House > Journal > Archives > 2010年 > 2月

Journal -坂口恭平の毎日-

2010年2月28日(日)

昼まで寝ていて、昼飯食べて外出。柏駅まで。午後二時半頃、駅でislandの伊藤さん、芹沢高志さん、水戸芸術館学芸員の高橋瑞木さん、未来美術家の遠藤一郎くんと会う。そのままislandへ。何にも決めずに、午後3時、トークショースタート。結局、のっけから、僕がしっかり、ヒートアップしてしまい、しゃべりまくった。今回の話しは、怒りつつも、何か新しい方法論を提示できたんじゃないかなと思って、前回よりちょっとうまくいったんではないか。展示されている作品を見て、僕は自閉してしまっているのではないかと言った。そうではなく開く場所にならないといけない。気になっていた遠藤一郎くんとも話す。しかし、集まってきているのは、純粋な若者たちであった。あまりにも純粋すぎて、ちょっと心配になった。今のギャラリーは、そういう若い人間のどこにもいけない衝動を受け入れるのが役目になっているんか。もうちょっと広い世界へ行かないといけないんじゃないかと僕は思って最近はずっと動いていたから、今日は新鮮な日だった。その後、高橋さんと、代々木公園でホームレス生活している女の子いちむらさんと、桝本くんと、終電まで居酒屋で飲んで、帰ってくる。

2010年2月27日(土)

朝から取材。隅田川へ。今回の取材の目的は、新しい東京地図を作成すること。今まで誰も知らなかったレイヤーをかなり詳細に描いていこうと思っている。この前、出会った多摩川の無法雀荘のような。都市狩猟採集民たちが使っている東京を調査する。その前に、鈴木さんのところへ行く。前回行ったときに、風邪を引いてかなりへこんでいたから心配してた。で、行ってみると、ほろ酔いでご機嫌ないつもの鈴木さん。ほっとする。取材しようとしていたのに、結局、そのまま宝焼酎を生で5杯も飲んでしまう。3月22日のワークショップの件を話すと、今日はのりのりで了解してくれた。よし、これで多摩川の横綱と隅田川の横綱を会わせることができる。一人で興奮。僕は今、どこにいるのだろう。ここは東京ではない。まるでアフリカだ。ナイロビだ。鈴木さんの生命力にこちら力が漲る。こんなに枠に収まらない自由な人間がいるのだ。つまり、日本は実は閉塞していない。ということで、今、進めている駐車場に住むプロジェクトの話をすると、なんと彼は以前、車輪付きの可動式住宅を作ったことがあることが判明。ビビる。10万円あれば、動く豪邸が建てられるとのこと。これで人間いいじゃないかと思った。10万円で家が建てられることを伝えられたら、どんなにおもろいか。おもろいことだけやろう。そうだ。ということで、久々に二人で盛り上がって五時まで飲む。その後、渋谷へ行って、世田谷ものづくり学校へ。黒崎さんと会う。今度、隅田川に連れて行くことを約束する。この二人のオープンなブリコルールを会わせたい。ラーメン屋で話す。12時に帰宅。鈴木さんと沖縄の地震について話していたのだが、帰ってみるとチリ地震も。サバイバルハウスワークショップが本格的に意味をもつものになるのかもしれない。

2010年2月26日(金)

朝から研究所へ。立体読書用の小説を読む。今度は谷崎潤一郎の「金色の死」で行ってみようか。パノラマ島奇談の元ネタ。しかし、こんな日本近代文学を翻訳して出版しようというのだから面白いもんだ。上智大学のアンジェラ教授は、佐藤春夫の「のんしゃらん記録」の研究をしていて、その過程で、ネットで僕の立体読書を見たらしく、のんしゃらん記録なんて気にしている人が全くいなかったらしく、興奮してメールが来たのがこのプロジェクトの始まりである。だからちゃんとやらんとね。午後は、フィギュアを見る。翼の王国3月号が送られてくる。僕の書いたインド、コルビュジエ建築探訪記が掲載されている。DJ HIKARUのMIXを聴く。岡本太郎の語りから始まり、攻殻機動隊へ繋がる。ヒッチコックの映画術。これには色んなことを気付かされる。辻褄を合わせることよりも、その映画が持つグルーヴの方に集中するということを、かなり意識してやっている。現実を表現するのではなく、映画というものでしか存在できない空間を作る。と、自分が今書いている本についてのヒントとする。路上生活者についての本でありながら、ドキュメンタリーでありながら、空間というものを考える過程でもある。社会的な側面を持ちながらも、人間の原始的な興奮を帯びている。で、ちょっと原稿をしばらく置くことにした。焦っても仕方がない。とりあえず置く。で、取材を始めよう。

