド。村上さん、原稿面白く読んでくれた感じ。僕の方も、もうちょっと書きたいので、あと百枚書くことに。いやあ、よく、原稿書くようになったな、ホントに。今はただ、ただ書きたいモード。らもさんの小説が読みたくなり、集英社文庫、頭の中がカユんいんだ、購入。夕食は、アサリとエノキのパスタ。夜は映画が見たくなり、デジャブを借りるが、僕は寝てしまった。さすがに、疲れたか。明日はノノカに会う。

2008年1月20日(日)

午前10時起床。いや、昨日フル回転し過ぎたのか、全く起きれず、そのまま、机へ。起動して、原稿。ちょっとして、構想を練るために、サンジェルマンで、珈琲&サルサドッグ。この喫茶ルーム、結構いいな。帰ってきて、原稿。お昼は、蕎麦が食べたくなったので、ゆがいて、せいろ大盛。その後、原稿。エココロ、送られてくる。四次元ガーデンの連載が始まります。TOKYO SOURCEの後半部分の原稿送られてくる。原稿。午後7時頃まで。気付いたら、125枚まで到達していた。しかも、まだ、物語は全く終ろうとしていない。今日28枚。夜は、フーがタンゴを連れて帰ってくる。夕食は生姜焼き。ハートランド麦酒。今日は、その後、仕事を止める。ハートランド4本飲む。久々の家でのお酒。

2008年1月19日(土)

午前8時起床。すぐ原稿。すぐには乗らず、読書、三四郎。書く。午前10時半頃より、ぐぐっと上がってくる。午後1時半一段落。10枚書き切る。昼飯は焼うどん。その後、散歩がてら、気になっていた、女子大前のケーキ屋へ歩いていく。途中、タカの奥さんに遭遇する。田楽の帰りだった。パティスリー・アテスウェイへ。僕はやっぱり、好物、クレームブリュレ、フーはチーズケーキ、ケーキ以外にはソーセージ入りクロワッサン、アーモンド入りクロワッサンを購入。帰りに、ソーセージ入りクロワッサンを歩きながら、食べて、衝撃。これ、やばいです。旨いです。美味すぎます。アーモンドも二つとも、即完食。その後、歩いて、高橋菓子屋まで行き、ここでも、栗蒸し羊羹とおかきを購入。甘味モノ買い過ぎである。で、帰りに夕食の買い物を済ませて、また家に帰ってきて、原稿。村上さんと電話。原稿は月曜日に見せることに。その後、原稿が突如覚醒。止まらず。夕食時に、しばし休憩。今日は土鍋で、キャベツ&豚肉を蒸し焼き、それに味噌汁と、豆サラダ。これまた絶品。食後、クレームブリュレと紅茶。言うこと無し。これは名店です。で、また原稿。本を買ってくれた人からもメールや電話。ありがとうございます。午後10時半まで書き続けた。昨日65枚で、今日は97枚まで進んだ。あと三枚で百行きます。今日だけで32枚。これはたぶん新記録。ちょっといい感じに覚醒してきた。しかし、月末までの広島市現代美術館の出品作品製作、エココロ連載と、ちょっと締め切り間近なものたちが待っている。明日まで,何も考えずに、原稿やろう。でもこういう気持ちいいぐらい書けたときは、疲れるというよりは、頭がスッキリするもんだ。

2008年1月18日(金)

