午前中、原稿。その後、四次元ガーデンの原稿。完成。デンマークからメール。建築家から0円ハウスについて日本で案内してくれとの依頼。本当に色んな依頼があるもんである。快諾。一坪遺産についてのリアクション。嬉しい限りである。世界中の家の写真を撮っている尾松義夫さんから「土の家」という子供用の本を頂く。こういう写真集を見ながら、育った子供というのは家について面白い感覚を身につけるのだろう。では、0円ハウスはどうなのか、などと考える。どうやって家を作るのか。それを教えるだけでも、子供は力を手にすると思う。0円ハウスの住人たちとのワークショップなどを開くと、みんな興奮するんじゃなかろうか。リトルモアから、エッセイの依頼。いつもとは違う依頼内容なので、楽しみである。夜は月刊スピリッツ「路上力」連載第3回目の原稿に取りかかる。深夜、原稿はほぼ完成。その後、キューブリックのバリーリンドンを観るが、途中で止めて、寝た。
お昼は、フーアオ、タンゴとSANGAMに行って、インドカレー。バターチキンを注文。美味。その後、ロージナ茶房で一服し、話す。今日は一日ゆっくり過ごす。DVD借りてくる。バリーリンドン、トウキョウソナタ。トロントからイベント保険に入ってくれとのことで、また書類書く。これでいいのか、曖昧なまま送信。Spoon、The Rochesなどを聞きながら作業。
午前7時起床、原稿。その後、外出。取材。上野公園へ行く。20年ほど上野公園に住むオヤジと話す。ゆとりのある生活をしていた。しかも、遊園地沿いにあって、なんだが、まるでベナレスのインド人のような佇まい、家の雰囲気、雑踏の感じに興奮する。しかし、上野公園でも新しく小屋をつくることはできないらしい。そういった地図をちゃんと書き出したほうがいい。その後、帰ってくる。家で、小学館ウェブサイトのための作業。夜、タンゴがやってくる。餃子を作って、焼く。スパークリングワイン、麦酒。その後、24時間テレビを見てしまう。
午前6時起床、原稿。その後、ロイヤルホストにも出向いて、原稿。ゆっくりではあるが、じとじと進ませる。この前話したことが頭の中でとても妙な動きをしている。で、それを発散したいと思いながらも、では、どうすればいいのかは、今はちとよく分からぬ。自分がやっていることが、建築であるということを、ベルリンのインタビュアーに話していた。建築と言えば、そうかもしれない。しかし、何も建ててないということは、建築ではないのかもしれない。僕としては今まで、永遠に続くと思われてきた、建築物を建てるという建築という考え方が、ここに来て、変化するのではないか、そして、その変化に、僕がずっと調べてきている0円ハウスという全く建築とは逆のベクトルを持つものが、非常に大きな意味を持つものになるのではないか、と考えている。そして、それは、0円ハウスだけでなく、他にも調査している庭のないところに庭を作ろうとする人々や、一坪遺産に出てくる空間創作家たちのやろうとしていることも同様である。何も作らないという建築があるので、あればそれは無茶苦茶創造的な感覚を人に与えるだろう。僕としては、そういう無建築の超建築のアイデアと同時に、0円ハウスを調査しながら、彼らの生活自体が、原始から繋がっている、生きるということと、家を建てるということと、働くということが完全に一体化したものであるということにも衝撃を受けている。そういった人間の思考自体が、家を作ることと非常に密接に関連しているということと、既存の建築というものを無にして、新しい建築の考え方を見つけ出すということを同時に行うことができたら、とても興奮できるものになるだろうと、思いながらも、では、それをどうやって書いていけば、表現していけばいいのか、はいまだによく分からない。痒いところに手が届かない感覚である。現在、書いている太田出版用の原稿でもその思考がうまく反映されていくと面白いのだが。