2010年2月25日(木)

気持ちの良い日だったので、フーアオと井の頭公園へ行って弁当を食べ、散歩する。犬と遊ぶ。夕方まで。家に帰ってきて、立体読書の調べもの。芥川龍之介の悠々荘などを読む。こちらも三月までに絵を仕上げるということになっているのだが、まだ取り掛かっていないのでそろそろやり始めないといかん。十枚ぐらい描く必要がある。0泊3日の次の行き先の調査。

2010年2月24日(水)

朝起きて、研究所へ。エココロ新連載について考える。昼にフィギュアスケートを見て、その後、幻冬舎原稿。数枚書くが、こちらはなかなか進まない。小学館のスケッチを送信。3月のワークショップの構想。

2010年2月23日(火)

朝起きて、研究所へ。小学館のスケッチ。幻冬舎の原稿。ちょっと何を書こうとしているのか、分からなくなってきた。ま、これはいつものことなんだが、とは言ってもやはり直面すると、こたえる。竹村さんから赤入ったFAXが送られてくる。短編小説の依頼が入っているので、その構想。地下鉄の話にしようかな。村上春樹の「蛍」読む。いいよな、これ。今日は早めに帰ってきて、病院。太田出版の梅山くんから電話。本の発売は4月中旬になりそうだ。さらに、装丁のデザイナーの提案。自分でも気になっていた人だったので楽しみだ。なんかいい本が出来上がりそうな予感がしている。フー母来国立。みんなで牛肉を食べる。

2010年2月22日(月)

朝起きて、研究所へ。筑摩書房用の前書きの直し、終わらせ送信。無事企画通りますように。翼の王国の卓さんから電話。次の企画の話。フランク・ロイド・ライトの建築、見に行かなーい?とのこと。僕が初めて建築の写真を手にしたのがライトだった。そしてシカゴ大学内にある住宅建築に惹かれてそれを模写した。高校生の時。コルビュジエに引き続き、見れるもんなら見に行きたい。今度会って作戦会議しようとのこと。えりちゃんから電話。エココロの連載、四次元ガーデンは次号が最終回。さらに、送っておいた新企画について、絶対通したいとのこと。今度の連載も自分としてはかなり面白そうなので、うまくいくといい。その後、幻冬舎用の原稿。第二部スタート。しかし、なかなか進まず、とりあえず書けた分だけ送信。返事が返ってきて、竹村さんにかなり突っ込まれる。こちらは足踏み状態。網野善彦「無縁・公界・楽」を持っていたはずなのに家に無いので、また買って読む。

2010年2月21日(日)

朝起きて、またまた近所の公園へ。今日はボールを持っていき、サッカー的なものを。なかなか他のママたちに入り込めない。そりゃそうか。とか言いながらアオと二人で忍び寄る。その後、外出。エクセシオールで原稿。筑摩書房用の前書き。四次元ガーデン。書くはずがビールを頼んでしまい、休日的喫茶。そしたら、友人が近くにたまたまいたので、そのままずっと話す。その後、本屋で物色し、家に帰ってきて、部屋で原稿。立体読書のドローイングについても取り掛かり始める。

2010年2月20日(土)

朝起きて、アオが外へ出掛けたいというので、一緒に近所の公園へ。砂場でかなり高度な遊びをしている親子のそばで、二人で傍観する。砂遊びはやったことがなかったが、アオと二人で興味津々。道具を買おうと言い合う。その後、公園の横に併設されている駄菓子屋で大学芋を購入し、買い食いし帰ってくる。そのまま外出し、青山へ。白山陶器の専門店へ。黒塗りの茶碗二つと、白の小さな急須を購入。その後、クレヨンハウスへ。ここ行ったことなかったけど、スゴいね。三人で絵本を立ち読みしまくる。木琴を叩きまくる。コーヒー飲んで帰ってくる。夜は中華丼。その後、読書。

2010年2月19日(金)