午前7時起床。今日は完全に引き蘢ってやらねば、である。朝から何も考えず、とりあえず、Mac開いて打つことにした。打ちまくれ。お昼までに10枚書いた。お昼はフーと萬福食堂。ランチセット1も旨いことが判明。僕は一つ旨いのが見つかると、冒険なんて使用と思わないで、そればっかり食べてしまう。が、フーの食べているのが旨そうで、貰ったら美味だった。帰りに、駅前のブックスオオトリ西荻窪店を覗いて見ると、さっそく新刊コーナーに僕の本が入っていた。ここ、小さい書店ですよ。しかし、しっかり入っていた。ので、嬉しくなって店長に、僕、西荻なんでプッシュよろしくお願いしますと言うと、店長喜んで、おー、平積み検討しまーす、いいねぇ、とか話す。こういうところに本が置かれるのは初めてなので、うれしい。また、家に帰ってきて、原稿原稿。夜は、豆腐と鶏つくねのハンバーグ。美味。晩酌なんて、せずに、原稿。ようやく2万字超えてきました。午後11時までひたすらやって、原稿用紙65枚まで到達。2万3千字。ノベルチェッカーというサイトがあって、そこに入力すると、全部文字数とか間違いとか、会話文と普通の文書の割合とかが、瞬時に出るんだけど。それを見ながら、文字数が増えていることに、30分に一度くらいの割合でチェックしながら、自分を盛り上げてる自分って、、、。しかし、そのおかげで、今日明日には百枚超える。でも目指せ、二百枚なんだよね。色々な書店からの好反応のメールが大和書房より届く。明日から、一斉発売って感じなのかな。よろしくです。ジュンク堂のトークショー日程も本決まりとのこと。頭がスパークしていい気持ちになっている。やっぱり、たまには籠らないと、いかんよね。今度、3月に熊本の実家に久々に帰るが、その時に天草の「五足のくつ」っちゅう、なんか凄そうな宿があるんだが、ついつい勢いで予約してしまった。一軒家温泉付きの宿。それにも増して、料理が絶品らしい。天草は昔、知り合いのおっちゃんの家で、伊勢エビを漁師に貰ってきて食べたり、味噌汁に入れるという荒技をしたり、ウニも食べれなかったのに、天草のウニは甘くておいしくて、ごはんにかけて食べるともう、凄かった。タラの芽が秘密になっている場所をそのおっちゃんは知っていて、それを一緒に取りに行って、天麩羅にして食べたり、カワハギをアンキモと一緒に食べたりと、一度天国状態を味わった場所。二月にはスペクテイターも出るよ。立体読書第5回目。立体読書も今年はもっと伸ばす目標。

2008年1月17日(木)

午前7時起床。原稿がようやく進む。午前10時まで。その後、原宿まで外出。そこから歩いて表参道のTWIGGYへ。たまにはリラックスでもせんと、ということで、ってそれよりかは、ただ、頭を触られるのが、僕は一番気持ちよくなるので、クミちゃんに髪を切ってもらった後、そのサロンの二階にある、V.I.P.ルームのような、いい椅子に座り、上半身裸になり、ガウンに着替え、椅子はやがて横に倒れ、頭をクリームマッサージ、体をオイルマッサージ。友人のミッちゃんに、極上コースをサービスしてもらう。感謝、完全にベホマ状態。HPは完全に回復した。みっちり二時間ほどかけて、やってもらった。セレブ妻じゃあるまいし、何をやっているんだか(笑)。で、さっぱりした後、留守電にメッセージが入っており、大和書房の増渕さんからであった。出版に合わせて、ジュンク堂池袋店でのトークショーのイベントを企画してくれていて、それが作家の赤瀬川原平さんと話すっていう無茶な企画で、一応本を渡して、いかがですか?と編集部が聞いたところ、「本はあまり読まないんだけど、この本は面白く読めました、興味があるテーマだし」と嬉しいお言葉が届いたらしく、承諾してくれた。赤瀬川さん、ありがとうございます。僕はトークショーとか関係無しに、一度、赤瀬川さんととにかく話してみたかったのでこれは非常に楽しみだ。開催日は今のところ、3月15日土曜日の予定。変更があるかもしれないので、詳細は今後トップページで連絡します。帰りに、表参道のギャラリーMOGRAに立ち寄り、麦酒とミックスナッツ。で、MOGRAに届いていた、僕へのアメリカからの変な手紙を受け取りにいく。このアメリカ人のコレクターがちょっとヘンテコな人で、ちょっと連絡をしないと、こうやって手描きの手紙が送られてくる。で、家に帰ってくる。その後は、来週中に一つ形を見せなくてはいけない、小説の執筆。話は大分イイ感じになっているんだけど、ちゃんと書けんのかな。その後、飯抜きで、午前12時まで。その後、あまりに腹が減ったので、チャーハンを宇田川さんから頂いた叉焼を切って入れて作った。今日のスパートはいい効果を上げたようで、ようやく原稿は45枚を超えてきました。とりあえず、百枚、である。

2008年1月16日(水)

