Tronto Journal

Vol02. 作業開始。CAFKAオープニング。マーティンと遭遇。

18th Sep,2009

朝起きて、原さんとロビーで待ち合わせ。地下鉄とトラムを乗り継いで、僕が今回作業をする場所の下見に行く。

左から原さん、今回アシスタントをしてくれるトロント在住のアーティスト、大介さん、市の職員のショウン。あと、マーティンも来るはずだったのだが、来ない。謎は深まるばかり。作業場は広くて、いい場所にある。この辺は、元々縫製工場があったところで、たくさん使われなくなった工場があり、今、再開発されてギャラリーなどが増えているそうだ。バルザックという洒落たカフェを発見。

これが今回、インスタレーションに使う予定の自転車群。これらの自転車は全て盗品である。トロント中を困らせていたドロボウが最近捕まり、倉庫に大量の盗んだ自転車を保管していたらしい。持ち主のほとんどは、新しく自転車を購入していたため、その自転車が残っていることを聞き、今回のインタスレーションで転用することにしたのだ。

マーティンが来ないので、原さんと大介さんと三人で、SCHOOLというカフェでランチを食べる。

その後、みんなで市庁舎へ。これがまたいい建築だった。デンマークの建築家が設計したらしい。

原さん、大介さん、ショウン、ミキ、アリソンたちと僕の作業についてのミーティング。かなり色んなメディアが興味を持ってくれているそうで、取材も多く来るとのこと。楽しみである。カナダの一番大きな新聞社も来週取材に来るそうだ。Nuit Blancheの注目度が高いことがわかる。ミーティングは順調に進んだ。みんな、ゴミを使って作品をつくるということを面白く感じてくれていて、みながワクワクしているのが伝わる。こりゃ、がんばらないかんです。

今回のイメージスケッチをもとに話を進める。

その後、ホテルに戻り、少し寝て、大介さんが車で迎えに来てくれる。トロント近郊のKitchenerという街で、CAFKAというアートフェスティバルのオープニングがあるので、そこへ向かう。

日本人のアーティスト、藤原さんと会う。これは彼の作品。

帰って来て、午後11時頃、またCINECYCLEに行ってみる。すると、マーティンがいた。この人が今回、重要なテクニシャンである。彼のガレージにある自転車を見せてもらう。かっこいい。これを使って、アフリカで作ったような自転車を作ろうと思っている。これは楽しみである。彼と今後の予定を打ち合わせ。その後、大介さんと一緒に、知り合いのキュレーター、マイコさん、ヤン、クリスと会って麦酒を飲みながら話す。彼女らも空間的なことに興味を持っているので、話が盛り上がる。午前2時頃帰宅。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-