朝起きて、研究所へ。四次元ガーデン原稿。連載最終回。何を書こうか考える。全部で27回やった。どんなふうに終わらせようか。その後、四次元ガーデン後の新しい連載のアイデアについて考える。こちらはまだ企画は通っていないが、何か面白いことをやってみたいと思っている。鴨長明や猪谷六合雄や南方熊楠などの家の間取りなどの考察などはどうかなと。ちょっと企画書を作ってみて、提案してみよう。筑摩書房用書籍案がなかなか好評とのこと。うまく企画が通りますように。午後5時、幻冬舎の竹村さんと幡ヶ谷駅で待ち合わせ。喫茶店栞で打ち合わせ。止まりに止まっている原稿について。ちょっと方向転換して、やってみようということに。何か変わるかもと思えた。やはり、電話やメールで打ち合わせしていても、始まらんが、会って話すと、止まっていたところが進む。という単純なことを体感。しかし、この仕事はちゃんと終わらせたい。ビール飲みながら話す。夜、家に帰ってきて、さんまの蒲焼き丼を食べる。

2010年2月18日(木)

朝起きて、外出。隅田川。鈴木さんのところへ。3月22日のワークショップについて、参加以来。ところが、鈴木さん、10年ぶりぐらいに風邪を引いたらしく。かなり弱っていた。そんな姿は今まで見たことがなかったので、心配になる。しょげていた。三人で宝焼酎を飲みながら、鈴木さんの話を聞く。新東京タワーもどんどん高くなっている。これが出来上がったら、彼らは追い出されてしまう。そのことも不安気に話していた。ワークショップの話をしても、それどころではないといった様子。また日を改めて、訪ねることに。しかし、しょげちゃいかんよ、と僕は言い続けた。ま、彼のことだから、病気が治ったら、また元気にやってくれるだろう。その後、浅草から六郷土手へ。多摩川に住む、コンさんを訪ねる。こちらは打って変わって、自分の家を新たに改築しているほど元気満々であった。さらに、応接間も作ろうとしていた。全部で7万円もかけているのだそうだ。コンさんのお金の使い方は豪快である。そして、彼はとにかく今、幸せであることをしきりに僕に伝えた。不景気とかなんのそのである。帰りに、船越さんのところへ寄って、ワークショップについて打ち合わせ。彼はこのワークショップにかなり興味を持ってくれており、地震が起きたら、どうすればいいのかということをちゃんと考えてくれていた。かなり頼もしい。材料も全て集めてくれるとのこと。これは面白くなってきた。夜、家に帰ってくる。鯵の開き、味噌汁、ほうれん草のおひたし、きゅうりとトマトのピクルス、大学芋を食べる。その後、ギターを弾く。シド・バレットを聴く。

2010年2月17日(水)

朝起きて、研究所へ。筑摩書房用書籍案を考える。タイトル、構成案をいくつか出して送信。突如始まった新たな書き下ろし。今月一杯で幻冬舎をちゃんと終わらせて、春からは、講談社現代新書の書き下ろしをスタート。それと同時並行で、この筑摩書房もやることになりそう。どちらも、一から取材する必要がある。これはいいきっかけと思って、新しいことを見つければいいが。とは言っても、そんなに予定通り進むはずはないんですが。その後、幻冬舎の原稿。1500字書くが、そこで止まる。おーい、頑張ってくれ。今日はそこで仕事終了。家に帰ってきて、ギターで作曲。最近、書くことにかなり集中しているのだが、それだけではいかんという、動きが最近出てきている。音楽もやって、絵も描いて、踊って、話して、ともっと総合的に動きたくなっている。ここらへんの見極めがよく分からん。しかし、今はやっぱり執筆に集中したほうがいいのか。とりあえず、三月一杯ぐらいまでは、やってみよう。立体読書のドローイングの締め切りも迫っている。なんか頭が混沌としている。最近は、その混沌としている周波数を圧縮して、かなり分かりやすい形で進めてきたが、それだけではどうやら納得できない様子。夜は、ヒッチコックの映画術を読む。失敗作を作っても、怯まず、どんどん次の作品を作っている。そして、作品の中で、自分を進歩させている。そして、映画の中で自分が表現したいことは終始一貫している。そして、その目指すところの飛距離が遠い。ちゃんと、自分の深いところといつか出会おうとしている。デカイ本だが、これはちゃんと最後まで読もう。

2010年2月16日(火)