午前7起床。原稿、書けず。というか、いかん、興奮し切っている。机の前で落ち着かない。僕の場合、机の前で何時間も座っていられる状態というのと、もう一分たりとも座っておれない、今すぐ、飛び出して、高速道路を突っ走りたいと、放っておくと、こいつ捕まるんじゃないか?というような、状態との両極で毎日生きているわけであるが(笑)、ちょっと飛び出し注意の状態に入ってしまったのかなというのが、僕の推測。しかし、これでは、次に待っている原稿が全く書けなくなるということなんで、それは困ると。ちょっと、修理する必要がありそうだ。僕は自分の体を自分の車みたいに付き合っているから、修理をするという感覚になる。しかし、これから書籍の販促モードになると、その飛び出し野郎が活躍するわけで、とかなんとかかんとか、自分の体と相談をする。昼飯は夢飯でマレー風フライドチキンライスを食べ、やっぱりこれ旨い。家に帰ってやろうとするが、椅子の上でじっとしていることが出来ずに、結局は、ホットカーペットの上で、海老のようにクネクネなったり伸びたり、縮んだりしていたら、家人に「そんなんしてるんだったら、外で遊んできたら?」と小学3年生じゃあるまいし、と思いながらも、それも一理あるなと、隅田川に行った。鈴木さんに新年の挨拶。そして新刊本、通称「鈴木本」を手渡すと、鈴木さんからも感謝の意を表された。宝焼酎で乾杯。鈴木さんが、「あのさー、建設省の人間もあのAERAの記事を読んでてさー」という話をし出した。で、どうだったんですか?と聞くと、「絶賛されたよ、あんたはすごいってさ」との返答。二人でガッツポーズ。やっぱり出る杭は出過ぎろ!だね。建設省、おつかれさまです!浅草界隈でもかなり盛り上がって来ている、鈴木さんの生態を描いた「TOKYO0円ハウス0円生活」よろしくお願いしまーす、って宣伝するぞ、建設省にイコウカナ、もう今は国土交通省だけどね。鈴木さんが建設省っていうから、僕の頭の中は今でも建設省。建設省で隅田川担当の方たち、熱いです。そういう人と鈴木さんがAERAのあの記事について語り合っている。そんな情景、いいじゃないですか!で、興奮のまま、家に帰ってくる。MACBOOK AIRが発売された。衝動買いしそうになる、でもここは抑えて、アップルのカスタマーセンターの方と電話で話して、やはりお客様はMACBOOKの方がよろしいでございますとの結論。雑誌新潮購入。夕食はカレー。その後、いよいよ体は落ち着きを取り戻したかに見え、iBookを立ち上げる。5枚さらっと書けた。明日からの活躍に期待する。東京都現代美術館住友さんよりお電話。今度2月9日から開催される川俣正さんの個展の中のイベントで2月11日午後3時からカフェトークなるものをやってくれないかとの依頼。おれでいいんですかい?と聞いたが、オッケーなのだそうだ。即答で承諾した。世の中も少し変わってきたのかもしれん。朝日新聞社、矢部さんからもお電話。そして、さとみちゃんからもお電話。さとみちゃんは細野晴臣さんのマネージャーをやっていて、細野さんが僕のホームページを見て、0円ハウス群に反応を示していたらしいという何ともありがたい、ありがた過ぎる話をわざわざ直接いうためにお電話をくれた。過剰に細野さんに反応し続けていた僕にとっては何とも幸せな瞬間だった。感動。感涙。「料亭の家」にも反応を示してくれていたらしく、あまりにもありがたかった僕は、とりあえず、住所を聞き、料亭の家のエディションを手紙付きで送りました。はっぴいえんど、HOSONOHOUSE、「観光」、、、とにかく聞きました、読みました。こんなことやっている人がいるというだけで、キッズだった僕は、ヤバいと思いました。そして、僕もそういう枠にハマらん子供のような、いや、子供が嫉妬するような領域にいる大人になりたいと、思うようになりました、、、その方から反応が。こんなことがあっていいんでしょうか。これはもっと頑張らんといかんです、もう未体験ゾーンです、今度はニューアルバムを作って贈ってみたいものだと切に願うのでした。寝れるわけありません。

2008年1月15日(火)

午前7時起床、やらないかんことがあるのになんだかんだで、できない。んー。とにかくこういうときは部屋の掃除。お昼はヴィレッジヴァンガードでハンバーガーを食べる。午後2時、中日新聞の関口さんが名古屋から取材に来る。我が家での取材。丸々2時間ほどいつものように熱くなってしまい、終始話し続ける。関口さんは、じつは僕の早稲田の先輩で、しかも研究室も先輩だった。その辺の話も少々する。とにかく、今、僕は熱くなり過ぎている。もう、諦めたけど。馬鹿みたいに興奮している。クールにやってるつもりもあるけど、結局は無駄に熱い。もうそれでもいい。写真撮影などもあり。1月24日の朝刊(中日新聞)と夕刊(東京新聞)に掲載されるようだ。僕の支離滅裂な会話がどうなるのか楽しみである。興奮も冷めやらぬママ、その後、東京都現代美術館の学芸員の方から電話がある。どういうことをやっているのか、電話で聞きたいとのこと。不思議な電話。2月に川俣正さんの個展を東京都現代美術館で行うらしい。その一環で電話がきたようなのだが、電話で聞いてもまだ詳細は不明。しかし、何か熱を帯びているのを感じた。何か起きるかも。その後、大和書房より、書店用POPまだですかー?との催促電話。なので、隣の文房具屋でポスカの青と水色を購入し、さっそく書く。20枚。最後の一枚はフーに出演してもらった。夜は鶏の唐揚げ。美味。夜、亮太が来て、アサコのネットラジオを聴く。これ、ちょっとおもしろいんじゃない?3人で大爆笑。夜、TOKYO SOURCEがアップされていた。なんだか、本が出版される前から、盛り上がって来ている。現在、トークショーも出版社側がちょっと興奮しそうなものを企画しているようだ。わくわくするが、次の仕事も終らせなくてはいけない。しかし、頭は、バカンスへと向い、熊本の海の近くの温泉付きホテルを予約しようかと思案し始めちゃった。坂口さん、執筆して下さい。頭の中のマネージャーが五月蠅。