午後6時起床、昨日の取材をもとに、原稿を仕上げる。さらに、ウェブサイトのデザインも行う。そのためにドローイングも描く。昼過ぎに出来上がり、ウェブデザインを依頼しているハザマと、小学館の村山さんに送信。これは、近いうちにできあがりそうである。今日は、月刊スピリッツが創刊される。僕はそこで「路上力」という2ページのコラムを連載することになった。昼飯はオムそばを食べて、立川のパスポートセンターへ行き、パスポートを受け取る。その後、パスポートと書類を書いてカナダにFAXを送る。光文社の山川さんから東京珍貸住宅情報第二回目のゲラが送られてくる。速攻で返信。東京芸大の建築学科の学生たちがやっているフリーペーパーのインタビュー依頼。快諾する。夜は、ベルリンのTagesspiegelという新聞社から国際電話がかかってきて、0円ハウスについて12個の質問を受ける。頭が働かないかと思ったが、意外と喋れた。ベルリンは先日もビエンナーレの選考会からも連絡が来たり、となんだかちょこちょこと絡み出しているが、なかなか決まらない。トロント頑張れば、また次が見えてくるだろう。トロントでアシスタントをやってくれる武谷さんが日本に来ているので会う約束をする。
朝起きて、原稿。なかなか次の単行本の原稿が進まないので、もう一度最初っから読み直し、書き直しをやる、そうすると、少し軌道修正される。午前中一杯それに取りかかり、その後、外出。隅田川へ。小学館ウェブサイトで始まる予定の人生相談の連載のための取材をしに鈴木邸へ久々に行く。麦酒を買っていく。乾杯。みっちゃんが痩せていて心配。鈴木さんは相変わらず元気。アルミの値段も少しずつ上がってきているらしい。本を読んだ人が何人か訪ねてきたらしい。本が出てもう一年半も経つというのに、いまだにリアクションがあるのは嬉しいことである。午後5時頃まで飲む。家に帰ってきて、取材の原稿をまとめる。春秋社の篠田さんから電話。写真家の石川直樹さんと11月にトークショーをすることに。同年代の人と話す機会は意外と無いので楽しみである。
朝起きて、珍貸原稿の直し。送信。締め切りギリギリでセーフ。その後、0泊3日の下調べ。今度はどこに行こうかしら。小学館のウェブサイトのデザインを考える。尾道ラーメンを食べて外出。新宿まで。新宿茶寮にて映画監督の澤野計さんと、写真家本城直季さんのマネージメントなどをしているスーパーストアの野崎さんと会う。今度9月19日から東京都写真美術館で「utsuroi」という写真についての映画が上映される。その時に、トークショーをしませんかとの依頼だったのだが、上映期間中はずっとトロントなのでできなかった。ならば会って話しましょうということに。僕の仕事に興味を持ってくれていて、話は盛り上がる。さらに、自分でも気付いていない視点からの意見に、色々と学ぶところがあった。とにかく知的好奇心が刺激される会話であった。おかげで発想も浮かぶ。教えてもらった本、レヴィ=ストロースの写真集を探したが廃版になっていたのだが、近所の図書館に行ったらあった。「ブラジルへの郷愁」フーアオと喫茶店で会ってゆっくりする。夕食は金目鯛と鯵の干物。美味。その後、読書。
午前中、ロイヤルホストへ行き、珍貸住宅の原稿。いいところまで進む。二週間以上、原稿書かずに絵を描いていたら、またなかなか軌道に戻すのが難しい。また毎日、書くようにしよう。昼過ぎに家に戻る。フー姉とメイ、ユメが遊びに来ていた。昼食はピザを作って食べる。美味。その後、姪っ子二人とダンボールで工作を行う。エスカレートし、二間あるダンボール小屋まで作成。その後、合奏、合唱へ流れる。遊びすぎて疲れる。夜、そぼろ御飯とホワイトシチューを食べ、原稿の続き。ようやく終わり送信。
午前中、作業。トロントでの制作物についてアイデア出し。昼過ぎに、フーアオと外出し、国立駅前を散歩する。アオもかなり歩くようになった。編集者の長島さんが「建築と日常」という雑誌を自費出版したというので、購入し読む。かなりしっかりと作り込んでいる。表紙のデザインもいい。そう言えば、僕もなんだかやたらと本を自費出版してだそうと試みている。一番始めは、幼い頃の偽サンリオグッズか。Dig-italのポスターや、アフリカの印象の挿絵を束ねたハードカバーの本。これがなかなか難しい。彼の雑誌にはいい刺激を受けた。
池袋ジュンク堂で、春秋社の篠田さん、営業部の鎌内さん、片桐さんと待ち合わせ。11月に行う予定になっている、展示とトークショーについての打ち合わせ。本屋で一坪遺産の特集をしてくれるのは非常にありがたい。面白いものになればいい。トークショーもまだ決定していないが、話してみたいと思う人たちを伝える。昨年ここでやった赤瀬川原平さんとのトークがきっかけで一坪遺産という本が生まれた。また何かの始まりになるようなものになればと思う。その後、新宿ジュンク堂にも向かう。ここでも10月に特集してもらうことになっている。CDを作って置いたりしたらどうですか、などと提案を受ける。色々並べてみるかもしれない。夜、帰宅し、珍貸住宅の原稿に取りかかる。