朝起きて、研究所へ。幻冬舎原稿の読み直し。なかなか次の一手が見つからん。しかし、ここで焦って書いても仕方がないので、自分が書きたい方向が見えてくるまでは苦悶。カリスマホームレスに訊け!は完成し、アップする。多摩川の船越さんに電話。3月22日のワークショップの参加依頼。快諾してもらう。その後、筑摩書房用書籍案を考える。また何か新しいきっかけになるような本を提案したい。午後6時までやって、本屋に寄って、「闘うレヴィ=ストロース」を購入し、彼の若い頃の活動を読む。家に帰ってきて、カレーライスを食べる。河出書房から郵便物。道の手帖「レヴィ=ストロース」。この中に、あり得ないことかもしれないが、僕が寄稿している。石川くんも書いていた。さらに、限定復刻された、南方熊楠コレクション全5巻が特製ボックスに入っているものも頂く。感謝である。いつも南方マンダラのところばっかり読んでいたので、これを機会に他のも読んでみよう。夜、無性にギターが弾きたくなる。アオと一緒にギターを弾く。アオはギターを弾くのがうまい。

2010年2月15日(月)

朝から研究所へ。月刊スピリッツ連載「路上力」原稿。1600字。完成し、写真と一緒に送信。今回はドロボウ市についての話。その後、小学館web連載「カリスマホームレスに訊け!」第7回。新宿中央公園の佐藤に質問。4000字。こちらも完成し、写真と一緒に送信。その後、幻冬舎の原稿を読み直す。先週、ゴタゴタで仕事が思うように進まなかったので、今週はがんがん進ませる予定。河出書房の坂上さんのセッティングで、哲学者の佐々木中さんと来月食事会をすることに。今年はリトルモアで、トークイベントUNIVERSITYを始める予定なので、そこに集まってもらう、猛者たちを探している。佐々木さんにもその話をしてみるつもり。この前話した石川直樹くんももっと話したい。そして、この前京都で話した、映画評論家の廣瀬純さんもどうかなと思っている。後は、演劇家、小説家の岡田利規さんも気になっている。で、僕と合わせて五人。この五人でやってみるのはどうかなと、僕が勝手に考えている。今こそ、若い作家たちの言葉が必要だ。そんな力を結集させたいと思う今日この頃である。その後、幡ヶ谷駅で筑摩書房の井口さんと待ち合わせ。ドトールで打ち合わせ。この前、明治大学でのトークショーに来てくれて、気になってくれたそうだ。新しい書き下ろし単行本の依頼。どんどんやってみよう。ゴミ屋敷探訪や、スクウォッティングの話など。今週中に企画を練り上げることに。そのためにも幻冬舎をしっかりと終わらせないといかん。その後、帰ってくる。ほんの20ページしかない「啓蒙とは何か」をまたゆっくり読んでいる。こんな言葉を書こうとしている人がいるのは希望である。夜、アオと遊ぶ。風呂入る。寝る。

2010年2月14日(日)

午前中、エクセシオールで原稿。月刊スピリッツ連載「路上力」第8回。なかなか進まないが、とにかく座って書く。帰りに、カント「永遠平和のために/啓蒙とは何か」を購入。一番始めの「啓蒙とは何か」に感銘を受ける。この中の未成年という考え方と、社会のシステムを転換しても何も変わらないが、人がものを考えるということこそが、変化になるという箇所は自分が常日頃考え続けていることともリンクし、非常に励みになった。今求めている言葉を見つけたという感触。意気揚々と家に返ってくる。アオと二人で外出。散歩をする。一年生たちに大人気のアオ。端から眺める。夜、肉じゃがと塩鯖で御飯を食べて、アオと戯れる。東京都文化発信プロジェクトの渡辺くんから連絡。3月22日に開催される予定で難航していた僕のサバイバルワークショップの開催が決定した。三人の路上生活者の達人たちに災害後の簡易ハウスの作り方を教えてもらう企画。しかも、それが東京都の企画で行われる。世の中も変わってきたもんだ。とにかくこれは成功させよう。

2010年2月13日(土)

二日寝ないで、車運転して、酒飲んでたら、やはりバテて、今日は一日、布団に寝転がっていた。布団の中で、昨日の取材ノートをまとめる。その後、読書。

2010年2月12日(金)