2008年1月14日(月)

午前7時帰宅、午前10時起床、風呂。午前11時に深大寺。昨日の疲れも感じさせない。やはり日頃の訓練の賜物ですな、これは。深大寺に、僕とフーとフー姉とフー母とメイとユメと6人で、厄払い、商売繁盛、家内安全、安産祈願、出版記念、などのために、護摩焚きを行う。護摩焚きは初めてだったが、その護摩焚きはまるで、ラップのような、コルトレーンのMr.Knightのような、ベースも効いてくれば、ボーカルがハモリだし、煙はモクモクで、これは昔だったら、今のナイトクラブのようだったのではないかと勝手に妄想。来年お礼参りに行こう。安産祈願ばかりするので、もしかして、、、とよく言われる。そうです。子供ができました。というか人によっては僕が結婚していることもいるので、遅れましたが伝えておきます。6月30日ごろ誕生予定。って、この日記、友だちはあんまり見てないから意味ないかもしれない。その後、そば屋で深大寺そば、天麩羅蕎麦大盛。その後、フー姉の家で、メイとユメとWiiを初めてやる。Wii Fit。スキージャンプにハマる。その後、吉祥寺から渋谷へ。渋谷からバスで、バランス編集部へ。アサコと久々に会う。アサコのラジオに出演する。ラジオ爆笑。乾杯。その後、財布を忘れていたので、峯ちゃんの事務所へ。彼らは昨日あんなだったのに、今日も仕事していた。お礼に新刊本を渡す。麦酒で乾杯。そして、家に帰ってくると、鉄板がテーブルの上にあり、鉄板焼きでお好み焼きを作ってもらい、食べて、また寝ちゃった。仕事のことはユメの中で処理することにした。

2008年1月13日(日)

午前8時半起床。今日は一日ボーッとすると決める。が、そう、のりちゃんが来る日だった。そうは僕の従兄弟の18歳で、なんとも奇天烈で、僕の後継者でもある。のりちゃんは、そうのオヤジ。ノリちゃんは、今、2009年の奄美大島の皆既日食のためのインターネット回線を島で繋げる仕事を行っていて、今回、そうの上京記念と、部屋探しに、トカラ列島から上陸してきたのであった。家で、珈琲だけで盛り上がる。これ、うちの得意技。金のかからない、大いなる遊び。喋るだけ。とにかく伯父さんだろうがなんだろうが、関係なく、全てを話す。そうすると、そっからなんかがドンドンうまれてくるからあら、不思議だよ。午後3時から午後6時まで三時間、そう、ノリちゃん、僕、フーの四人でしゃべりながら、この4人が親族って言うのも可笑しいなと、思う。その後、二人と別れて、電車で、恵比寿へ。グラフィックデザイナーの峯ちゃんたちが共同で作っている事務所へ。事務所へ入ると、カンカン、トントン、工事現場のような状況。今日は、エココロ編集長ケイちゃんのシークレットバースデーパーティー。近江八幡にいる時にミネちゃんよりメールがあり、僕もぜひ参加することに。って遠慮っぽく言いながら、結局はギター持っていっちゃったよ。事務所の真ん中では、台が、枠から作られている。台の真ん中には、金属製のポールが!ポールってあの女性が踊ったりするポールです。床から天井まで、アジャスター付きのレンタルポールをミネちゃんはしっかりレンタルしており、なんとポールダンサーまで、オーダーしているという、史上まれに見る、サプライズパーティーの様相を呈してきており,僕もきっちりチューニングを済ませておいた。僕は、事務所内の照明全てに、赤色のセロファンを貼る作業。いきなり、事務所はフェロモンを発生させ、そんなこんなで、ポールダンサーが登場。リハーサルから完全に盛り上がり、僕はミキサーを担当。ジャケット被って、モニターの光り過ぎを抑える。ケイちゃんには午後9時頃事務所に来てくれと峯ちゃんが伝えており、何も知らない編集長、来室。途端に僕はyoutube内のビヨンセをクリック。部屋の中に入ってきた、ケイちゃんビックリ、普段は打ち合わせテーブル置いてあるはずの事務所真ん中のスペースにはお立ち台と金属製ポール。そして、赤色照明、さらにはビヨンセ。曲と同時にポールダンサーは踊り狂い、祝いのダンス。曲はピンクスパイダーに転調し、ボルテージの最高潮へ、なんやこのパーティー。有り得ない、ポールダンサーが踊り終わり歓喜。笑いのケーキ。そして、やっぱり僕、お立ち台に上がってしまいました。いやいや今日は近江八幡の疲れを癒すんだボーッとするんだ、いけないいけないと思いながら、気付いたら、福を脱ぎながら、ポールに絡まっていました。滑り降りたり、回転したり、まだ一個も仕事が無いときに、さらっと普通に、書いたらと言ってくれた、ケイちゃんに向けて踊りました。馬鹿です。いいです。その後、ポールに頭をなすり付けながら、即興J-POP琵琶法師連歌的ボビーマクファーレン式変形四つ打ち自作の長過ぎる歌を疲労してしまい、ギターって使ったケナ?と言う感じになってしまい、いやいや使ったことは使った、しかし,最後は要らなくなった。部屋はそんなに広い無いと思う、しかし、そこはオペラハウスっぽくなっており、ミラーボールがキラキラ廻っていると思たら、廻っていなくて、建築家のシンゴちゃんが、照明をカチカチOn Offやってくれていたのだ。ナイス、そして、ショウノウ氏事後処理サンキュ。とかなんとかいいながら、朝方まで舞い続け、財布を忘れて、家に帰りました。やっぱ、踊ってきたんでしょ、こらっ、と、言われました。

