Winnipeg & Vancourver Journal

Vol01. いきなりリムジン

30th Apr,2008

午後7時成田発のエアカナダでまずはバンクーバへ。機内で急病の人がいて、アナウンスで「お医者様か、看護婦さんはいらっしゃいますでしょうか?」と言っていた。初めて聞いた。どこだろうと思っていたら、僕の目の前の座席の対人のおばちゃんだった。看護婦さんがいたらしく、脈拍などを測っていた。こういうのを見ると、医学に関心が出てくる。機内では、フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」と筒井康隆「パプリカ」を熟読。映画がおもしろいのがやってなかったので読書が捗る。8時間でバンクーバーへ到着。この木の彫刻を見ると、バンクーバーに降り立った感が強まる。今回はそのまま展覧会場である、WINNIPEGまで国内線を乗り継ぐ。

バンクーバは相変わらずいい天気であった。展覧会が終わってからのバカンスが楽しみである。まずは展示のインストール。さらに、オープニングセレモニーとアーティストトークが予定されている。カタログもイギリスのいい出版社から流通されるものとして出版されるらしく、その発売記念でもあるので色々と楽しみである。

なぜか、ウィニペグに着いたらリムジンが停まっていて、乗れという。値段聞いたら、なぜかタクシーより安く、訳も分からず乗り込む。結婚式を思い出す。車内ではカナダ産のパンクが鳴り響いている。

さすがにシャンパンは無かったが、ミネラルウォーターペットボトル一本を進呈された。気のいい兄ちゃん。いつでも電話して呼べという。帰りもお願いしようかな。リムジンはなんだか気持ちがいいもんである。でもホテルの兄ちゃんは僕にビビっていた。

今回、宿泊するホテルは、The Marlborough HOTELという1914年からやっているというかなり古いホテル。まあ内装は古いがいい感じ。午後9時を過ぎており、今日はもう作業もできず、ディレクターのアンソニーも家に帰ったらしく、一人で街をうろつきながら、麦酒などを購入し、部屋に帰ってくる。

部屋も意外に綺麗。ベッドも大きい。バンクーバーの学生からメールがあり、僕のインタビューを映像に残したいとの依頼。謎。ゲラチェック。返信。ネット環境はバッチリ。麦酒を二本飲んで今日は寝ることにする。ここ何にも無いかもしれない。しかし、一つ大きい美術館があった。そのデザインはよかった。疲れは無し。時差ぼけはたっぷり。明日から、一日半で全ての作業を終わらせなくちゃいけないので朝一からガンガン行く予定。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-