朝5時に東京に到着。ジョナサンでみんなと話す。その後、家に帰ってくる。何もしないでおこうと思ったが、やっぱり家にいても仕方がないので外出。待ち合わせの時間に少し遅れて新宿駅へ。小学館の村山さんと待ち合わせ。カリスマホームレスに訊け!の取材。新宿ピースにてコーヒーを飲みながら話し、質問の打ち合わせ。その後、歩いて、新宿中央公園へ。賄い夫という生業を持つ、佐藤さんと久々に会う。coyoteを大分遅れたが、渡す。無茶苦茶喜んでくれた。その後、人生相談の質問。取材しているつもりが、反転し、僕が救われた。また花見の季節にでも遊びに来いと声を掛けてもらった。その後、研究所へ。リッちゃんとWHEREABOUTSのウェブサイトについて話し、原稿。夜は、朝日新聞の矢部さんと亮太とトルコ料理を食べにいく。

2010年2月11日(木)

朝、広島に到着し、午前11時に、MANというバンドを僕と一緒にやっていた、そして、最近では牛深ハイヤを一緒に演奏した菅田光司郎の告別式。享年30歳。

2010年2月10日(水)

夕方まで布団の中で眠っていた。その後、外出し、午後8時渋谷駅で南、杉浦、福山くん、佐々木くんと待ち合わせし、車で広島へ。

2010年2月9日(火)

お昼前に、ハザマが車でうちにやってきて、二人で川崎へ。109シアターで二度目のアバター。しっかりと入り込む。夕方幡ヶ谷へ帰ってくる。午後6時半、駅で講談社の川治くんと待ち合わせ。幡ヶ谷駅ビルの漢方中華料理屋で食事しながら話す。僕の痛いところをじわじわ突いてくる。頭が刷新される。今年は、現代新書の書き下ろしもちゃんと仕上げようと話す。テーマも決まる。もっともっと自分の知らない部分へ力を注がないといけない。久々の川治くんとの対話に引き締まる。解像度の話。砂浜に生えている野草やら、鹿の肉やら、スッポンなどがどんどん出てきた。お腹いっぱいと言わなくては、止まらないと聞いていたのだが、そのまんまだった。色々考えながら、家に帰ってくる。夜、南、新庄と電話。明日、車で広島で行くことになった。

2010年2月8日(月)

朝起きて、研究所。幻冬舎原稿。今日は書かずに、最初から読みながら、手直し。書くのが、ストップしたら読む。読んでいるうちに次の一手が見えてくる。はず。半分読み終わり仕事を終わらせる。帰りに本屋で本を物色する。アサヒカメラで石川くんがホンマ氏と議論していたのを読む。もっと読みたいと思ったところで終わっていたのが残念だったけど、面白かった。夜、友人から電話。ちょっと信じられないことが起こってしまった。現実感がなく、ただ呆然とする。

2010年2月7日(日)

朝起きて、アオの調子が悪いようなので、都立府中病院に連れて行く。風邪っぽい。その後、僕だけ西荻窪駅へ。太田出版の梅山くんと待ち合わせ。ヴィレジヴァンガードでビール飲みながら、ドローイングを手渡す。いよいよこちらも本が出る。初めて、太田出版の北尾さんから単行本の話があったのが、アオが産まれる直前なので、一年半ぐらい経っている。ようやく出来上がった。時間がかかったのは、世の中の動きを見ると、よかったのではないか。とにかく色んなトークショーなどの企画をやっていきましょうと話す。また本作りが始まる。どんなデザイナーにするのか話す。カッコいいものに仕上げたい。元magicalの結城さんから連絡。新しくislandというギャラリーを立ち上げたらしい。そのオープニングエキシビッションでのトークショーの依頼。快諾。4月11日に水戸芸術館で行われる、REFLECTIONという展覧会でのトークショーのチラシが送られてくる。次なる作品が出来上がったので、今度は、この「都市の幸で暮らす」という考え方を、色んなところで発表し、思いを伝えていきたいと思っている。だから、なんでもやろう。夜、ヒッチコック「海外特派員」を観る。

2010年2月6日(土)