2008年1月12日(土)

午前8時半起床。ユリイカを読む。しかし、なかなかうまく熊楠の感覚を言い当てている人はいない。やはり、森のバロックか、東方的だなと思う。その後、タロの家の近くのブルグでコーヒとホットサンド、食べて近江八幡へ、アートジャーナリストの山下さんと会う。ちょっとインタビュー、写真撮影。カメラマンの高嶋さんにすぐCDーRを焼いてもらう。感謝。いい写真だ。その後、タロとナリとマスミが来てくれた。そして、横浜から林くんというアーティストが駆けつけてくれて、テレビ画面を見ながら、ビデオデッキに10年以上も前のテープを差し込み、そこからはガンダムや、ダイナマンや、サンバルカンなどがでてきて、それに合わせて、お手製の紙のヒーローたちを怪獣と戦わせるという今までに見たことが無い、しかし、見たいと思っていた世界を作る、コンテンポラリーダンスと、現代音楽と、現代美術を蹴散らかすような、パフォーマンス見せられ、絶頂する。その後、そこから離れられなくて、2時間ぐらい釘付けになっていた。その後、オープニイングレセプション。麦酒、日本酒。結局、キクユ族とルオー族の歌を歌ってしまい、その後、午後8時の電車で東京へまっすぐ帰ってくる。帰ってくると、大和書房から本が届いていた。出来立てほやほや。感無量。なんで本を作るのはこんなに素晴らしいのか。今までの大変な日々を一瞬して忘れて、今日二度目の絶頂。後で、亮太が来たので、自慢する。読む。やっぱりいい。本は。今年はもう一冊ぐらい作ってやるぞと、意気込んでみながら、あまりにも疲れていたのだろうか、爆睡した。

2008年1月11日(金)

午前8時半起床。アキちゃんの家で朝ご飯を食べて、出発。午前10時半、近江八幡に到着。最後の作業。お昼はちょっと趣向を変えて、初雪食堂の焼うどんを出前。しかし、やはりすき焼きうどんには勝てず。午後5時に作業全て終了。7日間。長かったが、いいものができたんじゃなかろうか。その後、照明を調節し、キャプションをつけて、午後6時半完了。京都へ帰る。やっぱり最後なんで、ナリとタロと一緒に「よ志だ」でお好み焼き&焼きそば。生麦酒で乾杯。タロには今回お世話になった。タロは今月発売のユリイカ「南方熊楠」号を購入していた。「やっぱテンション上がります」と言っていた。山本政志氏のKUMAGUSUについてのインタビューなどもアリ。ミスドで珈琲を飲んで午前12時タクシーでタロの家まで、二人で帰る。メールをチェックすると、大和書房の増渕さんから、「本、出来ました!」との興奮のメール。見たい、早く見たい!明日10冊送ってくるそうだ。宝島社からもゲラが届いていた。東京へ帰ったら、本の出版、小説執筆、広島市現代美術館への新作製作。正念場。とにかく一個づつやっていきましょう。興奮状態はまだまだ続く。最近、なんか自分の中で、なにかのラインを超えたような気がしている。何かとてつもないようなことが起きるような予感っちゅうか、そわそわしている。もう一つのことに喜んでいる感じよりかは、全体が一繋がりとなって蠢いている状態と言ったらいいのだろうか。僕の支配できる感覚じゃないところで、自動的に体が動いているような気分である。それでいながら、昔から、延々と続く、得体の知れない悶々も、まだどっかに潜んでもいる。それに明かりを当てるためにも、毎日精進するのみである。JUDEE SILLを聴きながら、シャワー後即寝。