引き続き、珍貸の取材。読者の方から気になる情報を聞きつけ、向かったのだが、謎の消失。珍貸を探す旅はやはり何かある。その後、帰ってきて4D gardenの原稿。書き終わり送信。
トロント行くのに、パスポートの期限が切れていることに気付き住民票取って、立川のパスポートセンターへ。急いで済ませて、そのままパシフィコ横浜へ行き、居酒屋甲子園というイベントを見に行く。尾道の大将が招待してくれた。かなり完璧に演出されていて、少し戸惑ったが、見に行って良かった。その後、笹塚へ行き4D GARDENの取材。面白い庭を発見。そして、珍貸物件の取材も。凄いところに女性が住んでいてびっくり。突然訪ねたにもかかわらず、話をしてくれた。
午前中、原稿。午後、フーアオと吉祥寺へ。TONEで服を買い、オモチャ屋でアオと遊ぶ。で、帰ってきてトロントの書類を作成。英語の契約書はいつも大変で投げ出したくなるが、無事FAXする。その後、トロント行きのチケットを予約する。3週間も行くので、その前に色々と仕事を終わらせておく必要がある。夜、尾道にいたので遅くなったが、フーの誕生会を開く。アントルメでブルーベリーと無花果のタルトを買う。美味。
大将と一緒に午前5時半ごろ出発。朝早いのに、小野さん、三上さん、かめちゃんの三人が送りにきてくれた。感謝。福山から新幹線に乗って帰宅。疲れて、家でゆっくり過ごす。毎日新聞の朝刊の書評欄にTOKYO一坪遺産が掲載されていた。これはありがたい。溜めていたメールを返信。ドイツベルリンの新聞Der Tagesspiegelの記者からインタビューの依頼。ベルリンからの反応が少しずつではあるが届いている。ベルリンには行きたいと思っているので何かの予兆かもしれん。東京人ゲラチェック。コヨーテと光文社本が好きとエクスナレッジの別冊HOMEが送られてくる。本が好きでは、新連載「東京珍貸住宅情報」が始まった。コヨーテの0泊3日は今回から1ページから2ページに増えている。この旅も15回。全国制覇はまだまだだが、面白く続いている。別冊HOMEでは立体読書について文章を書き、過去の立体読書の絵を数点発表している。8月下旬には月刊スピリッツも創刊され、「路上力」という連載を始めるので、出版関連も動きが出てきている。そして、一ヶ月後にはカナダトロントでのでかいフェスティバル白夜祭が待っている。まだ制作物を完全に詰めていないので、やらねば。しかし、いつも現場で決まっちゃうのだが。夜は亮太が来たので、フーアオも一緒に「日日」へ。初めて行ったのだが、料理は素朴で美味しく感じも良い。楽しく過ごす。次は仕事をストップさせていた単行本の仕事に取りかからないと。
尾道最終日。襖絵のドローイングは午後8時に無事完成。今日は一日中制作をしている古民家「ガウディハウス」に人がたくさん訪れた。尾道市長も見に来てくれた。丸々二週間。今回も完成し、ほっとする。夜は、えっちゃんの家でお好み焼きパーティー。10人ほど人が集まって最後の夜。尾道の人には本当によくしてもらった。毎日、制作の後、夜はみんな出てきてくれて、連日飲みまくった。お好み焼きを食べた後は、駅前のBarYESへ。エイジさんとも挨拶。その後、大将といっとくに行き、芋焼酎を飲んで帰宅。様々な人に出会い、充実した尾道滞在であった。
毎日、描きまくっている。かなり暑いが、今日は雨が降ったので作業がしやすい。一週間が過ぎて、大分出来上がってきた。今回はいつもと違う感じになってきている。午後五時頃まで作業をして、その後、午後6時半からアーティストトーク。たくさんの人が集まってきてくれた。スライドを流しながら話す。質問なども多く、充実した会になったのではないか。その後、大将の店「ベッチャーの胃ぶくろ」で、15人ほどで打ち上げ。
尾道へアオとフーと三人で。現地でAIR尾道というアーティストレジデンスに参加して、古い民家の襖にDIg-italを描く予定。駅前で、大将一家と、AIR尾道を運営している小野さんと会う。三日間はえっちゃんの家に家族で滞在。初日は、尾道花火大会とも重なり、皆で山の上の空き家にて、バーベキューしながら宴。次の日から制作開始。ネットの環境が整っていないので、なかなか更新できないが、今から二週間、ペンでカリカリの毎日が続く。