朝起きて、家で太田出版用ドローイング。残り4枚。その後、外出。フーアオ、フー母と四人でシエル・ド・リヨンへ。若鶏のロースト、パンチェッタとピクルスのソース。美味。帰ってきて、また作業。完成。これで必要なものは全て書きあげ、描き上げた。これで入稿となる。編集の梅山くんに電話して、完成を伝える。明日手渡すことに。その後、図書館で、ヒッチコックの映画術byトリュフォーを借りてくる。デカイ。ゆっくり読み進めよう。山口で暮らす紅女史よりメール。山口の大島で、たくさん自生している竹を使って立体物を作ってくれとの依頼。香港で見た、竹の足場が気になっていて、あれを使って、Dig-Italのドローイングのような巨大な建築物を作れないかと考えている。来週、イメージを固めて送る予定。講談社の川治くんより連絡。「老朽マンションの奇跡」という本が面白かったとのこと。こういった情報はありがたい。幻冬舎の単行本書き下ろしが終わったら、次は講談社現代新書の書き下ろしをやる予定。こちらは一度、350枚書いて頓挫しているので、今度はしっかりと書き上げたい。

2010年2月5日(金)

朝起きて、外出。原宿へ。TWIGGYへ行く。くみちゃんに髪を切ってもらう。スパリストに頭を洗ってもらってマッサージしてもらって昇天。前髪を揃えられる。で、その後ワタリウムに寄ったら、ワタリさんがいたので、久しぶりに挨拶する。どう、最近もバリバリやってるかいと言われ、はい、と答える。ちょうどジョン・ルーリー、ドローイング展が気になっていたので、入ろうとすると、ワタリさんが招待してくれた。感謝。で、中を拝観。ジョン・ルーリー、ヤバいです。デビットリンチ的でもあるが、空間的なところがさらに気になる。よい展覧会。で、増田屋でカツ丼御膳を食べて、表参道で、ハザマとりっちゃんと待ち合わせ。今日はWHEREABOUTで、ウェブサイト用の撮影&打ち合わせ。ゾノさんと会う。カメラマン、西ちゃんと会う。撮影終了後、打ち合わせ。僕はアートディレクションということで関わっているのだが、なかなかいい感じである。面白くなってきた。その後、渋谷でゾノさんとハザマと三人でなぜかボーリング大会。4ゲームやって、僕一等賞。ごちそうになる。で、家に帰ってきて、ポニョをチラと見て、その後、読書。

2010年2月4日(木)

朝、起きて、みなとと遊ぶ。トーマスごっこなど。朝飯をいただいて、昼前に渋谷へ。今日はトークショーなので、原宿へ。でもまだ早いので、しかも、二日酔いでぐったりしていたので、漫画喫茶ですやすや寝る。で、その後、トークショーだと思って、VACANTへ行ったら何もやっていない。で、確認したら、来月の4日だったことが判明。ということで、帰宅。放心状態。帰ってきて、ぼうっとする。佐藤優の国家論を再読しながら、ちょっと興奮する。

2010年2月3日(水)

朝から研究所。原稿。幻冬舎の竹村さんと電話。原稿がうまく進まない。ちょっと停滞しているので、一回休みを取ることに。ちょっと休憩。ということで、別の原稿を。河出書房、四次元ガーデンの止まっていた原稿4000字に取り掛かる。今日はなぜか進んだ。4000字書いて、坂上さんに送信。どうでしょか。その後、外出。渋谷へ。居酒屋で、写真家の石塚元太良、デザイナーのしんご、編集者の井出くんと久しぶりに会った、小濱くんと不思議な飲み会。いつものごとく、ゲンタローと話し込む。で、二次会にまたBAR NOBORUへ。午前4時頃まで。その後、ゲンタローとしんごと三人で、しんご邸へ。行って、またビール飲みながら話してたら寝てた。

2010年2月2日(火)

朝、窓を開けると、雪。国立が雪国。外出せずに、太田出版のスケッチ作業。全部で12点ほど。これが終われば、終了。早く完成させたい。アオと戯れる。

2010年2月1日(月)

朝から研究所へ。幻冬舎原稿。10万字を目前にして、なかなか進んでいかない。もう一回、始めから読んでやらんといかん。起爆したいが、きっかけがなかなか見つからない。2000字書いて送信。その後、他の原稿に切れ換える。家に帰ってきてからは、太田出版用スケッチを数点書く。こちらは8日までに仕上げる。グラフィカという雑誌で今和次郎の写真が特集されているらしい。これは見ないと、と思って本屋へ行くが、そこにはなかった。今和次郎の写真、宮本常一の写真が気になっている。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-