2008年1月10日(木)

午前7時起床。今日は近江八幡駅前の喫茶店で、珈琲を飲んで落ち着いてから、仕事場へ向った。おにぎり。大分形が見えてきた。うまくいくと、今日中にある程度、終らせることができそうだ。今日も初雪食堂のすき焼きうどんを出前で注文し、作業作業。午後、中日新聞社の記者の方から、取材の申し込み。快く承諾する。本の発売と合わせてインタビューをしてくれる予定。東京新聞の紙上でも同時に掲載されるらしく、いい流れが来ている。TOKYO SOURCEの原稿チェック。自分のインタビューは恥ずかしいもんだ。どうなのかな。午後4時頃、ほとんどの形が見えてきた。午後6時に作業終了。バッチリそうだ。明日、いくつか小物を作れば終了する。ちゃんと間に合いそうで、それだけでも安心した。面白いもんが出来たんじゃないかなと思う。いやー、働いたな、丸6日間。明日がいよいよ最終日、そうすると、あとはオープニングだけだ。夜は叔父のアキちゃんの家に行く。大阪の樟葉。お風呂に入れて貰い、夕食を頂く。麦酒で乾杯後、伊佐美をロック、その後、熊本の日本酒「香露」を燗で。最後は山崎12年。そこで酔っ払ったので、眠る。恒例の漫画棚からは、クロサギを選び読もうとするが、知らないうちに眠っていた。

2008年1月9日(水)

午前7時起床。電車で寝過ごしたため、ちょっと遅れて近江八幡入り。体の方が少しづつ、疲れが溜まっているのかもしれん。すぐ作業取り掛かる。途中、しばしパソコン作業。大和書房、増渕さんより朗報が届く。本を流通している取次の広報誌「トーハン週報」に注目の一冊として、「TOKYO 0円ハウス 0円生活」が取り上げられることになったそうだ。幸先いい。こうやって少しづつ盛り上げていけば面白いことになるかもしれない。まぁ一歩づつやろう。その後、また作業。昼飯は今日は一富士食堂のカツ丼を出前。これまたイイ感じの長持。味も旨い。午後6時まで作業。あと二日。ちょうどギリギリで終りそうだ。京都へ戻る。宮の湯に入ろうと思っていったが、本日店休日だったので、公園で須川さんと待ち合わせ、そのまま一緒に以前から気になっていたフランス料理屋「アルザス食堂」へ。他に、シゲ、シカちゃん、三木ちゃん、ハラ君が集まる。ボルドーで乾杯。前菜は生ハム、パテとココヤシのサラダ、あとはアルザス風煮込み料理と、牛肉のコロッケ、地鶏の赤ワイン煮などを食す。食後は、アイスクリーム、チョコレートケーキ、フロマージュ・ブランと一緒にエスプレッソ。なんだか、異様に盛上がり、僕も毎度のように喋り倒して、一瞬、フランス、サン・ナザールのシャベリバ状態だった毎日を思い出す。京都でもいつもそんな感じだもんね。ということはどこでもそうか、思いながら、タロの家に帰って、シャワー浴びて、トム・ウェイツかけながら寝た。

2008年1月8日(火)

午前7時起床。午前8時半、出町柳のロッテリアにてタロと待ち合わせ。今日は手伝ってもらう。感謝。近江八幡到着後、即始める。お昼は初雪食堂のすき焼うどん2丁出前。これが旨過ぎる。食後も作業作業作業。いよいよ、全体像が見えてきた。これはデカイ。アフリカの経験が生きてきて、さらに時間をかけた作品になっている。彫刻。新機軸になりそうだ。午後6時半に作業終了。ナリがチゲ鍋を作って待ってくれているらしく、ナリの家へ向う。途中、宮の湯という熱いお湯の銭湯に浸かり、疲れを癒す。そして、チゲ鍋、麦酒。大蒜&生姜が効いていて、美味。その後、のど自慢の予選会の模様をタロとナリが好きらしく、録画されていた、和歌山県紀伊田辺市のものを3人で鑑賞。これが予想外に、面白く、色々と発想浮かぶ。NHKも粋なことをしている。その後、僕だけタロの家へ戻り、就寝。なんか京都にも何ヶ月もいるような感覚になってきた。

2008年1月7日(月)

午前7時起床。午前10時、近江八幡。作業は進むが、何せ先が長い。半分は終了したが、最後に超特大が残っている。お昼は昨日食べて、美味しかった初雪食堂から出前を取る。昔ながらの長持で届けられる。カツ丼。美味。午後はかなり集中してやり続ける。午後7時まで。京都に帰り、ナリの家。京都精華大学の須川さんが、自宅でやっている「喫茶はなれ」が今日オープンしているらしいので、久しぶりに行ってみる。タロとナリと。チキンとキャベツのインドカレー、キャベツの漬け物、ポテトとアンチョビのサラダ、麦酒。美味。麦酒おかわり。ワイン追加。Shin-biのシンゴちゃんも来ていたので、山本精一の画展、素晴らしかったと伝える。喋り続ける。

2008年1月6日(日)

午前7時起床。タロ家。Judee Sill聴きながら。朝八時過ぎ出発。京都の電車の雰囲気がいい。電車乗り継いで、午前10時前には近江八幡のNo-Ma到着。すぐ作業開始。今回の作品は始めは全くイメージが湧かなかったので、パッとしなかったが。いざ、実際に作ってみると、なんか波を感じる。やってよかった。とにかく作業。バンクーバー美術館で見た,ダミアン・ハーストがコレクションしている。ハイダ族の巨大トーテムポールを見た時の衝撃が、今頃になって、ボディブローのように効いてきている。完全に影響を受けているようだ。DIg-italが不思議に変化し、今回作っているのは、たしかにビルのようなのだが、ちょっと違う視点で覗くと、それはまるで呪術のための彫刻のように見えなくもない。ダンボール・シャーマンといった風情。これはなんか新しく名前を付けなくてはいけない。名前を付けると、その物自体がいきなり立体化して見えてくるから不思議だ。色々考察。今日はちゃんと昼飯を食べる。No-Maのスタッフの人達と一緒に初雪食堂というところで、すき焼うどん。美味。昔ながらの食堂。650円。帰ってからは、天井裏に登って、枠つくリ。ナイロビでのダンボールタワーの製作によって、色々学んできたことが生かすことができているのかもしれん。今回は、下から無闇に積んでいくのではなく、蔵の天井から紐を垂らし、全てのダンボールを実は上から吊っているのである。しかし、一番下は地面にくっついているので、まるで、立っているように見える。これが作ってみると、意外とハマった。で、午後7時までまたぶっ通しで仕事をし、天井裏の一番大事な作業を終了させる。後は、小物をたくさん、膨大、無数に作って、吊っていくだけだ。ある程度の見通しが立った。チャリンコを借りたので、それで駅まで行き、京都へ帰る。タロとナリとキッチンアベへ。オムそば定食注文。680円。かなり特徴のある店。説明しにくいが。今日は酒を飲まずに、ナリの部屋で情熱大陸を観賞後、タロの家へ行き、マニーマークを聴きながら、就寝。

2008年1月5日(土)

午前6時起床。おにぎり。午前6時半の電車に乗って、東京駅へ。午前7時半ひかりに乗って米原を経由し、近江八幡へ。バスでNO-MA美術館へ。新年の挨拶。後、すぐ作業。初めてのDig-italを立体化するのでまだ多少気になっているので、すぐ作業。そしてすぐ判明。これは面白くなるかもしれない。覚醒。続行。昼飯抜き、続行。ケビン・エアーズ聞きながら。段ボールとガムテープだけでドローイングの時と同じように作っていく。これは面白い。そのままぶっ通しで午後7時半まで作業。もう見えた。あとはどれだけ興奮できるかだけだ。その後、白井さんが作った漬け物をつまみながら、御茶を頂き、京都へ。三条でタロとナリと待ち合わせ。今日から1週間タロの家にお世話になる。やっぱり、お好み焼き屋「よ志だ」へ。豚玉お好み焼き大盛、焼きそば大盛、ピリ辛ソーセージ、生麦酒。旨過ぎるよ、ここ。焼きそばおかわり。途中からマーちゃん参戦。初対面。いきなり、アルタードステーツの元ネタである、アイソレーション・タンクを発明した、ジョン・C・りりーの自伝「サイエンティスト」が出てきたので、話はすぐに盛上がる。話すだけ話して、午前12時。よ志だのお母さんに新年の挨拶をして店を出る。京都に行くと会う、この24、5歳のヤングたちのおかげで、京都に行くと、海外の仲間に会ったような爽快感がある。移動先のホーム。たろの家まで途中よりタクシー。部屋の中で、男三人で、炬燵イン。で、紅茶、アンド爽チョコ味。午前2時までシャベクリ寝る。バックグランドミュージックはDj Clockで、変夢。これから1週間、頑張ろーと思う。

2008年1月4日(金)

午前8時半起床。今日から平常通りの作業に取り掛かる。午前10時より、原稿。午後4時まで21枚。久々に小説に着手し、いい感じかもしれない。これは今月下旬までに200枚は書いてみるという約束をしてしまっているので、どんどんやっていかんと。しかし、締め切りがないと、書かないということも分かっているので、ありがたいと言えばありがたい。その後、明日の準備、買出し、新幹線の切符の手配。そう、明日から1週間、滋賀県の近江八幡にある美術館No-Maにて現地製作を行う。展覧会は1月12日から。DIg-italの立体バージョンを作ってみるという意気込みであるが、なんせやったことはないので、少々不安でもある。滞在先は京都のタローの家にお世話になる予定。展覧会が始まるときに、大和書房から出版される新刊本の見本ができる。新年早々から、色んな動きが起きている。二月の展覧会も一月に準備をせねばいけないわけで、焦ってはいるが、いつもの通り何とかなるのではないかと考えている。今のところ、2月16日に広島市現代美術館ではシェルター&サバイバルという企画展、東京、阿佐ヶ谷のギャラリー香染美術ではTOKYO LOCALといういつもお世話になっている小倉正史氏キュレイションによる展覧会にダブル出品しちゃう事になっている。広島では、鈴木さんの0円ハウスについての作品、阿佐ヶ谷ではDIg-italの新作を3点発表する予定。詳細は後日。とりあえず、滋賀の立体Dig-ital頑張らねば。その間も執筆は忘れちゃいけないわけで、ibook G4はきちんと連れていくことに。夕食は、トマトと茄子とソーセージのパスタ、キャベツスープ、きゅうりの酢の物。食後、二月用のDIg-ital#5製作。この絵、大分止まっていたので、今日はリハビリがてら。今日はイイ感じに原稿が書けたので、盛上がった。リュックに明日の準備を詰め込んで、今から風呂に入るところ。明日午前6時起床予定。

2008年1月3日(木)

朝、原稿。午後、吉祥寺駅からバスで柳橋。親戚の宴会に参加する。関根のおじちゃんは盆栽を作っていて、ちょうど正月に咲かせるようにセッティングしていたらしい。小さい白い花が咲いていた。ここにも四次元ガーデンの種が見つかったと、こちら一瞬仕事モード。しかし、この宴会酒飲みの猛者が続々と集まっているのでそれどころではなくなり、最初こそ麦酒。しかし、二杯目で、壷に入った、大分産の麦焼酎を開け、柄杓で注ぐ、ロック。肴もかなりの盛り上がり。刺身、キッシュ、鶏肉のオーブン焼き、海老の春巻き等。お酒は次第に、日本酒へ。ここには新潟出身の大工の棟梁から雪中梅というお酒が送られているようで、この酒が去年も飲んだが、とにかく旨い。雪中梅は知らない間に一升瓶空いていた。二本目の日本酒は銘柄分からずじまいだったが、気付いたら飲み切っていた。僕は、熊本から送ってもらった蝉とれいざんという日本酒を、去年の約束通り持っていく。御茶を飲み、おしるこを食べ、家に帰ってきて時計を見たらまだ七時を回っていなかった。

2008年1月2日(水)

午前中に、西荻へ帰ってくる。読書。返事。ゆっくり。一寝し、夜原稿。仕事始める。

2008年1月1日(火)

朝から、雑煮とおせちを食べ、鎌倉の鶴岡八幡宮へ初詣。6人で。おみくじ中吉で三年連続大吉は逃す。安産祈願。その後、近くにある、一茶庵でせいろ大盛りを食べる。ここの座敷席、あまりにも気持ちよい。リスと遭遇。その後も、大判焼き、そして、こ寿々に寄り、名物蕨餅を買って帰る。その後、縄跳びの特訓を行う。メイはアヤトビが20回を越えていった。僕は後ろハヤブサを調整。夜は、鳥海家からおじちゃんとマキちゃんも参加し、宴会。蟹クリームコロッケ、ボルドーワイン、恵比寿麦酒、さつま七夕と全て飲み干す。完全に酔っぱらい、帰ろうとするおじちゃんたちのタクシーに乗って二次会を企画しようとするが、制止。寝る。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-